ハヤトvsしきみ

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ハヤトvsしきみ」(2010/08/30 (月) 23:29:32) の最新版変更点

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その日は朝から落ち着きがないしきみだった。登校途中に『おマセのあざみ』から貰ったある品物について心を奪われていて気もそぞろである。席に着きクラスメートたちと挨拶を交わす笑顔もどことなく不自然さを感じさせた。もうすぐ朝のホームルームが始まる。 「起~立っ!」 担任のハヤトが入るのを見て、慌てて号令をかけるしきみ…。 「おはよ~う諸君~、え~大変遺憾ではあるがぁ~本日は朝から苦言を聞いてもらう事になってしまったぁ~。実は昨日ぅ~。校舎裏で喫煙していた生徒がいたという証拠が発見されてしまい~、先程職員会議が紛糾したぁ~。でぇ~その結果~、今から第1時限目を使って全校一斉持ち物検査を行う事になった~」 「えぇぇぇぇぇ~~~~」 一斉に教室に怒号が飛び交った。しきみは眉が引きつった…。 「ハ、ハヤト先生~、お、女の子はぁ~その~男の先生には見られたくないモノを持っている場合がぁ~ありますよね?」 とっさにひまわりが異議を唱える。 「何だぁ~お前…今生理なのかぁ?」 「あっ!も、もう!ハヤト殿ぉ~~~~」 顔を真っ赤にして叫ぶひまわり。察しが良いのは結構だがデリカシーというものが…。 「心配するなぁ~、俺も空気ぐらい読める…煙草やライターの類がなければしつこくは探らん~」 皆ざわざわとどよめくが、とりあえずは納得した模様。しきみを除いてではあるが…。 『ど、どうしよう…』 しきみは心拍が高まる。よりによってこんな日に…。 「さ、出席番号順に検査するから~、まず#1番のあざみを残して~全員鞄を机の上において廊下に出ろ~あざみが終わったら、一人ずつ順番に中に入って持ち物を見せて貰う~」 皆口々に悪態をつきながら廊下に出ていった。 「ったく~校内で喫煙なんて何処の馬鹿でありんすかぁ~叩き斬ってやりたいでありんすっ!」 「ホント~スカンク並みに傍迷惑ぅ~」 「全くだ、不良を気取りたいならそこいらの平凡な学校に通えば良いのだ…」 ゆすらとヒメジが怒り、椿が愚痴った。 全員が廊下に出て間もなくあざみがVサインで教室を出てきた。2分もなかった。 「アタシはセーフ~イェ~イ!」 しきみはさりげなく、呑気におどけるあざみの腕を掴み、皆から離れたところに引っ張った。 「イェイじゃないわよぉ~、アレ…見つかったらどうするつもりィ?…」 「あ、そ、そうか…」 やっと思い出したあざみだった。ちょっと真顔に戻る。既に3人目が終了している…。 「アタシから預かったって…言っていいよぉ…」 「だって…それじゃぁ…」 「大丈夫…ハヤト、アタシのコト良く解ってっから…」 「えぇ?」 「あ、いえ、こっちの事…」 なんか頬を赤らめて頭を掻き誤魔化しているあざみ。 「しきみさん…順番ですよ!」 ひまわりが呼んでいた。 「ああん、もぉっ!知らないっ!」 しきみは半ば自暴自棄気味に教室のドアを開く。ふくれっ面をしてハヤトを睨みながら自分の席に進んだ。 「お前に限って調べるまでもないが…例外は許されないんでな…」 ハヤトが済まなそうな表情で言った。そう聞いて、少し安心したしきみは静かに鞄のロックを外すと蓋を開けて中を見せた。 「あ、一応全部出して見せてくれ…校長命令なんでな…」 しきみは耳たぶがカっと熱くなるのを覚える。だが抵抗しても無駄なのは良く解っていた。無造作にカバンをひっくり返すと中のモノを机の上にばら撒いた。底の方にハンカチで包まれて潜んでいた肌色のモノがゴロンと現れ、そのまま床に転がる。 「ハイ!これで全部…タバコは持ってないワ…」 開き直ったしきみは強い調子で言い放った。キッとハヤトを睨んだ眼は少し潤んでいる。唇を噛みしめてワナワナと震えていた。 「お、おまえ…こ、これ…」 ハヤトは半ワラ顔で床に転がった肌色のモノを拾い上げるとマジマジと見つめる。言葉が出なかった。 「ディルドよ…知らないの?」 完全に居直るしきみ。 「い、いや知ってるけどさ…まさかお前が…」 しきみは真っ赤な顔でそれをハヤトの手から奪い返す。 「タバコは持ってなかったんだから…もう。いいわよね?」 「あ、そ、そうだな…も、元に戻して…行っていいぞ…」 しきみは事情説明も弁解もせず、只、只ハヤトを睨むだけでその場を去った。 ポーカーフェイスを決めながらもどことなくぎこちない表情で教室を出るしきみ…。 その姿を見て、今度はあざみが彼女の腕を掴んで廊下の端まで引っ張った。 「ど、どうなった?…」 「別に…見られたけど何も訊かれなかったワ…」 「あ、そ、そうなんだ…割と物分りがいいんだなアイツ…」 「けどぉ…変に勘ぐられたかも…私が『好色娘』って…」 しきみは思わせぶりに眼を細めてあざみを睨んだ…。 「そ、そうかなぁ~それは無いと思うけど…」 「今夜…寝込みを襲いにハヤトが来るかもね…」 更に自虐妄想発言を重ねるしきみ。弱みを握った彼がそれを口実に肉体関係を迫りに来るという筋書きが勝手に独り歩きしていた。 「ちょっ…しきみぃ~」 あざみは苦笑いを返すのがやっとだった…。 ◇ 放課後、課外活動の時間。バスケットボール部顧問のハヤトがスエット姿で体育館に急いでいる所、通路を同様に歩く白いジャージ姿のちょろぎと武蔵坊達と出くわした。武蔵坊はバドミントン部顧問だった。 「おや、お揃いで…」 「万里小路クン…」 「教頭もバドミントンを?」 なかなかスタイルのいいちょろぎを舐めまわすような視線でハヤトが言う。 「馬鹿が…、例の喫煙者捜索に決まっておろうが…」 彼のスケベな視線にたじろぎもせず、教頭が冷徹な口調で言った。 「どうやら私の部の子だっていうのが堅いらしいの…だから彼女達が練習中の隙をついて内密に更衣室を捜索するのよ…」 武蔵坊がそう言うと、ハヤトに焦燥感が沸き立つ。しきみはバドミントン部キャプテンだった。捜索なんかされたらアレが見つかってしまう。 「い、今から?」 「ううん、これから校長に許可を取り付けて…それからよ…」 「ま、さしづめ捜査令状を発行して貰いに行くってところだな…」 ちょろぎが解りやすく武蔵坊の返答を補足した。 ハヤトはそれを聞くと『しめた、もう1プレイできる…』と思い安堵する。 「あぁ…そうなの…それじゃ、頑張って」 脱兎のごとく体育館に向かい駆けだしたハヤトを不思議そうに見送る二人だった。 丘をくりぬいた半地下に作られた体育館は、半分に区切ってそれぞれを、バスケット部、バレー部、バドミントン部がローテーションして使用していた。