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( ^ω^)ブーンは合作作者のようです 外伝【誇りの戦士 タフガイ】


第六話


285 :タフガイ:2007/03/15(木) 21:05:00
目の前で起こっている出来事が、スローモーションで再生される。
掴もうと伸ばした手は、届かない。

(M'A`)「一茂……さん?」

ゆっくりと、まるで吸い込まれるように一茂の体はリングへと沈んだ。
俺は何が起こったのかわからず、呆然とその様を間抜け面でただ、見つめていた。

(M'A`)「一茂さぁぁぁぁぁん!!」

「一茂――――!!」



( ^ω^)ブーンは合作作者のようです 外伝

              【誇りの戦士 タフガイ】 第六話


286 :タフガイ:2007/03/15(木) 21:05:31

(司´∀`) 「強烈な一撃――! 一茂、耐えられずダウンです!」

(ー´ー`)「これは強烈ですね。おもしろくなってきました」

ワタナベの一撃に、歓声がリングを包む。
俺とドクはすぐに一茂の元へ駆け寄り、声をかける。

「一茂、聞こえてるんだろ!? おい、しっかりしろ!」

(M;A;)「一茂さん……! 死なないでください!」

俺とドクは必死で一茂に呼びかける。
一茂の頭からは、大量の出血。

一茂「ドク……タフ、ガイ……」

(M;A;)「一茂さん!?」

一茂は、体を震わせながら声を絞り出す。
その声から、もはや一茂の命が長くないことを悟った。



288 :タフガイ:2007/03/15(木) 21:06:06

一茂「お前達……は、よくやった。お、俺の……最高のチームメイトだ……」

「一茂! わかった、わかったからもう喋るな! 今、病院に……!」

一茂は、吐血しながらも首を横に振る。
そして、ゆっくりと口を動かし続ける。

一茂「いや……自分の体だ。もう、もた……ないのは、自分が、よくわかって……グッ!」

一茂の呼吸が荒くなる。
俺とドクは、目に涙を溜めながら一茂の顔を見続けていた。

一茂「俺の……為に、泣いてくれる…とは、な」

(M;A;)「やめて……くださいよっ! そんな、死ぬような言い方……」

一茂は、泣きじゃくるドクの頭を、ゆっくりと撫でた。
俺はもはや涙を堪えることは出来ず、ぽろぽろと涙をこぼす。

一茂「俺ァ……幸せ者だ……」


――その言葉を最後に、一茂の呼吸はゆっくりと止まった。


289 :タフガイ:2007/03/15(木) 21:06:56

リングの外からドクターが駆けつける。
ドクターは脈と心音を確認し、心臓マッサージを行う。
「早く病院へ!」という叫び声。
運ばれていく一茂。

何故だ。
何故……こんな、ことに。

从'ー'从「あはは~。なーんだ、思ったより手ごたえ無かったなぁ」

背後から、小ばかにしたような声。
俺の頭に血が昇る。

「貴様ァ――――!!」

怒りに身を任せ、突進。
許せない、こいつだけは……!

从'ー'从「あ~あ、冷静さを失ったらだ・め・だ・よ♪」

ワタナベまで後2歩の位置。
不意に、ワタナベの背後から秋葉が跳躍し、強烈な蹴りを放つ。


290 :タフガイ:2007/03/15(木) 21:07:40

(秋#^ω^)「波夷羅一伝無双流奥義 黒龍モーニングデストロイヤー!」

その足から放たれるのは竜だ。
竜の姿をした、気合による衝撃波の波が襲い掛かってくる。

「何ッ!?」

俺は咄嗟に足を止めるようと試みる。
だが、勢いは直ぐには止まらない。

瞬間、頭をハンマーで殴られたような衝撃。

(秋#^ω^)「制御できない力はただの暴力、だ」

俺の体はサッカーボールのように回転し、リングに叩きつけられた。
そのあまりの衝撃に、一瞬、視界が歪む。

(M'A`)「タフガイさん!!」

「だ、大丈夫だ。多少効いたがな……」

俺は立ち上がり、秋葉とワタナベを睨みつける。
……一茂を餌に、俺の怒りを誘い不意打ちを叩き込むとは。


291 :タフガイ:2007/03/15(木) 21:08:45

「外道め…!」

俺は唇を噛む。
それを見て、秋葉はふ、とため息を吐きながら

(秋#^ω^)「でも、世の中ってそういうものよ」

その一言。
その一言が、俺の魂に火をつけた。

「お前は……俺が倒す」

会場の雑音が聞こえなくなる。
すっ、と腕を上げ、構える。
頭の中が完全にクリアになり、相手の動きが完全に見える。

この感覚……何度か経験したことがある。
完全なる集中、そう言った表現が一番しっくりくるだろうか。

(秋#^ω^)「…あぁ、最早何も言うまい
        語るべき言葉ここにあらず
        話すべき相手ここにおらず
漢、ただ前を向き、ただ上を目指す
ただ前を向き、ただ上を目指す」


292 :タフガイ:2007/03/15(木) 21:09:24

戦いは、己の為に。

戦いは、愛する者の為に。


悲しみは牙へ、想いは拳へ。




「うおぉぉぉぉぉ――!!」



――俺は咆哮と共に、拳を繰り出した。


:誇りの戦士タフガイ 第6話
:( ^ω^)ブーンは合作作者のようです――外伝 つづく