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 ドガガガガッ!!!
 
 無数の飛粒が荒木に降り注ぐ。
 「なっ!!!」
 そして荒木は蜂の巣にされていた。
 尤も、穴の開いた体は一瞬にして元通りになるので致命傷どころかダメージにもなっていない。
 しかし、俺はそんな事より遥かに重要な事に思考を奪われていた。
 重要なのは攻撃した人物。
 思い当たる人間は一人しか居ない。
 まさか、そんな事が…。
 そして、声の主であり荒木に攻撃を仕掛けた人物が、俺の前に姿を現す。
 
 あぁ。やはりお前だったか。
 
 「こんな時は『野郎』なんてセリフを吐くもんじゃない。こう言うんだ」
 平均的な、ただ、俺達と比較すると華奢に見える体格、
 「我等は荒木討伐零番隊」
 転校したてで、ウチの学校の指定に無い学ラン、
 「我が親友、空条承太郎を死の淵から救う為に」
 特徴的な前髪、
 「貴様の凶刃にこれ以上の犠牲者が出るのを防ぐ為に」
 死んだ筈の、もう二度と会えないと思っていた…
 「貴様の凶行を食い止めて見せる」
 
 花京院典明だった!!! 
 * * *
 
 「花京院…」
 呼び掛ける俺の方を花京院は振り向く。
 「危ない所だったな」
 「!」
 花京院。お前…
 「これは驚いた。生きていたんだね」
 吹き飛ばされた荒木が、立ち上がりながら花京院を見やる。
 「!ハイエロファント…」
 「おっと。又エメラルドスプラッシュを喰らって痛い目見るのは勘弁して欲しいからね。
 ハイエロファント・グリーンは固定させて貰ったよ」
 「…」
 荒木の言う通り、ハイエロファント・グリーンはピクリとも動かない。
 どうやら本当に固定されたようだ。
 「さて、折角生きていたのに君にはすぐに死んでもらう事になる。残念だったね。
 楽に死ねるとは思わない方が良い。
 この、溜まり溜まった鬱憤は、じわじわと君を嬲らないと収まりそうに無いからね
 でも、その前に幾つか訊いておきたい事がある」
 「…」
 「僕の支配から逃れた人間は君だけではないようだね。
 他に誰が居るのかな?」
 「何故僕だけでないと言い切れる?」
 「零番隊を名乗っている時点で一人でない事は容易に気付くだろう」
 「それもそうか。
 だが、零番隊は隠密部隊。極秘事項なのでそれを教える事は出来ない。
 隊長の名位なら教えても構わないが。どうせすぐにお前に分かる事だし」
 「聴かせて貰おうか」
 「ならば教えよう。隊長の名は…」
 そして花京院は、零番隊隊長の名を告げた———。
 * * *
 
 ………………え?
 今コイツ、誰の名を挙げた?
 「今、なんて言った?」
 聴き間違いだろ?幾ら何でも。
 F・Fが生きていたとしても、花京院が生きているのだから不思議は無い。
 形兆が生きていたとしても、実際目の当たりにした訳ではないから、まああってもおかしくない。
 だが、そいつは…
 
 「何度でも言おう。零番隊隊長…」
 
 …そいつは僕自身の手で葬った筈じゃないか!!!
 
