貴方のギルド脱退理由@ウィキ

832

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dattai

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832 :(○口○*)さん [sage]:06/08/10(木) 22:20 ID:JWB1Cn5U0
脱退理由:リアルが忙しくなってきたので

一ヶ月前に加入した♂WIZが、先週、ギルメンA(♀プリ)のミストレス王冠と共に消えた。
その事実を告げられたギルマスは、
「あいつならやりそうだなw」
「まあ、ミストレス安いしまた買えばいいじゃん」
掛けてあげるべき言葉が他にいくらでもありそうに思えたが、ギルマスの言ったことはそれだけだった。
他のギルメンは何も言わなかった。
うちのギルドはGvには参加しない、お喋り中心のマッタリギルドらしいが、基本的にみんな無口なのだ。
溜まり場にはギルマスとサブマスしかおらず、ギルチャはログイン時の挨拶くらいなもので、みんな何処かに散らばって何かをしている。
お互いに何をしているか把握していることは少ない。
ときにはチャット欄がギルチャの緑文字で埋まることもあるけれど、内容はギルマスとサブマスのレア自慢とか、何処のギルドの誰々がむかつくだとかそういう話。
話を戻そう。
借りパクされて傷ついているであろう人間に、安いからまた買えだの抜かすギルマスに愛想が尽きたのが脱退する理由の一つである。
メンバー募集をやらされたり、ギルド狩りのときにプリを出すことを強要されたり、私が誰かを狩に誘うたびに「直結乙w」だの言われるのにもいい加減にうんざりだ。
(ちなみに私のメインは♂ピク)
ギルマスの発言後、言葉を返すことなくギルメンAはログアウトした。
Aは資産が豊富と言える人ではなく、ミストレスを買った日にとても喜んでいたのを覚えているので流石に可哀想だった。
翌日、ログインしたAを溜まり場に呼んでスイートジェントルをあげたのも、可哀想だったからに過ぎない。
使わずに倉庫の肥やしになっていたし、売ればミストレス王冠を買う足しにはなるだろうからと思ってのことだ。
思い出すと赤面しそうになる慰めの言葉を掛けたのも、いつまでも沈んでいられるとこちらも滅入るからというだけで、本当に深い意味はなかった。
しかし、それをどう取るかは相手次第ということを私は失念していた。
その日を境に私に対するAの態度の変わりようは凄まじいものだった。
お互いの全キャラ友達登録。ログインすればすぐにWis。
私が狩りへ行くと言えば必ずついてくるし、別の誰かと狩に行こうとすると文句の嵐。
そして、そんな毎日が続いていれば避けられない道なのが結婚だった。
好意を持たれること自体は嫌ではなかったけれど、それが結婚という形になるのは絶対に嫌だった。
何故嫌なのかと問われても上手く説明できないが、とにかく私は結婚するのが嫌だったのだ。
Aとは長い長い話し合いをしたが、結局は理解してもらえず、後日押し切られる形で結婚の儀は済んでしまった。
次の日から私はROが全く楽しめなくなっていた。
Aの態度は変わらないのに。
ギルメンの様子は変わらないのに。
私にだけ何かが変わっているように見えて、しかもそれがとても不快だった。
翌週、全てを放棄した。
でっち上げた脱退理由を残し、私がこの世界に存在したことを皆が早く忘れてくれることを祈って。

この物語はふぃくしょ(ry


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