今日はバスケット部とバドミントン部の組み合わせの日になる。バレー部は野外コートを使っていた。ハヤトは息堰切って駆けつけると、サーブの練習中だったしきみを呼び寄せる。 「もうっ!何なの?練習中よ?」 眉を吊り上げてウザったそうに悪態をつくしきみ。練習用のスコートから伸びた太股が艶めかしい。 「しきみ、大変だ~」 ハァハァと息が上がってる。 「こ、これからミサ先生と教頭がお忍びで持ち物検査をするらしい…」 「今朝のモノ…見つかっちゃマズかろうと思って…」 しきみは少し胸がキュンとなった気がした…何故だかはわからないが…。 「…わ、わかった、け、けど、どうしよう…」 「更衣室にあるなら持ってこい…お、俺が預かっておくよ…」 申し出は有難かったが、モノがモノだけに赤面するしきみ。 「これに包んで持ってこい、もう時間がないぞ?」 躊躇し俯いているしきみに首に巻いていたタオルを丸めて渡し、背中をたたいた。周りを見渡す。皆練習に夢中で二人の様子には気が回らないようだ。遠くで奇声を上げながらヒメジがダンクシュートを決めていた。 しきみは耳たぶをピンク色に染めてそそくさと更衣室に入ると、30秒もしないうちに例のモノを包んだタオルを後ろ手に持って戻り、さりげなくハヤトに渡した。 「よしこれで大丈夫だ…、寮に帰るまで預かるから…心配せずに練習に戻れ」 そう言ってハヤトが微笑むと、しきみはまた胸がキュンと締め付けられた。 「あ、ありがと…」 つい、謝辞が口をついた。こんなことは恐らくハヤトが赴任してから初めての事だ…。 ハヤトはタオルに包まれたソレをスポーツバックに捻じ込むと、既に素知らぬ顔でバスケットコートの方に向かっていた。 ◇◇ 食堂。『五人組』+風間椿が夕食を摂っている。ひまわり、あざみそして椿はソフトボール部紅白戦の反省会といった感じで議論を紛糾させ、ゆすらとヒメジは黙々と箸を動かしていた。少し離れたテーブルでしきみがお椀を見つめている。食事はあまり進んで無い様だった。 「ばかねぇ~だからあそこでカーブ投げろってサイン出したのに首を振るアンタが悪いんじゃないのぉ~」 「イヤ、拙者は今日ストレートが走っていたのだ…選択に間違いはないと思うが…」 議論はもっぱらあざみと椿のバッテリー同士だけで盛り上がっている。今日紅組に唯一打たれたタイムリーヒットに執着していた。ひまわりは困惑顔で聞いているだけだったが、しきみの様子が妙なのに気付く。 「まぁまぁ…二人とも…、それより~、今日のしきみさん…なんかおかしいと思いませんか?」 ひまわりが遠い席のしきみを見て話題を振ると、ぴたりと会話をやめる二人…。 「そう言われれば~今夜は大人しいな」 「ふ~ん…何となくね…」 あざみは『例のモノ』も隠し通せたし、悩みごとなどない筈なのになと…訝しがった。 「な、何よ?」 みんなの視線に気づいた彼女が睨み返してきた。 「どしたの?大人しいじゃん?悩み事?」 あざみが笑いながら言った。 「そ、そんなんじゃないわ…。今日例の喫煙の犯人が捕まったでしょ?その事で少し考え事してただけよ」 「あ、そっか…しきみさんは生徒会長でもあるし…いろいろやらきゃならないですもんね?」 ひまわりが先廻りして勝手な補足を加える。 「そ、そうよ!部活だけのアンタ達とは違うんだからっ!」 そう言うとカニクリームコロッケを口に頬り込み仏頂面でモグモグとやりながら皆を睨みつける。 「おお~コワ~」 あざみが肩を竦めると皆がドッと笑った。 ◇◇◇ ハヤトは寮の自室でナイターを見ながらカップラーメンを啜っていた。 「あ~ぁ…毎月の事とはいえ…給料日前は寂しい食事だなぁ~」 そこへ陽炎の揺らぎと共にしきみが現れた。麺を喉に詰まらせ掛ける…。 「おぉぉっっと!また急に現れるなぁ~」 「…チャイム鳴らして玄関から入った方が良い?…見つかったら何言われるか覚悟出来てる?…」 大っぴらに女子生徒が男性教員の部屋を訪ねるのはまずい。尤もな理由があるから、こうして現れているのだ、ハヤトも解ってはいる。 「そうだよな…まぁ、いい…」 「今日は…世話になったワね…いろいろと助かったワ…」 「あ。あぁそうか…ちょっと待ってろ…」 ハヤトは思い出したようにベッドから飛び降り、奥に引っ込むと、ご丁寧に紙に包んだ例のモノをスターバックスの小さい手提げ紙袋に入れ、それを持って現れた。 「コレ…な、ちゃんと返したぞ…」 少し赤面しながらしきみの前に突き出すハヤト。 「か、かたじけ…な い…」 これまた赤面して受け取るしきみ。『な、何よ…ホワイトデーのお返しじゃあるまいし…』照れる自分に心中で突っ込む。 「お、お前…何だってこんな…」 「や、ヤダ、ち、違うのよ…これはちょっとした興味からで…あ、あざみに借りたのをたまたまぁ~」 ハヤトは頬を赤らめてうろたえるしきみを見て劣情を掻き立てられた。いつもは小慢しゃくれた生意気なガキだと思っていた娘だったが、今日はなかなか可愛いじゃないか…と。 「わかった、わかった…優等生のお前が、そんなの使ってる訳ないよなぁ~」 「つ、使ってるって…バカなこと言わないでよっ!もう知らない!」 トマトの様な顔になってしきみは叫ぶとクルリとドアの方に回れ右して帰ろうとするが、その時、放置されていたスリッパを踏みつるりと滑った。ドスンと尻もちをつく。 「あ、痛ぁ~」 あられもなく大股開きでライトグリーンのショーツを露わにしたまま、腰をさする。向こう向きではあるものの、玄関に置いてある姿見にバッチリと映っている…。思わず眼を奪われるハヤト。慌てて捲れたスカートを戻すようにして股間に手を置いたしきみがハヤトを睨み返す。 「はは~スマン、つい目線が…」 「もう!エッチ…」 「ハハ…」 マズイ、勃起してきた…ハヤトはしきみのM字開脚を見たのをっ切っ掛けに欲情してしまったことに気づく。しきみもしきみでその格好のまま動かない。だいたいこいつらのスカートは短すぎる…。 「今日は徹底的にイロイロハヤトに晒しちゃって…何だか、もうどうでもよくなってきたワ!…」 しきみは両手で顔を覆う。熱くなった顔を掌で冷ますようなしぐさをして見せる。 「どうでもいいって…?」 「コレよ!」 しきみは紙袋からディルドを取り出し、床に叩きつけた。 「そう!白状するワ!使うつもりで借りたの!」 涙が頬を伝う。悔し涙だった。 「な、何だよ急に…俺は何も…」 「セックスが気持ちいいものだって…そう分かっちゃったんだから…だから、だから、仕方がないでしょ?」 「だから、俺は何も…」 「ハヤトだって…ハヤトだって…オナニーしてるんでしょ?私が同じ事して何でいけないのよぉ!」 かなりの大声で叫ぶしきみ。