 「ジョルノ・ジョバーナ」 
 * * *
 
 胸を貫かれ、僕は完全に動かなくなった。
 普通の人間なら此の時点で死んでいる筈、荒木も僕の死を疑わなかった。
 併し、僕のスタンドは、荒木の考える以上の能力を持っていた。
 僕は今まで自分の“生命、或いは其の一部を生み出せる”と云う能力を治療に用いていた。
 だが、失ったものを再現するしか出来ない訳ではない。
 僕の能力を用いれば、人間の腕を4本にする事も出来るし、目を縦に並べる事も出来る。
 そして僕は、荒木に向かう直前、“脳幹の下辺りに仮の心臓を作っておいたのだ”
 その為、胸の心臓を破壊されても僕は生き延びる事が出来た。
 仮の心臓は首の上にある為、首輪から脈等を察知される心配は無い。
 頭を潰されない限り、僕は死ぬ事は無かった。
 荒木が僕をどう殺すか、この点については賭けだったが、運良く奴は予定通りに僕を殺してくれた。
 「…」
 さて、残るはこの首輪だ。
 「ゴールド・エクスペリエンス…」
 久し振りに、この能力の初期の力を用いる。
 先ず蔦を発現させ、首輪から守るように僕の首に巻きつける。
 次に、同じく首輪にも蔦を巻きつけ、首輪を引っ張る。
 首輪の爆発の衝撃を、全て蔦に吸収させる目論見だ。
 そして… 
 「?」
 首輪は何も起こらず、あっさり外れた。
 どう云う事だ?
 まさか、首輪が爆発すると云うのは嘘だったのか?
 爆発に注意しながら、首輪を調べてみる。
 「…成程」
 大体の予想はついた。
 この首輪、ついている人間の死亡が確認されると機能が停止するようだ。
 仮の心臓を動かしていた時、首輪は僕を死亡したと認識し、その機能を停止させたのだ。
 この方法を使えば、他の人間の首輪も取る事が出来るな。
 「さて…」
 暫く何かが起きないか辺りを窺っていたが、特に何も起きないようだ。
 荒木に気付かれずに済んだ………か。
 僕は貫かれた胸を直す。
 今度は此方の番だ。
 荒木の弱点を見つけ、必ず斃す!!! 
 * * *
 
