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私が駅へ向かったのは本当にただの偶然。
駅前なら人が集まりそうだから、向かってみる価値はあるかもしれない。
それが味方なら運が良いし、敵なら倒すまで。
そう考えていたのだけど、

バグオォォォ~~~ンッ!!

実際の駅は、正に戦闘中だった模様。
そして、爆発に巻き込まれたのか、一人の男が放り出されるのを遠目に確認した。
吹き飛んだ男を、ペット?が介抱している。
よく解らないけど、あの男が味方になるかどうか話し掛ける必要がありそうね。
そう考え、私はその男の元へ向かった。



 * * *

全く、とんでもねぇとばっちりを喰らっちまったぜ。
それもこれも、この疫病神以外の何でもねぇ
「あぁ、ご主人様。お次はどうなさいましょう」
お付き人(いや、お付きスタンドか?)のせいでよ。
骨折、ってのはちとヤバイぜ。
取り敢えずスター・プラチナは拳を振るえるようだが、
俺自身が、余り激しい動きが出来なくなっちまってる。
「取り敢えず、てめぇは黙れ。俺の許可無しには一切喋るんじゃねぇ」
「…」
そう言った途端、ヨーヨーマッはバカ正直に口を噤んだ。
ったく、役に立つんだか立たねぇんだか。いや、確実に邪魔だな、コイツは。
そんな事を考えている時だった。
俺の前に一人の女が姿を現したのは。
女はまっすぐ俺の方へ向かって来る。
出来れば関わりたくねぇが、向こうさんが俺を素通りする気が無さそうだ。
案の定、女は俺に声を掛けて来た。
「貴方、怪我をしているの?」
「…失せろ、アマ」
近付いて来る女に警告。
「礼節を弁えていない人間の様ね。
あの子の事を思い出すわ」
失せろと言ったのに、このアマ俺の方へ近付いて来やがる。
「それ以上近付くと、そのおキレーな顔が2度と見れない位に歪む事になるぜ」
再度の警告。しかし奴は平然と近付いて来る。


仕方ねぇ。
「オラアッ!」
俺は右拳を女の顔面に繰り出した。が、
バチィッ!!
「ぐっ」
俺の攻撃は静電気みたいな衝撃と共に弾かれた。
「貴方の攻撃は私には届かない。
私の全身に波紋を巡らしているから」
「…!」
今、コイツ何と言った?
「テメェ、今“波紋”と言ったな?」
波紋といやぁ、俺の中に思い付くのは一人の人間だけだ。
「あら、波紋の事を知っているの?」
「一つ質問に答えろ」
「先に質問したのは私なんだけど、まあいいわ。何かしら?」
「ジョセフ・ジョースターという名に聞き覚えは?」
「!!」
それまでクールだった女は、その名を聴いた瞬間
傍目でも解り過ぎる位露骨に驚きの表情を浮かべた。
「…あるわ」
「ジジイとの関係は?」
「ジジイ?」
「ジョセフ・ジョースターの事だ。奴は俺の祖父なんでな」
「…」
女は直ぐに返答を寄越さなかった。
答えられない質問なのか?
「…成程、やはり時空を操れると云う能力が一番しっくり来る」
いや、違う。俺の質問自体に何か思う所があるみたいだ。


「取り敢えず、その質問に答える前にこの場を離れない?
貴方とはじっくり話す必要がありそうだし、
こんな所で立ち話してたらいつ敵に襲われるか分かった物では無いわ」
暫く考え込んでいた女はふと顔を上げ、そう言って来た。
そして近くの家に入ろうとする。
「…やれやれだぜ」
その時、後ろの方から大きな音がした。
この女の提案は正しかったようだな。
こんな見晴らしの良い所で井戸端会議してりゃ、
ココが今の爆発音の爆心地になってもおかしくねぇ。
音の正体を確かめたいが、先ずはこの女の話を聴く方が先だ。
そう考えながら、俺は女の後に続いた。
俺の後にヨーヨーマッが続く。
ちっ。付いて来なくて良いのに。