慌てて口をふさぎにかかったハヤト。 「お、俺は何にも咎めたりしてないだろ?何勝手にキレてんだよぉ~」 ハヤトはしきみの耳元で囁くように言う。シャワーの後の残り香だろうか、しきみの襟元から石鹸の匂いが香ってきた。もう、我慢の限界だった。だがしかし、俺は教師だし…そう言い聞かせて彼女から手を離しかける…。 「イヤ…もう少しこのままでいて…」 離しかけた手をしきみ掴んで引き寄せた。鼓動が高鳴るのがわかった。 「おい…よ、よせよ…俺だって…どうにかなっちゃうぞ?」 「いいわよ…ずっと前からハヤトの視線感じてた…好きにすれば?」 言われてハヤトは後ろから支えていたしきみの身体を胸の膨らみを鷲掴みするようにまさぐりながら抱き寄せた。顔はまだ理性と戦って天井の方を向いて表情を強張らせる。 確かに担任という立場から、彼女らの際どい格好を頻繁に眼にする機会を得てきたハヤトである。学年が進み、彼女らが18歳の誕生日を迎える辺りから眼のやり場に困ることが度々だった。赴任してきた頃はツルペタだったひまわりをはじめ、皆胸もふっくらと丸みを帯び、各々が女らしく成長していた。変らないのは既に成長しきってたヒメジくらいだ。 「何してるの?続けなさいよ、この意気地なし…」 しきみはそういうと、さっきは隠した場所を、自らスカートを捲りあげて見せにかかった。ローライズデザインの三角の布が、うっすらと『茂み』の影を浮き立たせながら秘部を覆っていた。その先に黒のニーソックスに包まれた綺麗な脚が並んでいる。 「ひまわりなら大丈夫よ…さっきあざみ達と煙突桜の温泉に出かけたから…」 それを聞いたハヤトはしきみの顎を掴むと、その小ぶりな唇に舌を突っ込んだ。互いに貪るように長い長いキスを続ける。しきみは脳が蕩けるような心地よさを唇と舌で感じ、『ファーストキスはナナフシと…』というかつての願望など、もうどうでもよくなってしまっていた。 『生意気な口を効きやがって…驚くなよ~』ハヤトは心中でそう呟くと、しきみの手を掴み、ギンギンに猛り狂った己の分身に宛がった。 「ひゃっ」 思わず声を上げるしきみ…。『堅いっ!なんて堅いの?…そ、それに大きい…っていうか太いワ…』 「どうだ?感動したか?」 既に誘導した手を離したのに、股間で自慢の逸品を確かめるかのように這い撫でまわすしきみの手に感じながら、ハヤトは若草色のサマーセーターと制服のトップスをたくし上げ、隙間から両腕を差し込み、右手でブラジャーの上からその小振りだが弾力のあるバストを弄りつつ勝ち誇ったかのように呟いた。 「凄い…こんなものが…」 続きのセンテンスが恥ずかしくて口に出せず、頬を赤らめて眼を伏せる。ハヤトは彼女の後頭部を掴んで振り向かせると、また唇に舌を突っ込んでキスを堪能する。 「そうさ…こんなモノがお前の胎の中で暴れるんだぜ?イヤらしい生き物だよな?お前らオンナってのは…」 そう言うと左手でしきみの股間を撫で始める。既に薄っすらと湿気を帯びた秘境は準備が整っているようだった…。 「へっ…処女の癖しやがって…感度抜群ってか?」 しきみは恐らく最も軽蔑していた男であるハヤトにいい様に凌辱されている状況にありながら、抵抗出来ずにいた。プライドを考えれば耐えがたい筈なのに…。 『何故?何故なの?全然嫌悪感が湧かない…』 左脳が僅かな冷静さを振り絞って分析にかかるが、右脳はもうドロドロに熔解してしまっていた。勝手に右手がハヤトの逸物の先端を撫でまわしている…微かに湿っていた。そうこうするうちに彼の指がショーツの上からクレバスに沿って最も敏感な部分を中心にしてなぞりだすと、清涼感の交じった少し痺れるような電撃が背筋を伝って全身に行き渡った。 「あぁんっ…」 うなじや耳朶をしゃぶられ、乳首を転がされながら、悶えるしきみ…。玄関の姿見に映った自分の全身が見える。大きく股を割られハヤトの手の動きに合わせるように腰を振っている。興奮度が高まった。しきみは主導権を握られっぱなしなのが少し悔しくなり、ハヤトの腕を解きクルリと正対する。 「どうした?」 しきみは無言で彼を睨みつけると両手で彼のスェットパンツを降ろし、トランクスの布をはち切らさんばかりに突きあげている逸物を解放した。その放つ熱気で室温が上昇するような錯覚を覚える。血管が湧きたち、ドクドクと力強く脈打つそれは、形こそ似ているがディルドとはケタ違いの迫力でしきみを魅了した…。 「う、美しいワ…」 「え、ええぇ?」 どういう訳だか、本来グロテスクと言われても違和感がない男性器に、しきみは『美』を感じたというのだ、ハヤトは驚いたと同時に、この女の性的に奔放指向に向かう可能性を悟った。そうこうしているうちに彼女の繊細な美しい指がハヤトのそれに巻きついていた。彼女が生唾をゴクリと飲み込んだのが分かった。ハヤトはそのまま膝立ちになり、更にパンツを下げる。 「フェラチオって…知ってるよな?出来るか?」 単刀直入に要求を下す。躊躇なくしきみは頷くと薄桃色の唇を近づけ、先端をソフトキスをするように鈴口に押しあてると舌先を躍らせるようにしてカウパー氏線液を味わい、徐々に唇を広げ先端を口腔内に潜り込ませた。 「流石…、予習はバッチリか…なかなか上手いぞ…」 眼を細めてしきみの舌先の動きを楽しむハヤト。しきみは左手を根元に添えしっかりと保持すると、徐々に頭部の前後運動を始める。当然唇がハヤトの雁首の溝に対し、出し入れするたびにえも言われない刺激を与える事になる。 「ジュポッ、ボポッ、ジュプっ、バフォッ…」 小さな破裂音が単調なリズムで隠微に響き渡る。しきみの下唇から大量の唾液が糸を引いて滴り落ち、玄関マットに染みを作っている。 「どうだ?不思議な事に 口でしてても感じるだろう?」 ハヤトは快感に耐えながらそう嘯くと、しきみはグラインドを続けながら頭を振って応えた。気がつくと彼女の空いている方の手は自身のショーツに潜り込んでいた。 「さてと…じゃぁ次のステップな…」 ハヤトは彼女の眼鏡を取ると、咥えさせたまま、自分の両手をしきみの後頭部に軽く当て、彼女の動きに同期するように腰を動かし始めた。その振り幅が徐々に大きくなると彼女の口腔内にあるハヤトの先端部分は、舌先が自由に動く範囲を越えだし、咽頭部に潜り込まんとする場所まで迫ってきた。 『ガハァ、ゴボボボっ、クハッ、グホッブ…』 隠微な音が、まるで壊れたポンプの様な異音を放つように変った。しきみは苦悶の表情ながらも尚もペニスにまとわりつかせた唇を離さない。時折息苦しくなって空気の通り道を確保しようと大きく口を開けるが、回復するとまた閉じた。涙を流しているが、心情はこの行為に没頭していた。 