 「………………!」
 目を覚ました時、俺は蔦でがんじがらめに縛られていた。
 何故こんな状態になっているのか、全く把握出来ない。
 そもそも、俺は荒木に殺されたと思ったのだが…。
 「目が覚めたか」
 「!!!」
 突然声を掛けられ、俺は声のした方を振り向こうとして…その先に、一人の少年がいた。
 また、蔦は猿轡の役目も担っている為、声を出す事すら出来ない。
 「先ず最初に言っておく。
 僕達は“死んだ”と荒木に認識されている。
 だから荒木に生存を悟られるような行動は決してとるな。
 具体的には、大声を出したり、この部屋から出ようとする行為だ。
 解ったか」
 コイツが誰だか解らないが、今の所は言う通りにするしか術は無い。
 俺は肯いた。
 「良し。これから、お前に現状を説明する。
 その後お前に何点か質問させて貰う」
 もう一度肯く。
 「恐らく此処は、教会で殺された人間を放り込むための場所だ。
 僕は荒木と戦い、殺されたふりをして此処へ放り込まれた。
 ゲーム開始時に殺された少年の死体も其処にある」
 そう云えば、俺達が教会へ連れて来られた時、死体は見当たらなかった。
 死体は此処へ放り、“掃除”をしていたと云う訳か。 
 そして、俺は目の前で話す少年の正体も読めた。
 ジョルノ・ジョバーナ。
 第二放送時、荒木自身の手で葬ったとの放送が流れた、その人物が彼なのだろう。
 「お前達は、突然この部屋に投げ込まれた。
 この部屋に扉は一つしかないが、其処から運び込まれた訳ではない。
 バトルロワイアルで、この部屋に瞬間移動させられて来た。
 その時のお前達は、既に致命傷を受け、呼吸も脈も止まっている仮死状態だった。
 運が良かったな。
 どうやら荒木は、お前達が完全に死ぬ前に『もう助からない』と考え、此処に放り込んだようだ。
 一応、僕のスタンドは傷を治す事が出来るので治療してみた所、二人とも辛うじて命を取り留めたようだ。
 もう一人はまだ目を覚まさないが」
 もう一人が誰かは言われずとも解る。
 セッコだ。
 良かった。俺だけでなく彼も生きていてくれたか。
 「起き上がって早々、お前たちと戦う訳にもいかないので、起き上がる前に縛り付けさせて貰った。
 そしてお前が目覚めた、と、現状こんな所だ」
 少年の説明を要約すると、俺達は少年に命を救われたという訳か。
 「では、此方から訊きたい事がある。
 これから口の蔦を外すが、間違っても大声を出したりして荒木に感付かれるような行動はとるな」
 俺が肯くのを見て、少年は猿轡を外す。
 これで俺は、自由に声を出せるようになった。
 「先ず、お前の名は?」
 が、それでも俺は声を出さない。
 そう。俺が声を出すと、その声がエルメェスの元にも届くのだ。
 それだけなら良い。
 寧ろ、俺の生存を伝えられるのだから便利だ。
 が、問題はエルメェスについている首輪から、荒木にも声が届いてしまうという事実。
 荒木に生存を悟られない為には、俺は一言も声を発する訳には行かなかった。
 「………」
 口をパクパクさせて、自分が喋れない事をアピールする。
 「どうした、答えろ」
 『話せない』と、口だけ何度も動かす。
 少年は直ぐに気付いたようだ。
 「もしかして、お前、声を出せないのか?」
 肯く。
 少年は、紙とペンを俺の前に置き、
 「これに書け」
 と言って、右腕に巻きついている蔦を外した。
 ………………
 ………
 … 
 「成程。大体の所は把握しました」
 少年——やはりジョルノ・ジョバーナという名だった——と一通り話し合った所で、ジョルノ君はそう言った。
 名前、スタンド、セッコとの関係、此処に放り込まれた理由、今までの経緯等を伝え終えた所で、
 ジョルノ君は俺への態度を改め、と云うか警戒を解いていた。
 何でも、ジョルノ君とセッコは敵同士らしい。
 なので、俺の事をセッコの仲間と思って警戒していたようだ。
 まあ、出会ってから共に行動している仲間である事に間違いはないが、ジョルノ君の敵ではない事は理解して貰えた。
 セッコが目を覚ました後は俺が面倒を見る事を伝え、お互い位置している目的、『荒木の打倒』に向けて協力体制をとる事にした。
 「………………ん」
 そしてセッコが目を覚ました。
 ………………
 ………
 …
 目が覚めたセッコに、現状を説明して納得させるのには随分と時間が掛かった。
 気性が荒いセッコは、ジョルノ君を見るなり攻撃しようとしたのだ。
 “切り札”を使い、現状を根気強く説明してセッコが漸く納得した時には、既にセッコが目覚めてから1時間は過ぎていた。
 そして、今俺達のしている事は…。
 「で、どうだ。何処かに誰かいそうか?」
 「うるせえぇなあああぁぁぁ。
 今調べてんだから、だまってろよぉ」
 ジョルノ君の質問に、セッコは文句を言いながらも調査している。
 調査対象は、“俺達の同類が居ないか”だ。
 死んだ事になっている人間なら、下手に表を歩けない。
 と云う事は、屋内か地下に隠れている可能性が高いからと、地下の様子をセッコに探ってもらっているのだが。
 「つ〜か、上でドンパチやってるせいで、よく確認できないんだよなぁ。
 え〜っと。いいか。
 東南東の方向の地下、かなり遠くに誰かいる“かもしれねぇ”」
 「わかった。ならば南東へ向かおう」
 「言っておくが、いるって決まったわけじゃねぇぞ。
 俺だってそこまで耳がいいわけじゃねぇんだからな。
 何も無くても文句言うなよ」
 「あぁ。じゃあウェザーさん、セッコの能力で地面を柔らかくして、地中を進んで生きましょう」
 「解った」
 そうして俺達は東南東へ向かった。
 
