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 * * *

~駅前(ブチャラティ・仗助・ナランチャ)~

「成程、そう云う事か」
駅前付近をざっと調べて数分後、ブチャラティさんが地面から立ち上がる。
今、ブチャラティさんと俺は駅の周りの調査をしている。
(厳密には、ナランチャさんはエアロスミスによる周囲の確認をしているのだが)
ミキタカ、エルメェスさん、ジョージさんは駅構内へ向かった。
10分前、駅にたどり着いた俺達はこんなやり取りがあったのだ。
………………
………

「良し、駅前に着いたな」
「…」
「あれ?仗助、どうした?」
俺の顔色はあまり良くないらしい。
それに気付いたエルメェスさんが調子を訪ねてくる。
まあ、青ざめちまう原因は解ってる。
「あ、いや…。
エルメェスさん。本当にこの周りには誰も居ないんスよね」
「あぁ。少なくともアタシが調べた時は、猫の子一匹居なかったぜ」
「俺のレーダーにも、俺達以外の反応は無いし、少なくとも駅周辺は誰も居ないぜ」
エルメェスさんの証言を裏付けるように補足するナランチャさん。
でも、アイツはナランチャさんのレーダーには引っ掛からないんだよな。
呼吸してないから。
「…仗助。お前、ワムウが近くに居ないか危惧しているな?」
さすがブチャラティさん。
俺の考えてる事を完全に読み切ってる。
「その通りっス。
アイツ、俺の顔を見るなり『再戦だ!』とか言ってくるに決まってるんで」
「仗助さんの事、特に気に入っていましたからね。ワムウさんは」
「やめろ。それ以上言うな。おぞましい」
そうは言うものの、実際ミキタカの言う事は正しい。
奴はやたら俺にご執心のようだった。
なんで化け物に気に入られなくちゃならねぇんだ。
折角ならキレイなおネェちゃんに好かれたいっての。
「ブチャラティ、どうかした?」
ナランチャさんの声に我に返り、ブチャラティさんの方を見る。
「…」
ブチャラティさんは、何やら考え込んでいるみたいだった。
「ブチャラティ君、どうかしたかね?」
ジョージさんがもう一度声を掛けると、ブチャラティさんは漸く顔を上げた。
「あぁ。済みません。ちょっと気になる事があったんで」
「気になる事?」
「えぇ。まあ、駅周辺を調べればハッキリするかも知れない。
早速調査を始めますか。
ナランチャ。お前は周囲の警戒を頼む」
ブチャラティさんの言葉に、全員が肯いた。

「エルメェスさん」
早速各自で調査を始めようとした所で、ミキタカがエルメェスさんに声を掛ける。
「ん?何だ?」
「その、死体のある場所を教えて頂けませんか?」
「え?構わないが…何でだ?」
「実は、その死体に心当たりがあるんです。
後、ちょっと気になる点が一つ」
「気になる点?」
「はい。取り敢えずは死体を確認してみない事には何も言えませんが」
「OK。じゃあ行くか。
という訳で、アタシ達は駅の中に行きますんで」
そう言って、ミキタカとエルメェスさんは駅東口へ向かう。
と、
「私も行こう」
と突然言い出すジョージさん。
「結構大きい駅のようだからね。2人で見て回るには時間が掛かりそうだ。
駅の外を調べる者3人、中を調べる者3人ならば、人数的にバランスが良いだろう」
ジョージさんの言い分はごもっとも。
でも、俺は一つ気になる事があった。
「でも、そういやさっき、『バラバラになるのはマズイ』って言ったの、ジョージさんじゃないスか?」
「流石に駅の仲と外くらいの距離なら、何かあった時に直ぐ合流出来るだろう。
そうだな…。
念の為、エルメェス君と仗助君、ミキタカ君とブチャラティ君、私とナランチャ君がそれぞれ、
エルメェス君のスタンドで分裂させた互いの舌を持っておこう。
これなら何かあった時に、直ぐに連絡がつく」
ジョージさんの意見にエルメェスさんが「了解」と言って、『キッス』で全員の舌を増やした。
全員、相手と互いに交換する。
そしてエルメェスさんが注意事項を付け加える。
「あぁ。念の為注意しておくけど、ポケットとかにしまったら、普通の声程度じゃ聴こえないからな。
緊急時の連絡は大声を出すようにしろよ」
「外に出しておけば、普通の声でも聞けるんスか?」
「まぁ、そうだが、年がら年中持ち歩く訳にも行かないだろう?」
「まぁ…そうっスね」
「良し。これで準備は良いだろう。
他に、何かある者は?」
ジョージさんの質問に、誰も言う事は無い。
「ならば私達は駅内へ向かおう。
ブチャラティ君達、外は頼んだ。
敵が接近するとしたら、駅内からではなく外からの可能性が窮めて高い。
くれぐれも注意して欲しい」
ジョージさんの忠告に、ブチャラティさんはゆっくりと肯いた。
「心得てます。其方もお気を付けて」
そしてジョージさん、エルメェスさん、ミキタカの3人は、駅内部へ入っていった。