『ふふ、やっぱり高慢女ってのはM気質って…当ってんだなぁ』 そう、脳内で呟くとハヤトはしきみの頭を鷲掴みにし、更に腰の回転を上げにかかった。亀頭は既に彼女の咽頭を越え器官をふさぐかの如く奥まで侵入してきた。 「ブゥ~、ウッ、プハァ~、グゥゥゥ~、ブッ」 しきみの放つ苦悶の音が激しさを増す。亀頭が喉で圧迫される刺激がハヤトの快感中枢を攻め立てる。 「ううっ!」 一言ハヤトが唸った時、腰の動きが停止した。同時にしきみの頭を支えていた両腕に力がこもる。しきみは涙をいっぱいに貯めた眼を見開きながら、喉の奥に放たれた熱い大量の粘液を飲み込んだ。 「がはぁっ!、ケホッ、ケホッ、ケホッ…」 ハヤトの極太ペニスを半分咥えながら咳き込むしきみ…。大量の涎だか精液交じりの唾液だか分からない泡立った液体がボトボトと顎を伝って垂れ落ちる。だが、左手でつかんだそれを離すことはなく、息が整うと、まだ尿道に残った精液を吸い出すようにしてフェラチオを続けた。 ハヤトは少し小便を漏らしかけながらも、その余韻を楽しみ、いとおしそうに己の分身をしゃぶり狂っているしきみを上から眺めていた。そして静かに抜き去ると、涙目で恍惚の表情を浮かべている彼女を抱き寄せてキスをし『ありがとうな…』と一言伝えた。 薄笑いを返すだけのしきみは、ガックリと項垂れてヘタリこんだ。イラマチオでオルガスムスを経験したらしい。ハヤトは唇を緩ませると彼女を抱きあげ、ベッドに降ろしニーソックス以外の全ての衣類を取り去った。 「きれいだよ…」 上から全裸のしきみを眺めて正直な感想を言った。彼女は応えなかったが、そ~っと脚を広げてハヤトを見つめ返した。全裸にニーソックスだけの美少女…何という卑猥な光景か…。 「ちゃんと避妊…しないとな…」 ハヤトはベッドサイドの抽斗に手を伸ばすが、しきみがその手を抑えた。 「今、高温期に入って5日目だから…」 それだけ言うとそのままハヤトの腕を引き、膝を立て更にその開脚角度を大きくした。 「なるほど…」 ハヤトはそう呟くとベッドに上る。『コイツ…ホントに処女か?』などと疑惑を持つが、学園で1,2の秀才である。下半身の管理も万全なのは当然だった。彼女の膝の間に陣取ると、改めてしきみの股間を観察するハヤト。一旦大量に解き放った直後で萎え気味だったモノを元気づかせるために一工夫必要だった。しきみは頬を染めて横を向き恥ずかしさをじっとこらえている。何て愛らしい表情か…いつもの小生意気なクラス委員のそれではなかった。太股を両手で更に押し広げ、尾てい骨が起き上がる体勢にすると自然に股間が持ち上がる。目の前のクレバスは既にだらしなく半分開口し、中のピンク色の『臓物』を晒している。男を迎え入れる準備は万端に整っていた。 「初めてなんだろ?入りやすくしてやんないとな~」 ハヤトはその長く太いナマコの様な舌で、しきみのヴァギナを割った。 「あぁはぁっ…」 快感でため息を漏らすしきみ。ハヤトは2度3度堅く伸ばした舌を出入りさせた後『アレ?バージンの子ってこんなに抵抗感少なかったっけ?』などと今までの経験則からは違った印象を感じたが、とりあえず個人差という事にして舌先での愛撫を続ける。高校大学と少なくとも15人は処女を喰った経験を持つハヤトだったが、その時の感触の記憶と少し違った気がしたのだった。 「ぁぁあん、ぁぁぁあんっ…」 クリトリスへの舌の圧迫を織り交ぜながらクンニリングスを続けていたら、しきみの反応が高ぶってきた。校門の上当りの筋肉が痙攣し始めていた。反応が面白いので更にストロークを縮めるようにして継続するハヤト。 「ぁぃくっ…ぃっちゃうっ…」 蚊の鳴くような声で訴えるしきみ。いつもの澄ました声ではなく、ツンデレアニメ声優のようだった。可愛い…。一際力強く下から舐め上げるように圧迫を加えた時、『あ~~~~う~~~』っと叫ぶようにして腰を捻り、ハヤトの頭を両腿で挟み込むようにして悶絶した。クンニには自信があったハヤトだが、最初のそれでオルガスムスを迎えた娘は記憶にはなかった…。 「お前…なかなか驚かせるな…」 ハヤトは優しく笑いかけてそう言うと、しきみは口をとがらせて拗ねたような表情を見せる。だが満足げだった。彼が上半身を覆いかぶせてくると、そのか細い腕を彼の背中に回してきた…。二人はまた唇を貪り合う。キスを楽しみながら、ハヤトは腰の位置を巧みに調整し、すっかり回復した怒張の先端を彼女の左右対象に綺麗に整っているラビアの間に当てがった。 「じゃ、行くぞっ」 そう言うとそうっと潜り込ませた。充分に濡れそぼったその部分はツルリと先端を受け止め、何の抵抗もなく一息に亀頭全体を包み込んだ。やっぱり処女膜は既に裂かれている状態だ。 「はぁぁぁぁんんっ!」 気持ち良さそうに呻くしきみ…。 「痛いか?」 ハヤトが前髪を指でときながら優しく尋ねた。首を振るしきみ…。薄目で彼を見つめる。 『まぁいい…、痛くないなら思いっきり楽しませて貰うぜ…』とばかり、今度は遠慮なく一気に腰を沈めた。口を半開きにして喘ぐしきみ。 一気に奥まで刺し貫いて先端が彼女の子宮口を舐めるように2,3度突いて、更に根元でクリトリスを互いの恥骨で挟み込むようにしてコソギ上げてから、今度は退きにかかる。大きく張り出した彼の雁首が、膣壁の凹凸を舐めるようにして引っ掻くと、彼女の快感は更に増幅された。ゆっくりゆっくりそれを繰り返すハヤト。 「あぁぁぁ~気持ちいいっ!」 「な、なんだよ…お前処女じゃなかったんだな…」 締めつけてくる膣口の反動に合わせて雁首を出し入れさせる…ちょうど『処女膜』と呼ばれる肉襞がトグロを巻いている辺りだ。 「…そこは…ひまわりの…く、くれた『ナス』でふざけてたら…さ、裂けちゃったのよ…」 しきみは恥ずかしそうに横を向いて一瞬真顔になって訴えた。 「だ、だから、…バージンだもん…」 真っ赤になって抗議の表情をみせる。だがもうハヤトとは繋がっているからバージンではない…。 「そっか…、まぁ痛くないならそれに越したこたぁないわな…」 「ど、どうでもいいから…続けてぇ~」 もう快感に貪欲になってしまっているしきみの脚がハヤトの腰を引き寄せるように交差して揺れる。ハヤトもそれに応えた。彼の長いペニスがしきみの胎内に潜っては現れ、潜っては現れのストロークを繰り返す、その度にしきみの泡立った膣液が外に掻き出され泡立ち糸を引いて垂れ落ちる。ハヤトは退く度に戸口近くで一旦腰を落とし、グリグリとクリトリスの裏側にある突起とくぼみの感触を楽しむ事を忘れない。丁度そこはGスポットと呼ばれる急所の存在する場所でもあり、都度しきみの快楽中枢にジャブを与えるのだった。 一度『軽イキ』したのを見計らって体位を変える。脚フェチのハヤトは彼女を横向きにして右足に跨るようにし、左足を持ちあげ抱きかかえ、松葉崩しの体勢をとった。