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**( ^ω^)ブーンは合作作者のようです 外伝【誇りの戦士 タフガイ】 ***第五話 267 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:23:00 ( ^ω^)ブーンは合作作者のようです 外伝               【誇りの戦士 タフガイ】 第五話 268 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:23:42 一茂は、獲物を狩る獣のように低い姿勢で秋葉とギコを狙う。 (秋#^ω^)「!?」 秋葉が気付いた瞬間には、すでに一茂は体を二回転させ遠心力をつけていた。 一茂の体が秋葉とギコの足元に現れ、強烈な回し蹴りが放たれた。 一茂「奇跡の泉――!」 (,,゚Д゚)「うっ!」 強烈な一撃がギコの下腹部に襲い掛かった。 衝撃に耐え切れず、ギコの体が宙を舞う。 (秋#^ω^)「ち、あぶねー奴だお」 (M'A`)「…す、凄い」 秋葉は超人的な反射神経と跳躍で回避。 ダメージを受けたギコは、ゆっくりと立ち上がる。 269 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:24:17 从'ー'从「ギコ君、大丈夫~?」 (,,゚Д゚)「ぐ…、油断したぜ。一茂ぇ…!」 まともにあの蹴りを喰らって起き上がるとは、達者なのは口だけではない様だ。 俺はこの機会を逃すまい、とギコに向かって突進する。 「ふんっ!」 体重を乗せたフックを、まだ膝を突いているギコ目掛けて振り下ろす。 直撃――そう思った。 だが、俺の右腕は見事に空を切った。 从'ー'从「危なかった~」 (,,゚Д゚)「ワタナベ……余計なことを、くっ」 ワタナベがギコを抱きかかえ、回避したのだ。 (M'A`)「タフガイさん、ドンマイです! 見てろよ…レオパルトⅡ、起動準備!」 ドクは機械に乗り込み、操作をしている。 俺は一茂の方へ視線を移す。 そこには、秋葉と一茂が激しい打撃戦が繰り広げていた。 270 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:24:55 一茂「ふっ!」 一茂は素早いステップインからのワンツーを繰り出す。 だが、秋葉はその一撃を寸前で見切り、カウンターを放つ。 (秋#^ω^)「トキメイテ死ね!」 強烈なストレート。 だが、その拳より先に一茂はガードを固める。 一茂「軽い……!? 下か!」 (秋#^ω^)「糞ッ!」 一茂が反応するより先に、秋葉のローキックが一茂の太腿に打ち込まれた。 鈍い音がリングに響き渡り、一茂の表情が苦痛で歪む。 (秋#^ω^)「お前に足りないのはッ!情熱思想理想思考気品優雅さ勤勉さ!        そして何より――        速 さ が 足 り な い !」 観客からの激しい秋葉コール。 まるでショーのように振舞う秋葉。 だが、その動作はまったく無駄が無く、あの一茂が押されていた。 271 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:25:25 (,,゚Д゚)「余所見してていいのか? デカブツ」 いつの間にか立ち上がっていたギコは、自らの体に火をつける。 一瞬でギコの体は燃え上がり、周囲に熱気があふれ出した。 「貴様、何をするつもりだ……!」 (,,゚Д゚)「クックッ……いい具合に燃えてきたぜ。力が、沸いてくる、ぜ!」 ギコの翼が炎に包まれ、やがて不死鳥の如く、その炎は巨大な物へと変貌した。 (M'A`)「た、大変だ。このままじゃ僕らも炎に巻き込まれる!」 「ちっ、なんなんだこいつは!?」 炎から逃げるようにリングの端へと走る。 燃えさかる火炎は、見る見るうちにリングを覆い始め、逃げ場を塞いでいく。 272 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:26:05 (,,゚Д゚)「俺は……異能者だ!」 (M'A`)「くそ、タフガイさん! 乗ってください!     これで上空に行けばリングアウトにはならないはずです!」 「あ、ああ」 ドクの言うがままに機械の船に乗り込む。 炎の渦は、寸前にまで迫っている。 (M'A`)「レオパルトⅡ、発進!」 レオパルトⅡは激しいエンジン音と共に、ゆっくりと上昇する。 だが、直ぐに赤いランプが点灯し警告音が鳴り響く。 (M'A`)「重量オーバー…!? く、こんな時に!」 機体は激しく揺れ、炎の渦がレオパルトⅡに襲い掛かる。 レオパルトⅡは衝撃と共にリングの上に座礁した。 「うおっ!」 (M'A`)「うわぁ!」 273 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:26:36 (,,゚Д゚)「終わりだ」 ギコが両手を空高く掲げ、巨大な火の玉を作り出す。 その大きさから計算して、俺達が避けられないのは確実だ。 「くそ……ドク、俺の後ろに隠れてろ!」 (M'A`)「で、でもタフガイさん。そんなことしたら…」 「いいから早く! 俺なら耐えられるかもしれん!」 俺は腰を落とし、両手で顔をガードする。 火の玉の強烈な熱気で、体中から汗が噴き出ている。 (,,゚Д゚)「この星ごと、消えてなくなれぇぇぇぇ!」 ギコが火の玉を発射。 俺はぎゅ、と拳を固める。 「うおぉぉぉぉぉ!」 迫り来る火の玉を両手で押さえ込む。 だが、その重みは俺の体を押しのける。 274 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:27:09 (,,゚Д゚)「無駄だ無駄だ無駄だぁぁぁ!!」 ギコはクンッ、と力を入れると、火の玉の重みがさらに増す。 「うがぁぁぁぁぁ!!」 徐々に体は後退し、リングの表面が剥がれ始める。 掌は熱さに、足はその重みに悲鳴を上げている。 (M;'A`)「タフガイさん!!」 「ドク……! に、逃げろ!」 俺の足は、また一歩後ろに下がる。 もう、限界が近い。 このままでは二人共々あの世行きだ。 (M;'A`)「そ、そんことできないよ…タフガイさん、タフガイさん!」 「馬鹿野郎! 早く、逃げ……ぐっ!」 左足が嫌な音を立てる。 俺はバランスを崩し、火の玉の圧力が一層増す。 275 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:27:44 (,,゚Д゚)「タフな奴だ。だが、ここまでだ…死ね!」 ギコが気合を入れ、纏っている炎が燃え上がった。 (ここまでか…。ツン、すまない。俺は…!) 頭の中を、いろんな想いが駆け巡る。 もう……駄目だ。 「諦めるな!」 276 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:28:17 「か、一茂……さん!?」 声の方を見ると、向こう側で秋葉と戦っていた一茂がこちらへと走って来る。 それは、まるで離陸前の飛行機のように素早く、飛ぶように。 (,,゚Д゚)「な、一茂!? 秋葉はどうした!?」 一茂「奴なら今頃、俺の幻術にはまっているだろうな」 (,,゚Д゚)「幻術……だと!?」 ギコは秋葉の方へ視線を移す。 そこには、頭を抱えて倒れている秋葉。 (秋#^ω^)「蒼星石のマスターになれたらいいのにぃぃ!!」 277 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:28:57 一茂「タフガイ! ドク! 今、助けてやる!」 一茂は空中にいるギコに向かい跳躍する。 (,,゚Д゚)「く、来るな来るな来るなぁ!!」 一茂「ファザーズ・レインボー(父親の七光り)」 強烈な閃光が会場を覆う。 七色に輝く一茂の拳が、ギコの体を貫いた。 (,,゚Д゚)「ば……か……な」 力を失ったギコは、纏っていた炎を失いリングへと落下した。 「ぐ……はぁ、はぁ……」 ギコのダウンと共に、燃えさかる火の玉はその姿を消した。 俺は一気に力が抜け、その場に膝をついた。 278 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:29:28 (M'A`)「タフガイさん! 大丈夫ですか!?」 ドクが心配そうに駆け寄ってくる。 俺は「大丈夫だ…」と言い、一茂の方を見た。 一茂「よく頑張ってくれた。タフガイ」 「一茂さん……」 一茂は親指を立て、俺の前まで来る。 その笑顔に、俺もつられて頬がゆるんだ。 (M'A`)「タフガイさん……本当にありがとう。     僕、タフガイさんがいなかったら……」 「何、ドクのレオパルドⅡに助けられたんだ。これでお互い様だ」 一茂「二人とも、まだ戦いは終わっていない。タフガイ、立てるか?」 279 :タフガイ:2007/03/15(木) 12:30:03 一茂さんが右手を差し出す。 俺は「すいません」と言ってその右手を掴む―― 从'ー'从「戦闘中に、油断はいけないよね~♪」 背後に、巨大な楽器を持ったワタナベ。 一茂が振り返る。 だが、その瞬間にはもう、楽器は振り下ろされていた。 从'ー'从「ちくしょぉ~くらえぇ~新必殺・ライトハンド奏法ッ!」」 頭蓋骨の割れる、鈍い音。 一茂さんは、ゆっくりと、リングに倒れこんだ…… :誇りの戦士タフガイ 第5話 :( ^ω^)ブーンは合作作者のようです――外伝 つづく [[一覧>合作作者/外伝]] / [[第六話>合作作者/外伝7]]

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