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歩く、歩く、ひたすら歩く。

歩きながら五感を働かせて考える。

臭い……道……景色……

ここは、どこだ。
杜王町?そうなんだろうな。多分どっかの田舎者に見せ比べさせたら百人が百人こう言うだろうぜ。
「あっれぇ~?ココ同じ場所じゃないんっスか?」
馬鹿言ってんじゃねぇ。・・・・まあ正直オレも最初は同じ感想だった。
でも落ち着いてみると気づくべき所があんだろーがよ。なんで人っ子一人いねーんだ?
そしてあの男、荒木飛呂彦(だっけか?)が言った言葉。
”元の世界に帰れるのは 最後まで生き残った優勝者だけです。”
これだけは言える。おそらくこれはスタンド攻撃だ。
どーゆー仕組みかは知らねーがオレの故郷でオレ達はサバイバルをしなきゃいけない事にさせる能力・・・といった所か。
そしてその見せしめに
――パパっっ!!!ママぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!―――
アイツ―――「重ちー」は殺された。
ヤバイ事に巻き込まれる覚悟はしていた。暴走族時代のヤバさを軽く超えるヤバさ。
スタンド使いになったあの日から、いつどんな時にやってくるかわからないモノにはいいだけ恐怖したし、それももう飽きちまった。
しかし今はそれを更に越える恐怖が待っている気がするんだ。

――――――もうコイツは”ヤバイ”っていうレベルじゃねーぜ。
歩いて、歩いて、ようやく目的地に着いた。
相変わらず夜になると不気味な所だぜ。流石に・・・慣れたがな。
・・・・・・・・カチャリ
ガラスドアの鍵を音を立てないようにこじ開け、目的地に”ゆっくり”と”入場”する。
よーやく開いたぜ。・・・思ったとおり誰もいねぇ。
まさか今この町には最初に教会にいた奴らだけしかいないのか?
とりあえず中にあるソファーに座りオレはもう一度じっくり考える。

どうやらこの”杜王町っぽい”杜王町は・・・限りなく”自分が住んでいた”杜王町のようだ。
わからねぇのは「重ちー」が何故あの場にいたかっていう点。
「重ちー」は確か仗助達のダチで殺人鬼吉良に殺されたんだ。その結果吉良は仗助達に倒されたんじゃなかったのか?
なんでその「重ちー」がオレの目の前でまた死んでんだ?
それだけじゃねェ。あの場にはアイツもいた。直接会った事はないが確かにいた。


吉良吉影。


俺は直接二人の死を見ていない。前に杉本麗美とかいう女幽霊と出会った時は全てが終わった後だった。
しかし死んだハズの二人が現にあの場にいたのは事実だ。
あの仗助のヤローが嘘をついてるとは考えにくいが・・・・まさか最初から何もかも一杯食わされてたってのか?
・・・・・・・・・だめだ、ワケわかんねェ。
もう巻き込まれてしまっているので今更なのだが、この状況を回避する手立てを考えなくてはならない。
知るべき事実は何なのか、それには何が必要か、誰と合流すべきなのか、今何をすべきなのか、
こんな状況でもオレは美しいままでいられるのか――――

そしてオレが選んだ答えは『拠点』だった。何を行動するにも必要となる『場所』。
まるで大切なアルバムの1ページ目のように全てはここから始まると感じる懐かしい『場所』。
そして、自分の人生にとってもココは”大きな1ページ”である。
「間違っては・・・いないようだな・・・」
病院内の時計で改めてオレは自分の時計の時刻を確認し立ち上がる。
自分自身が飛ばされた場所からまず目に入ったのがこの目的地、《ぶどうヶ丘総合病院》だった。
引き寄せられるように歩き、病院に入っちまったのは内緒だぜ。実は『拠点』を結論にしたのも後付けに近い。
ここで自分はスタンド使いになり、東方仗助達と対峙し、結果仲間となった。スタンド使いの自分としてはまさに始まりの1ページ。
その始まりの場所でオレはおもむろに臭いを嗅いでみた。
・・・・・・・懐かしい。そして胡散臭い。
鼻は間違いなくこの臭いは本物だと自分の脳に告げる。だが自分の勘はこの臭いは偽者とささやく。
ハンサムなオレは自分の頭の中をもう一度整理した。
①あの主催者は何者なのか
②これほどまでに人気がない杜王町は本物なのか
③ところで今までに嗅いだ事のない臭いが出てきたがこれは何なのか

!?