「さて、俺達も調査を始めるか。
ナランチャ、お前には周囲の警戒を頼む。
敵は『エアロスミス』のレーダーに引っ掛かる者ばかりではないから、十分気をつけろよ」
「了解っス」
そして俺達は駅捜索を始め………る前に、1つ気になる事があるんだった。
それをブチャラティさんに確かめる。
「そういえば、ブチャラティさん。
何か注意して捜すものがあるんですか?
さっき、『気になる事がある。駅周辺を調べればはっきりする』って言ってたような気がしたんスけど」
俺の質問に振り返るブチャラティさん。
「あぁ。そうだったな。
別段特別なものを捜す訳じゃない。
捜す当ては、ワムウがどこへ行ったかの痕跡だ。
詳しい事は、痕跡を見付けた時に説明する」
って、本当に当り前過ぎる捜し物だな。
元々それが目的で此処に来たんだから、捜すのは当然だってのに。
でも、何でそれが“気になる事をはっきりさせる事になる”んだろうなぁ。
「とにかく周囲の警戒はナランチャに任せて、俺達は此処等辺を調べるぞ」
「分かりました」
そして俺達は調査を始めた。
………………
………

で、今に至るわけだけど、調査を始めてからそんなに時間も経たない内に、ブチャラティさんはお目当て物を見つけたようだった。
「何か解かったんスか?」
「あぁ。これを見て欲しい」
ブチャラティさんが指す先にあったのは…
「車輪の跡っスね」
「あぁ。恐らくタルカスが俺達を追い掛けていた時に乗っていたチャリオットのものだ」
「あ~。そういやそんなのありましたね」
ブチャラティさんの言葉に、俺は駅の中に居た馬車もどきを思い出す。
「北の方角へと続いている事を考えても、ワムウはチャリオットに乗って北へと向かったのだろう。
ナランチャ。北に誰か居るか確認出来るか?」
「ん~。特に誰も居ないや。まぁ、ワムウとかいう奴は俺のエアロスミスじゃ探知出来ないけど」
「二人組の反応も無いんだな?」
「うん。俺の探知範囲には居ない」
ブチャラティさんの質問に、あっさりと答えるナランチャさん。
「どうやら、北へ行ってから結構経っているようだな。随分離れた距離にいるらしい」
それが本当なら、ワムウの奴は本当にココに居ない事になる。
それなら安心なんだけど、
「何でそう結論付ける事が出来るんです?
車輪の跡は他にもありますし、第一ワムウが乗った証拠すらないっスよね」