「ジョセフ・ジョースターは、私の息子よ。私は1950年前の人間」
近くの家に身を潜めるなり、この女はそう言って来た。
「…」
「『何、馬鹿な事を言ってんだ、このアマ』って顔をしてるわね」
「当たりだ。一言一句」
「良い事を教えてあげる。私の他に、1950年以前からこの街へ飛ばされてきた人間が何人か居るわ。
ジョナサン・ジョースター、ツェペリ、シュトロハイム、そしてこの私。
他にシーザー、ジョセフもその可能性があるわね。
今は私の言う事を信じなくても良いわ。ただ、今私が言った人間に会ったら確認してみなさい。
私の言う事が正しいと解るわ」
「…」
「つまり私が言いたい事は、ゲーム参加者は色々な時代から集められていると云う事」
「フン」
信じられるか、と顔を背けようとして、俺は一点ゲーム開始から気になっていた事を思い出す。
そういえば、何故花京院、イギー、アブドゥルは生きているのか、この疑問に俺は答を見い出していなかった。
しかし、この女の言う事が正しければそれらの疑問にも説明がつかないか?
つまり、アブドゥル達は、死ぬ前の時に此方に連れられて来た、と考える事が…。
「どうかした?やっぱり信じられない?」
「いや、アンタの言う事が正しそうな根拠に一つ思い当たっただけだ」
と、そこまで言っていて、初めて俺の袖を引く存在に気付いた。
ヨーヨーマッだ。


「何だ、鬱陶しい」
そう言ってヨーヨーマッから袖を引き剥がそうとすると、
「…」
ヨーヨーマッは無言で名簿を見せてきた。
そして幾人かの名を指差す。
ジョナサン・ジョースター、ウィル・A・ツェペリ、シュトロハイム、シーザー、ジョセフ
この女の言っていた名がある。
デタラメじゃなさそうだ、とヨーヨーマッは言いたい訳だ。
フン。黙れという命令はしっかり守っている様だな。
まあ、コイツが口を開けたらこの女とも戦う羽目になるかも知れねぇから、その方が良い。
「おい、曾婆さんよ」
「それって私の事?」
「ジジイの母親なら、そういう事になるだろうが。
てめぇの名はエリザベス・ジョースターで良いのか?」
「御名答。よく分かったわね」
「名簿で、ジョースターの名が付く女はそれ位だ」
「成程。抜け目の無さも祖父譲り、か。相手が敬愛する先祖だろうと不遜なその態度も。
それで、貴方の名は?」
横から名簿を覗きながら、ババァが訊いて来た。
「空条承太郎」


「じゃあ、この空条徐倫って子は貴方の血縁者?」
「?」
言われて気付いた。
そういえば、空条の姓を名乗る人間がもう一人居た。
「いや、知らねぇ」
「じゃあ、貴方の子孫かも知れないわね。
丁度、今の私と貴方の関係の様に。
…あら、私の祖父の名前もあるわ」
そう言ってババァが指した名は、ジョージ・ジョースター1世。
なんだ、このゲームはジョースター家の祭典か?
「兎に角だ」
俺は頭を切り替え、ババァに向かって一番重要な事を訊ねる。
「てめぇの目的は何だ」
「えぇ。それを私も話したかったの」
そう前置きをして、ババァは説明を始めた。
「病院で、私の義父ジョナサンとシュトロハイムがスタンド使いに襲撃され、ジョナサンがその命を落とした」
「…」
「私とツェペリの2人は、ジョナサンに命を救って貰いその場を逃げ出したシュトロハイムと会ったの。
そしてシュトロハイムからその事実を聴いた私達は、
第4放送までに仲間を集め、ジョナサンの仇討ちを決行する事にした」
「それを手伝えってんならお断りだ」
ババァの用件が大体読めた俺は、先にその答を言った。
「何故?」
「俺は俺で見つける仲間が居る。倒さなきゃならない敵が居る。
そっちの都合に構ってるヒマはねぇ」
「貴方の先祖様が殺されたのに、何とも思わないの?」
「俺にだって思う所はある。だが、今捜している仲間達も、それに勝るとも劣らない存在だ」


「…」
暫く考え込んでいたババァは、不意に顔を上げた。
「なら、こうしましょう」
「?」
「貴方の仲間の名を教えて。その人に会ったら第4放送時に病院前に来るよう伝えるわ。
その代わり、貴方も仲間集めを手伝う事。
此れなら御互い利益になると思わない?」
「…」
悪く無い話だ。
特に、この女の素性を考えれば、この話が詐欺である可能性は低い。
病院襲撃につき合わされるのは面倒だが、
俺のご先祖様を殺している野郎を放置する訳にもいかねぇし、
何より仲間に会える確率が飛躍的に上がる。
ならば、この話には乗った方が良いだろう。
「…解った」
俺はババァに向かって承諾の意を告げた。