  * * *
 
 「おい、花京院。スタンドを出してくれ」
 アタシ達は今、ライク・ア・ヴァージンの爆発により生じた穴の中にいる。
 爆炎を煙幕代わりにして花京院をここへ連れ込み、花京院の傷を治していたのだ。
 しかしアタシ自身全身焼け爛れ、更に皮膚もしわくちゃになり、二目と見れない無残な姿となっていた。
 何故自分の傷を治さないか。答えは明白だ。
 水が足りない。
 このままではアタシは持たないと考え、せめて花京院だけでも助けようと傷を治していた。
 そして、ある程度の治療が済んだ時、花京院の目が覚めた。
 そしてそれから暫くして、何やらハイエロファント・グリーンで何かしているらしい花京院に話しかけた。
 小声で喋るのは、周りに聴かれたくない為だけではなく、アタシ自身が声を出せないからだ。
 花京院は指示通り、ハイエロファント・グリーンを引き戻す。
 「一部を紐状にしてくれないか?ほんの20cm位で良い」
 花京院が言われた通りに指先の一部を紐状にすると、アタシはその端を掴んだ。
 『…聴こえるか?』
 「!!!」
 『どうやら聴こえるみたいだな』
 「これは一体…?」
 『待て、お前もハイエロファント・グリーンから直接話してくれ。でないとあのアヴドゥルに気付かれる』
 「…」
 『ストーン・フリーって糸のスタンドがあるんだが、それを糸電話のようにして連絡する事が昔あってだな。
 似たようなお前のスタンドなら可能だと思っていた』
 納得したような表情の花京院に話を続ける。
 『無駄話をしている暇は無い。取り敢えず最後にお前に話しておきたかった』
 『最後?』
 『あぁ、お前の傷を治すには水分が足りない。
 ジョージさんが残した水も、アタシの体内にあった水も、全て使っちまった。
 だからあたしのフー・ファイターズを全てお前の治癒に使う』
 『!!!馬鹿な!止めて下さい!貴方の水分を全て治癒に使う必要は無い!』
 『そうしないとアンタが死んじまうんだよ!アンタを死なせない為には仕方ないだろう!』
 『水なら…ありますから』
 そして、ハイエロファント・グリーンが(片方の腕で)それを2つ並べる。
 それは、水の入ったポリタンクだった。
 『………おい』
 『何でしょう』
 『お前…こんな物があるならとっとと出さねぇかぁ〜〜〜〜っ!!!』
 怒りの声がハイエロファント・グリーンの糸を通して花京院に伝わる。
 脳中にアタシの声が響き渡る頭を押さえ、花京院は説明してきた。
 『いや、そこの家から保存水を採って来たんですよ。
 貴方のその姿を見れば水が必要な事は一目瞭然ですし、目が覚めてからすぐハイエロファント・グリーンを探索に出したんです』
 『ったく…。まあ、これなら問題なさそうだな』
 そして花京院の傷を治し、自身の水分も補給する。
 でも、アタシは一つ気になる事があった。
 『なあ、花京院。アヴドゥルの相手、あたしに任せて欲しい』
 『!どうしてですか!?』
 『今までの戦いを見て解った事がある。アンタは自己犠牲が過ぎる上に甘い。
 今お前とアヴドゥルをあわせると、その甘さを突かれ、殺されるのは目に見えている。
 あたしはアンタに死んで欲しくないんだ』
 『そんな事は…』
 花京院の反論を遮り、言葉を続ける。
 『それにその傷じゃロクに体を動かせないだろう?今ココで立ち上がれんのか?』
 『…』
 『アンタを動かないようにしてココに閉じ込めておいても良いんだが、アタシはそこまでしたくない。
 頼む、あたしに任せてくれ』
 『どうするつもりですか?』
 『水があるからな。こうやってアンタに成り済ますさ』
 そしてエートロの体からフー・ファイターズが抜け出し、2つ目のポリタンクを使い、花京院とアタシが合体したような姿になった。
 『水が足りないから、二人分はなれないか』
 『え?まだポリタンクに1/3ほど入ってますよ?』
 『これを使ってハイエロファント・グリーンの真似もしようと思うからな。
 それによく考えたら、水が無いのに普通に復活したらアヴドゥルが怪しみそうだし。
 水が無いから合体したって方が説得力がある』