俺の質問にブチャラティさんは質問で返す。
「仗助がワムウと居た時はまだあったんだろう?」
「ハイ。あの馬自体も吸血鬼らしく、日の当たらない所に待機してたっス」
「と云う事は、誰かが乗って此処を出たのは第三放送からエルメェスさんが此処に来るまでの短い時間。
そしてワムウも第三放送までココを動けない事を考えると、その短い時間でチャリオットに乗った奴は一人しか考えられない。
そして車輪の跡だが、東に続いている跡は、俺達を追った2種類と、駅に隠れる時の物だ。
俺達を追って来たのがゲーム開始直後とも言える時間だった。
そしてその後日が出るまで俺達を追い回し、日の出直前に、奴らは此処へ逃げ込んだとミキタカは言っていた」
ブチャラティさんの言葉に、俺はさっきの打合せの内容を思い出す。
そうだった。ブチャラティさんを追い回した後奴らは真っ直ぐ駅へ来たと、ミキタカは言っていた。
「それに北へと続く後は、ミキタカの血の跡がついていない。
つまり、この車輪跡は日の出後だと考えるのが自然だ。
実際、仗助達が駅を出た時は、この車輪跡は無かったんじゃないか?」
「スミマセン。そこまでは確認してませんでした」
「そうか。いずれにせよ、其処までの推察からさっきの結論に至る訳だ。
“ワムウはチャリオットに乗って北へ向かった”と。
しかも、そこから一つの仮説が立てられる」
「?」
「仗助。お前がワムウの立場なら、駅を出てどちらへ向かう?」
「え~っと…、俺のことを追う気がします。
あんまり認めたくないけど、ミキタカの言うように、奴は俺との再戦を楽しみにしてるんで。
俺達が血痕の跡を辿って行ったことを知ってるんなら、東へ向かうんじゃないスか?」
俺の回答にブチャラティさんは肯き、付け加える。
「その事実を知らなくても、普通は東へ向かうだろうな。
俺と形兆が、血痕を辿って駅に向かってるかも知れない事を、奴はミキタカから聞いているのだから」
「でも、奴は北へ向かった」
「あぁ。何故か解るか?」
!!!
ピンと来た。
ブチャラティさんの言いたい事も、さっき言っていた『気になる事』が何かも。
「もしかして…」
俺が何を言わんとしているのか解っているらしい、ブチャラティさんは一度肯き、俺の考えていることを口にした。
「そう。俺達を追うより重要な何かがあったんだ。
そしてその原因にポルナレフさん達が絡んでいる可能性が非常に高い」
「ポルナレフさん、ダイアーさんを、ワムウの奴が追って行ったって事っスか」
「多分そうだろうな。“仗助よりも優先すべき獲物が居た”って訳だ。
或いはワムウが逃げ出し、ポルナレフさん達が追って行ったか」
「それだけはね~っス。奴は勝とうが負けようが、死ぬまで闘う事に喜びを感じるタイプですから」
「俺もそう思う。先ず間違いなくワムウは追う側だな。
いずれにせよ、ワムウは北でポルナレフさん達と戦闘を行っていると思って良い」
「なら、俺達も急いで助太刀に行かないとマズイんじゃね~っスか?
ポルナレフさん達が追われてるってんならなおさら」
「そうだな。良し、ジョースター卿達へ報告に行こう。
ナランチャ、ジョースター卿の所へ行くぞ。
周囲の見張りは続けてくれ」
「了解」
そして俺達三人は、駅内部へ入って行った。


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114:荒木討伐隊②~考察~ エルメェス・コステロ 114:荒木討伐隊④~発足~
114:荒木討伐隊②~考察~ ナランチャ・ギルガ 114:荒木討伐隊④~発足~
114:荒木討伐隊②~考察~ ジョージ・ジョースター1世 114:荒木討伐隊④~発足~
114:荒木討伐隊②~考察~ ブローノ・ブチャラティ 114:荒木討伐隊④~発足~
114:荒木討伐隊②~考察~ 東方仗助 114:荒木討伐隊④~発足~
114:荒木討伐隊②~考察~ ヌ・ミキタカゾ・ンシ 114:荒木討伐隊④~発足~