 * * *

その後、承太郎と私は一通りの事を話した。
御互いの情報は、

○承太郎の話
仲間;ポルナレフ、花京院、アブドゥル、イギー
敵;DIO、ホル・ホース、ミドラー、ペットショップ、ヴァニラ・アイス
情報;駅にタルカスともう1人居る。
○私の話
仲間;ツェペリ、シュトロハイム、シーザー、岸部露伴、岸部露伴の仲間
敵;ストレイツォ、ワムウ、カーズ、ブラフォード、タルカス、ディオ

タルカスが駅に居る事には驚いたけれど、
此れはツェペリさんに後で報告すれば良い。


「で、これからどうするつもりなんだ?」
「別行動を取りましょう。第4放送時に病院で待ち合わせ、それで良い?」
「あぁ、問題ねぇ」
「私は此れから取り敢えず南へ向かうわ。
シュトロハイムは南東へ向かって行った。
ツェペリさんは…まだ北の崩壊した家の辺りをうろついているかも知れないわね。
その2人に会って、2人にも貴方の仲間捜しの協力を依頼するのも良し、2人の居ない所を捜すも良し。
貴方の好きになさい」
「…」
承太郎は無言で立ち上がった。そして、
「崩れた家に言った後、東へ向かう」
とだけ言って家を出て行った。
「さて、じゃあ私も予定通り南へ行くとしますか」
彼が出て行った後、私も立ち上がる。
「太陽が…高い」
扉を開け、空を眺めた私の感想が其れだった。
そして私は太陽の方角へ…南へ向かって歩き出した。


【駅前の一軒家(E-3)から南へ/1日目/昼】
【リサリサ】
[能力]:波紋
[時間軸]:第二部終了後。ジョセフとの母子関係を明かしアメリカ移住を決めた頃
[状態]:右脛に小さな傷があるが治療済み。 冷酷に振舞っているが、冷静ではない
[装備]:アメリカンクラッカー×2
[道具]:支給品一式、薬草少々(ツェペリと公平に分けました)
[思考・状況]:
1)ジョセフの死はこの目で見るまでは信じない。他の死者に関しては保留
2)第4回放送までに病院(C-4)襲撃の為の仲間を探す。 特にシーザー、岸辺露伴
3)ついでに承太郎の仲間も探す
4)ジョセフの死を肯定するものは信頼しない。あくまで病院襲撃の手駒として利用するまで
5)もちろんワムウ、荒木には警戒する
6)未知の技術『スタンド』についてさらなる検証を重ねる


【駅前の一軒家(E-3)から北へ/1日目/昼】
【空条承太郎】
[スタンド]:スタープラチナ
[時間軸]:ロードローラーが出てくる直前
[状態]:左腕骨折。全身に火傷。背中を強く打っている。冷静(荒木、DIOに対しての怒りはある)
[装備]:なし
[道具]:デイパッグ
[思考]:
1)露伴の家に行き、ツェペリに会う。ツェペリにリサリサとの話をし、自分の仲間も一緒に探すよう話す
2)ツェペリに会った後、東へ(仲間や協力出来そうな参加者を探す)
3)ヨーヨーマッを利用する(そろそろウザイ)
4)荒木を倒す、DIOを殺害する。駅にいた奴ら(ワムウ達)は無視
5)『過去の人物の名』にやや疑問

[補足1]:承太郎とリサリサが家に入る時に聞こえた音は、康一とプッチの戦闘の音です。
[補足2]:承太郎にとってリサリサは曾祖母ですが、『曾ババァ』と呼ぶのが面倒なので、承太郎から見て年取ってる人間と云う意味で『ババァ』と呼んでいます。

【ヨーヨーマッ(支給品)】
[現在の主人]空条承太郎(主人変更の命令があれば主人は変わる。ただし変更対象人物の同意が必要。
主人変更の命令をされた時、次の主人候補がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化される)
[装備]:マスク
[持ち物]:なし
[任務]:
1)承太郎を“助ける”
[補足]:
1)ヨーヨーマッは攻撃出来ない。能力も完全に封じられている(主人がヨーヨーマッ自体を利用して攻撃というのは可能かも知れない)
2)主人の命令には絶対服従。しかし、命令を曲解して受け取ることもあるかも知れない。(ヨーヨーマッを殺すような命令には従えない)
3)ヨーヨーマッは常に主人の半径20メートル以内に居なければならない
4)ヨーヨーマッの主人が死んだ時又はヨーヨーマッが規則を破ったならヨーヨーマッは消滅(荒木によってDアンGの首輪が爆破される)

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時系列順で読む


キャラを追って読む

70:Excuse Me!考え中 空条承太郎 88:意気投合
64:SZR~surround zone readers~ リサリサ 101:擬似娚愛は嫐乱す(前編)