 『でも僕の首輪が無いのは不自然ですね』
 『それもそうだな。じゃあ、お前の首輪を取って付けるか』
 アタシの言葉に、花京院はひどく驚いているようだった。
 『どうやって!?』
 『アンタの体内にかなりのフー・ファイターズが巡っているからな。こうやるんだ』
 その直後、花京院の顔はベコッと内側にへこみ、アタシはそのまま首輪を抜き取る。
 花京院の体内のフー・ファイターズ——まだアタシが動かせる奴——を操ったのだ。
 『じゃあ、体はそこに置いて行くから宜しく頼む。くれぐれもこの穴から出ようとするなよ。
 奴には炎の探知機が在るんだ。地中に居ないとお前の存在がバレる』
 首輪を取り付けそう言うと、花京院に呼び止められた。
 『待って下さい。御願いが2つあります』
 『ん?』
 『1つは、アヴドゥルさんに話をさせて下さい』
 『だからそれは…』
 『こうやって話すんですよ』
 そして花京院は、アタシの作り上げた花京院人形の後頭部にハイエロファント・グリーンの糸を刺す。
 『成程。糸電話の応用か。あたしはそれに合わせて口パクすれば良いんだな』
 『はい。それともう1つ御願いが…』
 『…?』
 『僕も貴方に死んで欲しくありません。御願いします、生きて下さい』
 『…分かった』
 ………………
 ………
 …
 雨だと思った。
 それが勘違いだったと、『花京院』が撃たれたのだと気付いた時、アタシは咄嗟に行動に出た。
 アタシが不意打ちを受けた事に気づいたら、花京院が地中から姿を現しちまう。
 それだけは防がないと。
 「!!!」
 予想通り地中に隠れている花京院が動き出そうとする所に、人形に刺さってるハイエロファントの触覚を切って気絶させる。
 重症の花京院は、触覚一つ千切られるだけでも意識が途切れるほど弱っていた。
 そしてアタシは“演技”をする事にした。
 此処で花京院が“死んだ”事にすれば、アイツはかなり安全な状況になる。
 その代償として、アタシの命はコイツにくれてやらないといけないが、それでも構わないさ。
 「うわああああああ花京院ンンンーーッ!!しっかりしろぉーーーッ!!」
 花京院と、そして、アタシの大切な仲間さえ生き残ってくれれば…。
 ………………
 ………
 … 
 口から何かを注がれている。
 頬にも何か当たっている。
 アタシが目を覚ました時、まず気付いたのはその事だった。
 「良かった。やっと起きてくれました…」
 その声の主は、言うまでもない、花京院。
 そして花京院は…手首を切って、血をアタシの口に注いでいた。
 「って、アンタ何をしてんだ!」
 急いで身を起こし、フー・ファイターズで手首の傷を塞ぐ。
 「僕が目を覚ました時、F・Fさんはやられていて、DISCしかなかったんです。
 だから、僕の体内にあるフー・ファイターズを使うしかなくて…」
 エートロの体にDISCを差し込んで、血を注いでたって訳か。
 「またそんな無茶をして…」
 「それはこっちのセリフですよ。
 もうあんな無茶はしないで下さい。そして…」
 その時、アタシは気付いた。頬に当たっているものが何かに。
 「間に合って、良かった…」
 花京院の奴………泣いていたのか。
 ………………
 ………
 … 
 で、他の人間に気付かれないよう地下を深く掘り下げ、まずは花京院に休んでもらった。
 なにせ、花京院はどう考えても絶対安静の状態なのだから。
 花京院の目が覚めた時には、あれから数時間が経っていた。
 そしてアタシ達は、作戦を練り始める。
 「やはり、直接荒木を叩くのが一番効率的でしょう」
 「となると問題は、荒木が何処にいるか、そしてどうやって斃すか、だな」
 「その作戦、一口乗らせて貰えませんか?」
 「「!!!」」
 突如割り込む声。
 声のした方を向くと、其処には金髪の少年、全身をスーツみたいなものに包んだ男、そして…
 「ウェザー・リポート!」
 やっと会えた、アタシの大切な仲間が居た。
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