これは正上位よりさらに深い結合を楽しめる。先端が子宮口の裏側に回るように挿入され、まるで中にある自立した「舌」が舐めるように亀頭にまとわりついてきてこの上ない快感が得られた。抱きかかえるしきみの脚を、ニーソックスの上から舐めながら腰をグラインドさせる。段々と尿道のあたりが熱くなってくるのを感じた。 「あぁぁぁ、もっぅぅぅぅぅ~だめぇぇぇぇぇ、ぃく~ぃぃぃぃっちゃぅぅぅぅ~」 上手い具合にしきみもイキそうらしい。 「お、おれも出すぞ、いいか、一緒だぞぉ~いいなぁ~」 しきみは返事をしない代わりにコクリコクリ頭を振った。 「うぅ、くっ…」 「あぁぁぁぁぁぁんっっ~」 ハヤトがまたしても熱い迸りを大量に放出すると、同時にしきみもオルガスムスに達した。膣壁がポンプのように収縮し、ハヤトの肉茎を圧迫して一滴残らず精液を搾りこむための自律運動を開始する。永遠に続くかのような快感に打ち震えながら辛うじて意識が遠のくのを堪える二人…。やがて崩れ落ちるかのようにしきみの横に倒れ込むハヤト。息を弾ませて潤んだ視線を送るしきみ…。恋に陥る事の叶わない二人だったが、この瞬間だけは間違いなく互いの心を通わせていた。 「くは~~~~~っ」 天を仰ぎ深呼吸するハヤト。大きく胸を上下させて息を弾ませるしきみ。ハヤトは彼女を背後から抱きかかえるような位置に突っ伏して快楽の余韻に浸った。まだ硬さを保ったペニスはしきみの陰唇を巻き込みしっかりとソコへ半身を埋没させたままだった。 「こんな…初めてなのに…こんな…」 「…何だよ?…良かったんだろ?…」 返事はなかったが、しきみはコックリと頷いて見せた。 「想像を超えてる…単なる生殖行為じゃないワ…」 「そうやって何でも理屈で考えるな…セックスってのは自然の一部なのさ…」 力を失ったハヤトのペニスがしきみの膣圧に負けてドロンと抜け落ちた。大量の精液が垂れ、しきみの臀部を伝う。 「このこと…誰にも言わないで…」 「分かってるよ…」 しきみは振り向くとハヤトの眼をマジマジと見る。良く見ればこの男もなかなかハンサムだ…。 「どうした?」 「ううん、何でもない…」 そう言うと身体を反転させ、ハヤトに向き直った。あの生意気なクラス委員長の顔はどこかに消えていた。 「また、来てもいいかしら?」 「・・・」 ハヤトは少し厭な予感がした…ひまわりとの事もある…。 「卒業までに、いろいろベッドの上の『一般教養』を教えて欲しいの…」 そういうことなら…、ハヤトは内心でほくそ笑むと返事は返さずに、またしきみを抱き寄せると唇を吸いにかかった。 終わり。
その日は朝から落ち着きがないしきみだった。登校途中に『おマセのあざみ』から貰ったある品物について心を奪われていて気もそぞろである。席に着きクラスメートたちと挨拶を交わす笑顔もどことなく不自然さを感じさせた。もうすぐ朝のホームルームが始まる。 「起~立っ!」 担任のハヤトが入るのを見て、慌てて号令をかけるしきみ…。 「おはよ~う諸君~、え~大変遺憾ではあるがぁ~本日は朝から苦言を聞いてもらう事になってしまったぁ~。実は昨日ぅ~。校舎裏で喫煙していた生徒がいたという証拠が発見されてしまい~、先程職員会議が紛糾したぁ~。でぇ~その結果~、今から第1時限目を使って全校一斉持ち物検査を行う事になった~」 「えぇぇぇぇぇ~~~~」 一斉に教室に怒号が飛び交った。しきみは眉が引きつった…。 「ハ、ハヤト先生~、お、女の子はぁ~その~男の先生には見られたくないモノを持っている場合がぁ~ありますよね?」 とっさにひまわりが異議を唱える。 「何だぁ~お前…今生理なのかぁ?」 「あっ!も、もう!ハヤト殿ぉ~~~~」 顔を真っ赤にして叫ぶひまわり。察しが良いのは結構だがデリカシーというものが…。 「心配するなぁ~、俺も空気ぐらい読める…煙草やライターの類がなければしつこくは探らん~」 皆ざわざわとどよめくが、とりあえずは納得した模様。しきみを除いてではあるが…。 『ど、どうしよう…』 しきみは心拍が高まる。よりによってこんな日に…。 「さ、出席番号順に検査するから~、まず#1番のあざみを残して~全員鞄を机の上において廊下に出ろ~あざみが終わったら、一人ずつ順番に中に入って持ち物を見せて貰う~」 皆口々に悪態をつきながら廊下に出ていった。 「ったく~校内で喫煙なんて何処の馬鹿でありんすかぁ~叩き斬ってやりたいでありんすっ!」 「ホント~スカンク並みに傍迷惑ぅ~」 「全くだ、不良を気取りたいならそこいらの平凡な学校に通えば良いのだ…」 ゆすらとヒメジが怒り、椿が愚痴った。 全員が廊下に出て間もなくあざみがVサインで教室を出てきた。2分もなかった。 「アタシはセーフ~イェ~イ!」 しきみはさりげなく、呑気におどけるあざみの腕を掴み、皆から離れたところに引っ張った。 「イェイじゃないわよぉ~、アレ…見つかったらどうするつもりィ?…」 「あ、そ、そうか…」 やっと思い出したあざみだった。ちょっと真顔に戻る。既に3人目が終了している…。 「アタシから預かったって…言っていいよぉ…」 「だって…それじゃぁ…」 「大丈夫…ハヤト、アタシのコト良く解ってっから…」 「えぇ?」 「あ、いえ、こっちの事…」 なんか頬を赤らめて頭を掻き誤魔化しているあざみ。 「しきみさん…順番ですよ!」 ひまわりが呼んでいた。 「ああん、もぉっ!知らないっ!」 しきみは半ば自暴自棄気味に教室のドアを開く。ふくれっ面をしてハヤトを睨みながら自分の席に進んだ。 「お前に限って調べるまでもないが…例外は許されないんでな…」 ハヤトが済まなそうな表情で言った。そう聞いて、少し安心したしきみは静かに鞄のロックを外すと蓋を開けて中を見せた。 「あ、一応全部出して見せてくれ…校長命令なんでな…」 しきみは耳たぶがカっと熱くなるのを覚える。だが抵抗しても無駄なのは良く解っていた。無造作にカバンをひっくり返すと中のモノを机の上にばら撒いた。底の方にハンカチで包まれて潜んでいた肌色のモノがゴロンと現れ、そのまま床に転がる。 「ハイ!これで全部…タバコは持ってないワ…」 開き直ったしきみは強い調子で言い放った。キッとハヤトを睨んだ眼は少し潤んでいる。唇を噛みしめてワナワナと震えていた。 「お、おまえ…こ、これ…」 ハヤトは半ワラ顔で床に転がった肌色のモノを拾い上げるとマジマジと見つめる。言葉が出なかった。 「ディルドよ…知らないの?」 完全に居直るしきみ。 「い、いや知ってるけどさ…まさかお前が…」 しきみは真っ赤な顔でそれをハヤトの手から奪い返す。 「タバコは持ってなかったんだから…もう。いいわよね?」 