「な・・・・・・何だ―――――――ッ!?」
目には見えない。というか目が見えねぇ。まぶたがストォ―――ンと落っちまう。
ヒュンヒュンと聞こえる音で一層オレの心が動揺する。
”何か”がいる!まさかさっき開けたガラスドアから入って来たっていうのか!?オレとした事が不覚を取り過ぎたぜ。
ヤバイ。これはヤバイ。わかる。感じるぜ。ヤバイ臭いを。
「『ハイウェイ・スタ――――――――』ッ!!」
必死に臭いを嗅ぎながら、
空を切る音に耳をすませ、
適当に拳を振り放つ。
やるっきゃねぇ。

バシィッ      

当たった。おそらく《偶然》だろーがな。
必死にまぶたを手でこじ開け眺めるがそこにはまるで見た事のない異形のモノが地面に落ちてやがる。
まるで竿に紙切れがいくつもついたような見たこともない生き物。オマケに・・・だんだん溶解し始めたぞ。
まさかコレがオレのまぶたを閉じたっていうのか?

「なんなんだ・・・この・・・・スタンドはッ!?」
「そいつは違う。それはスタンドじゃねェ」

突然聞こえる男の声。
思わずオレは授業中の小学生のように思質問をする。

「スタンド・・・・じゃないのか!?」
「つまりオマエが殴ったソレはロッズという名の未確認生物だったんだよ!」
「な・・・なんだってェ――――――!!!」

・・・おいおいオレは一体何をそこまで大げさに驚いているんだ。落ち着けよ噴上祐也。いくら未確認生物とはいえ動揺し過ぎだ。
なんて事はねぇ。目の前に変な格好の男が現れやがっただけだ。いきなりオレに姿を見せたのが運の尽きだぜ。
構えるオレに奴は喋り続ける。

「あんたの腕前を見させてもらった。頼む、オレと組んでくれないか?」

 ハ?
「オレはリキエル。一緒に神父を天国に連れていく手伝いをして欲しいッ!空条徐倫に負けたオレには強い《運命》は無い。
 だがどうせなら最後にささやかな祝福を神父にしたいんだッ!!」

ひょっとしたら・・・オレは・・・あの生き物を《偶然》倒さない方が良かったんじゃないのか・・・と思えてきた。
そして同時に、目をキラキラと輝かせる男に対してオレはこうも思った。


――――――もうコイツは”ヤバイ”っていうレベルじゃねーぜ。



【ぶどうヶ丘病院一階ロビー・一日目 深夜】
【噴上祐也】
 [スタンド]:『ハイウェイ・スター 』
 [時間軸]: 第4部終了後から参戦
[状態]:精神的に多少の動揺。
 [装備]:まだバックの中身を見ていません
 [道具]:支給品一式
     自分の制服から調達した金属片を加工したもの(病院のドアの鍵をこじ開けるのに使用)
 [思考]:1)こいつ(リキエル)はヤバイ。どうする!?
     2)とりあえずぶどうヶ丘病院を拠点とし、荒木飛呂彦及びこの”杜王町っぽい”場所を調査。
     3)東方仗助達に対する疑惑の念。(吉良の一件に何か裏があるのではないかと考え始めています)
【リキエル】
 [スタンド]:『スカイ・ハイ』
 [時間軸]: 空条徐倫戦の後から参戦
 [状態]:健康、ほんのちょっぴりハイな気分。
 [装備]:ロッズ(未確認飛行生物)多数。呼べばいつでも来る。
 [道具]:支給品一式(バックの中身を見ているかは不明)
 [思考]:1)仲間になってくれッ!
     2)いずれ天国に行く神父にささやかな祝福がしたい。
     3)祝福してくれる仲間をさがす。
     4)自分の《運命》は空条徐倫には敵わないが決して弱くはない・・・かも。  

※噴上はロッズ、リキエルの臭いを記憶しました。
※噴上は吉良の姿を教会で確認していますが、過去に仗助達から変装前と変装後の両方の顔を知らされています。

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噴上裕也 41:《運命》の使徒
リキエル 41:《運命》の使徒