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何処とも知れぬ闇の深淵で、“それ”は――微かに震え、目を見開いた。



“それ”は餓えていた。
満ち足りる事の有り得ない胃袋の乾きが唯一の衝動。
生物を認識さえすれば、相手が何者であろうが骨の髄まで喰い尽す。
一対の眼球は、肉食欲求のみに揺れていた。

“それ”を最終的に開放した者は、『ゲーム』の参加者ではなかった。
路上を吹き抜ける僅かな風が――長い時間を掛けて、
“それ”を封印していた暗黒の檻を遂に開いてしまったのだ。
次元を隔たる牢獄は無力化し巨体は引き出され、停止していた生命活動は即座に再開された。

“それ”はこの瞬間に、真の意味で開放された、と言えよう。
荒木の編み出した理不尽な支配より、“それ”は最早外部にあったのだから。
主催者が“それ”に刻み込んだ命令は、『所有者以外の人物を片っ端から抹殺せよ』。
だが、“それ”は自然と解放されてしまった――『所有者』が存在せぬまま。
“それ”は、荒木よりの役割を終えていた。
後は、気ままに暴走するのみであった。

“それ”は『エニグマの紙』より解き放たれ、杜王町の地を踏み締め、僅かに唸った。
そして、疾走した。
獲物に向けて。餌食に向けて。
一つの巨影――恐竜が、見慣れぬヒトの街を奔り、跳躍した。




【住宅地(D-4)1日目 午後】

【恐竜(支給品)】
[思考・状況]:
1)察知した生物を全て食い殺す
2)『恐竜化の感染能力』は荒木に封じられている
3)エニグマの紙を開いた者(所持者)を守護するのが本来の役割だったが、
自然に開放された為に所持者のいない暴走状態にある
※この恐竜はDioが食い殺した熊が変身したものです(SBR6巻参照)。
凄まじい動体視力で物体を認知し、そのスピードはあらゆる攻撃を回避します。
※ディアボロがプロシュートを殺害し食料等を奪った際、
ストレイツォに支給された『エニグマの紙』は【D-4】に放置されていました。

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29:ドッピオ、兄貴と戦う 恐竜 109:支給品VS支給品