「あ、そ、そうだな…も、元に戻して…行っていいぞ…」 しきみは事情説明も弁解もせず、只、只ハヤトを睨むだけでその場を去った。 ポーカーフェイスを決めながらもどことなくぎこちない表情で教室を出るしきみ…。 その姿を見て、今度はあざみが彼女の腕を掴んで廊下の端まで引っ張った。 「ど、どうなった?…」 「別に…見られたけど何も訊かれなかったワ…」 「あ、そ、そうなんだ…割と物分りがいいんだなアイツ…」 「けどぉ…変に勘ぐられたかも…私が『好色娘』って…」 しきみは思わせぶりに眼を細めてあざみを睨んだ…。 「そ、そうかなぁ~それは無いと思うけど…」 「今夜…寝込みを襲いにハヤトが来るかもね…」 更に自虐妄想発言を重ねるしきみ。弱みを握った彼がそれを口実に肉体関係を迫りに来るという筋書きが勝手に独り歩きしていた。 「ちょっ…しきみぃ~」 あざみは苦笑いを返すのがやっとだった…。 ◇ 放課後、課外活動の時間。バスケットボール部顧問のハヤトがスエット姿で体育館に急いでいる所、通路を同様に歩く白いジャージ姿のちょろぎと武蔵坊達と出くわした。武蔵坊はバドミントン部顧問だった。 「おや、お揃いで…」 「万里小路クン…」 「教頭もバドミントンを?」 なかなかスタイルのいいちょろぎを舐めまわすような視線でハヤトが言う。 「馬鹿が…、例の喫煙者捜索に決まっておろうが…」 彼のスケベな視線にたじろぎもせず、教頭が冷徹な口調で言った。 「どうやら私の部の子だっていうのが堅いらしいの…だから彼女達が練習中の隙をついて内密に更衣室を捜索するのよ…」 武蔵坊がそう言うと、ハヤトに焦燥感が沸き立つ。しきみはバドミントン部キャプテンだった。捜索なんかされたらアレが見つかってしまう。 「い、今から?」 「ううん、これから校長に許可を取り付けて…それからよ…」 「ま、さしづめ捜査令状を発行して貰いに行くってところだな…」 ちょろぎが解りやすく武蔵坊の返答を補足した。 ハヤトはそれを聞くと『しめた、もう1プレイできる…』と思い安堵する。 「あぁ…そうなの…それじゃ、頑張って」 脱兎のごとく体育館に向かい駆けだしたハヤトを不思議そうに見送る二人だった。 丘をくりぬいた半地下に作られた体育館は、半分に区切ってそれぞれを、バスケット部、バレー部、バドミントン部がローテーションして使用していた。今日はバスケット部とバドミントン部の組み合わせの日になる。バレー部は野外コートを使っていた。ハヤトは息堰切って駆けつけると、サーブの練習中だったしきみを呼び寄せる。 「もうっ!何なの?練習中よ?」 眉を吊り上げてウザったそうに悪態をつくしきみ。練習用のスコートから伸びた太股が艶めかしい。 「しきみ、大変だ~」 ハァハァと息が上がってる。 「こ、これからミサ先生と教頭がお忍びで持ち物検査をするらしい…」 「今朝のモノ…見つかっちゃマズかろうと思って…」 しきみは少し胸がキュンとなった気がした…何故だかはわからないが…。 「…わ、わかった、け、けど、どうしよう…」 「更衣室にあるなら持ってこい…お、俺が預かっておくよ…」 申し出は有難かったが、モノがモノだけに赤面するしきみ。 「これに包んで持ってこい、もう時間がないぞ?」 躊躇し俯いているしきみに首に巻いていたタオルを丸めて渡し、背中をたたいた。周りを見渡す。皆練習に夢中で二人の様子には気が回らないようだ。遠くで奇声を上げながらヒメジがダンクシュートを決めていた。 しきみは耳たぶをピンク色に染めてそそくさと更衣室に入ると、30秒もしないうちに例のモノを包んだタオルを後ろ手に持って戻り、さりげなくハヤトに渡した。 「よしこれで大丈夫だ…、寮に帰るまで預かるから…心配せずに練習に戻れ」 そう言ってハヤトが微笑むと、しきみはまた胸がキュンと締め付けられた。 「あ、ありがと…」 つい、謝辞が口をついた。こんなことは恐らくハヤトが赴任してから初めての事だ…。 ハヤトはタオルに包まれたソレをスポーツバックに捻じ込むと、既に素知らぬ顔でバスケットコートの方に向かっていた。 ◇◇ 食堂。『五人組』+風間椿が夕食を摂っている。ひまわり、あざみそして椿はソフトボール部紅白戦の反省会といった感じで議論を紛糾させ、ゆすらとヒメジは黙々と箸を動かしていた。少し離れたテーブルでしきみがお椀を見つめている。食事はあまり進んで無い様だった。 「ばかねぇ~だからあそこでカーブ投げろってサイン出したのに首を振るアンタが悪いんじゃないのぉ~」 「イヤ、拙者は今日ストレートが走っていたのだ…選択に間違いはないと思うが…」 議論はもっぱらあざみと椿のバッテリー同士だけで盛り上がっている。今日紅組に唯一打たれたタイムリーヒットに執着していた。ひまわりは困惑顔で聞いているだけだったが、しきみの様子が妙なのに気付く。 「まぁまぁ…二人とも…、それより~、今日のしきみさん…なんかおかしいと思いませんか?」 ひまわりが遠い席のしきみを見て話題を振ると、ぴたりと会話をやめる二人…。 「そう言われれば~今夜は大人しいな」 「ふ~ん…何となくね…」 あざみは『例のモノ』も隠し通せたし、悩みごとなどない筈なのになと…訝しがった。 「な、何よ?」 みんなの視線に気づいた彼女が睨み返してきた。 「どしたの?大人しいじゃん?悩み事?」 あざみが笑いながら言った。 「そ、そんなんじゃないわ…。今日例の喫煙の犯人が捕まったでしょ?その事で少し考え事してただけよ」 「あ、そっか…しきみさんは生徒会長でもあるし…いろいろやらきゃならないですもんね?」 ひまわりが先廻りして勝手な補足を加える。 「そ、そうよ!部活だけのアンタ達とは違うんだからっ!」 そう言うとカニクリームコロッケを口に頬り込み仏頂面でモグモグとやりながら皆を睨みつける。 「おお~コワ~」 あざみが肩を竦めると皆がドッと笑った。 ◇◇◇ ハヤトは寮の自室でナイターを見ながらカップラーメンを啜っていた。 「あ~ぁ…毎月の事とはいえ…給料日前は寂しい食事だなぁ~」 そこへ陽炎の揺らぎと共にしきみが現れた。麺を喉に詰まらせ掛ける…。 「おぉぉっっと!また急に現れるなぁ~」 「…チャイム鳴らして玄関から入った方が良い?…見つかったら何言われるか覚悟出来てる?…」 大っぴらに女子生徒が男性教員の部屋を訪ねるのはまずい。尤もな理由があるから、こうして現れているのだ、ハヤトも解ってはいる。 「そうだよな…まぁ、いい…」 「今日は…世話になったワね…いろいろと助かったワ…」 「あ。あぁそうか…ちょっと待ってろ…」 ハヤトは思い出したようにベッドから飛び降り、奥に引っ込むと、ご丁寧に紙に包んだ例のモノをスターバックスの小さい手提げ紙袋に入れ、それを持って現れた。 「コレ…な、ちゃんと返したぞ…」 少し赤面しながらしきみの前に突き出すハヤト。 「か、かたじけ…な い…」 これまた赤面して受け取るしきみ。『な、何よ…ホワイトデーのお返しじゃあるまいし…』照れる自分に心中で突っ込む。 「お、お前…何だってこんな…」 「や、ヤダ、ち、違うのよ…これはちょっとした興味からで…あ、あざみに借りたのをたまたまぁ~」 ハヤトは頬を赤らめてうろたえるしきみを見て劣情を掻き立てられた。いつもは小慢しゃくれた生意気なガキだと思っていた娘だったが、今日はなかなか可愛いじゃないか…と。 「わかった、わかった…優等生のお前が、そんなの使ってる訳ないよなぁ~」 「つ、使ってるって…バカなこと言わないでよっ!もう知らない!」 トマトの様な顔になってしきみは叫ぶとクルリとドアの方に回れ右して帰ろうとするが、その時、放置されていたスリッパを踏みつるりと滑った。ドスンと尻もちをつく。 「あ、痛ぁ~」 あられもなく大股開きでライトグリーンのショーツを露わにしたまま、腰をさする。向こう向きではあるものの、玄関に置いてある姿見にバッチリと映っている…。思わず眼を奪われるハヤト。慌てて捲れたスカートを戻すようにして股間に手を置いたしきみがハヤトを睨み返す。 「はは~スマン、つい目線が…」 「もう!エッチ…」 「ハハ…」 マズイ、勃起してきた…ハヤトはしきみのM字開脚を見たのをっ切っ掛けに欲情してしまったことに気づく。しきみもしきみでその格好のまま動かない。だいたいこいつらのスカートは短すぎる…。 「今日は徹底的にイロイロハヤトに晒しちゃって…何だか、もうどうでもよくなってきたワ!…」 しきみは両手で顔を覆う。熱くなった顔を掌で冷ますようなしぐさをして見せる。 「どうでもいいって…?」 「コレよ!」 しきみは紙袋からディルドを取り出し、床に叩きつけた。 「そう!白状するワ!使うつもりで借りたの!」 涙が頬を伝う。悔し涙だった。 「な、何だよ急に…俺は何も…」 「セックスが気持ちいいものだって…そう分かっちゃったんだから…だから、だから、仕方がないでしょ?」 「だから、俺は何も…」 「ハヤトだって…ハヤトだって…オナニーしてるんでしょ?私が同じ事して何でいけないのよぉ!」 かなりの大声で叫ぶしきみ。慌てて口をふさぎにかかったハヤト。 「お、俺は何にも咎めたりしてないだろ?何勝手にキレてんだよぉ~」 ハヤトはしきみの耳元で囁くように言う。シャワーの後の残り香だろうか、しきみの襟元から石鹸の匂いが香ってきた。もう、我慢の限界だった。だがしかし、俺は教師だし…そう言い聞かせて彼女から手を離しかける…。 「イヤ…もう少しこのままでいて…」 離しかけた手をしきみ掴んで引き寄せた。鼓動が高鳴るのがわかった。 「おい…よ、よせよ…俺だって…どうにかなっちゃうぞ?」 「いいわよ…ずっと前からハヤトの視線感じてた…好きにすれば?」 言われてハヤトは後ろから支えていたしきみの身体を胸の膨らみを鷲掴みするようにまさぐりながら抱き寄せた。顔はまだ理性と戦って天井の方を向いて表情を強張らせる。 確かに担任という立場から、彼女らの際どい格好を頻繁に眼にする機会を得てきたハヤトである。学年が進み、彼女らが18歳の誕生日を迎える辺りから眼のやり場に困ることが度々だった。赴任してきた頃はツルペタだったひまわりをはじめ、皆胸もふっくらと丸みを帯び、各々が女らしく成長していた。変らないのは既に成長しきってたヒメジくらいだ。 「何してるの?続けなさいよ、この意気地なし…」 しきみはそういうと、さっきは隠した場所を、自らスカートを捲りあげて見せにかかった。ローライズデザインの三角の布が、うっすらと『茂み』の影を浮き立たせながら秘部を覆っていた。その先に黒のニーソックスに包まれた綺麗な脚が並んでいる。 「ひまわりなら大丈夫よ…さっきあざみ達と煙突桜の温泉に出かけたから…」 それを聞いたハヤトはしきみの顎を掴むと、その小ぶりな唇に舌を突っ込んだ。互いに貪るように長い長いキスを続ける。しきみは脳が蕩けるような心地よさを唇と舌で感じ、『ファーストキスはナナフシと…』というかつての願望など、もうどうでもよくなってしまっていた。 『生意気な口を効きやがって…驚くなよ~』ハヤトは心中でそう呟くと、しきみの手を掴み、ギンギンに猛り狂った己の分身に宛がった。 「ひゃっ」 思わず声を上げるしきみ…。『堅いっ!なんて堅いの?…そ、それに大きい…っていうか太いワ…』 「どうだ?感動したか?」 既に誘導した手を離したのに、股間で自慢の逸品を確かめるかのように這い撫でまわすしきみの手に感じながら、ハヤトは若草色のサマーセーターと制服のトップスをたくし上げ、隙間から両腕を差し込み、右手でブラジャーの上からその小振りだが弾力のあるバストを弄りつつ勝ち誇ったかのように呟いた。 「凄い…こんなものが…」 続きのセンテンスが恥ずかしくて口に出せず、頬を赤らめて眼を伏せる。ハヤトは彼女の後頭部を掴んで振り向かせると、また唇に舌を突っ込んでキスを堪能する。 「そうさ…こんなモノがお前の胎の中で暴れるんだぜ?イヤらしい生き物だよな?お前らオンナってのは…」 そう言うと左手でしきみの股間を撫で始める。既に薄っすらと湿気を帯びた秘境は準備が整っているようだった…。 「へっ…処女の癖しやがって…感度抜群ってか?」 しきみは恐らく最も軽蔑していた男であるハヤトにいい様に凌辱されている状況にありながら、抵抗出来ずにいた。プライドを考えれば耐えがたい筈なのに…。 『何故?何故なの?全然嫌悪感が湧かない…』 左脳が僅かな冷静さを振り絞って分析にかかるが、右脳はもうドロドロに熔解してしまっていた。勝手に右手がハヤトの逸物の先端を撫でまわしている…微かに湿っていた。そうこうするうちに彼の指がショーツの上からクレバスに沿って最も敏感な部分を中心にしてなぞりだすと、清涼感の交じった少し痺れるような電撃が背筋を伝って全身に行き渡った。 「あぁんっ…」 うなじや耳朶をしゃぶられ、乳首を転がされながら、悶えるしきみ…。玄関の姿見に映った自分の全身が見える。大きく股を割られハヤトの手の動きに合わせるように腰を振っている。興奮度が高まった。しきみは主導権を握られっぱなしなのが少し悔しくなり、ハヤトの腕を解きクルリと正対する。 「どうした?」 しきみは無言で彼を睨みつけると両手で彼のスェットパンツを降ろし、トランクスの布をはち切らさんばかりに突きあげている逸物を解放した。その放つ熱気で室温が上昇するような錯覚を覚える。血管が湧きたち、ドクドクと力強く脈打つそれは、形こそ似ているがディルドとはケタ違いの迫力でしきみを魅了した…。 「う、美しいワ…」 「え、ええぇ?」 どういう訳だか、本来グロテスクと言われても違和感がない男性器に、しきみは『美』を感じたというのだ、ハヤトは驚いたと同時に、この女の性的に奔放指向に向かう可能性を悟った。そうこうしているうちに彼女の繊細な美しい指がハヤトのそれに巻きついていた。彼女が生唾をゴクリと飲み込んだのが分かった。ハヤトはそのまま膝立ちになり、更にパンツを下げる。 「フェラチオって…知ってるよな?出来るか?」 単刀直入に要求を下す。躊躇なくしきみは頷くと薄桃色の唇を近づけ、先端をソフトキスをするように鈴口に押しあてると舌先を躍らせるようにしてカウパー氏線液を味わい、徐々に唇を広げ先端を口腔内に潜り込ませた。 「流石…、予習はバッチリか…なかなか上手いぞ…」 眼を細めてしきみの舌先の動きを楽しむハヤト。しきみは左手を根元に添えしっかりと保持すると、徐々に頭部の前後運動を始める。当然唇がハヤトの雁首の溝に対し、出し入れするたびにえも言われない刺激を与える事になる。 「ジュポッ、ボポッ、ジュプっ、バフォッ…」 小さな破裂音が単調なリズムで隠微に響き渡る。しきみの下唇から大量の唾液が糸を引いて滴り落ち、玄関マットに染みを作っている。 「どうだ?不思議な事に 口でしてても感じるだろう?」 ハヤトは快感に耐えながらそう嘯くと、しきみはグラインドを続けながら頭を振って応えた。気がつくと彼女の空いている方の手は自身のショーツに潜り込んでいた。 「さてと…じゃぁ次のステップな…」 ハヤトは彼女の眼鏡を取ると、咥えさせたまま、自分の両手をしきみの後頭部に軽く当て、彼女の動きに同期するように腰を動かし始めた。その振り幅が徐々に大きくなると彼女の口腔内にあるハヤトの先端部分は、舌先が自由に動く範囲を越えだし、咽頭部に潜り込まんとする場所まで迫ってきた。 『ガハァ、ゴボボボっ、クハッ、グホッブ…』 隠微な音が、まるで壊れたポンプの様な異音を放つように変った。しきみは苦悶の表情ながらも尚もペニスにまとわりつかせた唇を離さない。時折息苦しくなって空気の通り道を確保しようと大きく口を開けるが、回復するとまた閉じた。涙を流しているが、心情はこの行為に没頭していた。 『ふふ、やっぱり高慢女ってのはM気質って…当ってんだなぁ』 そう、脳内で呟くとハヤトはしきみの頭を鷲掴みにし、更に腰の回転を上げにかかった。亀頭は既に彼女の咽頭を越え器官をふさぐかの如く奥まで侵入してきた。 「ブゥ~、ウッ、プハァ~、グゥゥゥ~、ブッ」 しきみの放つ苦悶の音が激しさを増す。亀頭が喉で圧迫される刺激がハヤトの快感中枢を攻め立てる。 「ううっ!」 一言ハヤトが唸った時、腰の動きが停止した。同時にしきみの頭を支えていた両腕に力がこもる。しきみは涙をいっぱいに貯めた眼を見開きながら、喉の奥に放たれた熱い大量の粘液を飲み込んだ。 「がはぁっ!、ケホッ、ケホッ、ケホッ…」 ハヤトの極太ペニスを半分咥えながら咳き込むしきみ…。大量の涎だか精液交じりの唾液だか分からない泡立った液体がボトボトと顎を伝って垂れ落ちる。だが、左手でつかんだそれを離すことはなく、息が整うと、まだ尿道に残った精液を吸い出すようにしてフェラチオを続けた。 ハヤトは少し小便を漏らしかけながらも、その余韻を楽しみ、いとおしそうに己の分身をしゃぶり狂っているしきみを上から眺めていた。そして静かに抜き去ると、涙目で恍惚の表情を浮かべている彼女を抱き寄せてキスをし『ありがとうな…』と一言伝えた。 薄笑いを返すだけのしきみは、ガックリと項垂れてヘタリこんだ。イラマチオでオルガスムスを経験したらしい。ハヤトは唇を緩ませると彼女を抱きあげ、ベッドに降ろしニーソックス以外の全ての衣類を取り去った。 「きれいだよ…」 上から全裸のしきみを眺めて正直な感想を言った。彼女は応えなかったが、そ~っと脚を広げてハヤトを見つめ返した。全裸にニーソックスだけの美少女…何という卑猥な光景か…。 「ちゃんと避妊…しないとな…」 ハヤトはベッドサイドの抽斗に手を伸ばすが、しきみがその手を抑えた。 「今、高温期に入って5日目だから…」 それだけ言うとそのままハヤトの腕を引き、膝を立て更にその開脚角度を大きくした。 「なるほど…」 ハヤトはそう呟くとベッドに上る。『コイツ…ホントに処女か?』などと疑惑を持つが、学園で1,2の秀才である。下半身の管理も万全なのは当然だった。彼女の膝の間に陣取ると、改めてしきみの股間を観察するハヤト。一旦大量に解き放った直後で萎え気味だったモノを元気づかせるために一工夫必要だった。しきみは頬を染めて横を向き恥ずかしさをじっとこらえている。何て愛らしい表情か…いつもの小生意気なクラス委員のそれではなかった。太股を両手で更に押し広げ、尾てい骨が起き上がる体勢にすると自然に股間が持ち上がる。目の前のクレバスは既にだらしなく半分開口し、中のピンク色の『臓物』を晒している。男を迎え入れる準備は万端に整っていた。 「初めてなんだろ?入りやすくしてやんないとな~」 ハヤトはその長く太いナマコの様な舌で、しきみのヴァギナを割った。 「あぁはぁっ…」 快感でため息を漏らすしきみ。ハヤトは2度3度堅く伸ばした舌を出入りさせた後『アレ?バージンの子ってこんなに抵抗感少なかったっけ?』などと今までの経験則からは違った印象を感じたが、とりあえず個人差という事にして舌先での愛撫を続ける。高校大学と少なくとも15人は処女を喰った経験を持つハヤトだったが、その時の感触の記憶と少し違った気がしたのだった。 「ぁぁあん、ぁぁぁあんっ…」 クリトリスへの舌の圧迫を織り交ぜながらクンニリングスを続けていたら、しきみの反応が高ぶってきた。肛門の上当りの筋肉が痙攣し始めていた。反応が面白いので更にストロークを縮めるようにして継続するハヤト。 「ぁぃくっ…ぃっちゃうっ…」 蚊の鳴くような声で訴えるしきみ。いつもの澄ました声ではなく、ツンデレアニメ声優のようだった。可愛い…。一際力強く下から舐め上げるように圧迫を加えた時、『あ~~~~う~~~』っと叫ぶようにして腰を捻り、ハヤトの頭を両腿で挟み込むようにして悶絶した。クンニには自信があったハヤトだが、最初のそれでオルガスムスを迎えた娘は記憶にはなかった…。 「お前…なかなか驚かせるな…」 ハヤトは優しく笑いかけてそう言うと、しきみは口をとがらせて拗ねたような表情を見せる。だが満足げだった。彼が上半身を覆いかぶせてくると、そのか細い腕を彼の背中に回してきた…。二人はまた唇を貪り合う。キスを楽しみながら、ハヤトは腰の位置を巧みに調整し、すっかり回復した怒張の先端を彼女の左右対象に綺麗に整っているラビアの間に当てがった。 「じゃ、行くぞっ」 そう言うとそうっと潜り込ませた。充分に濡れそぼったその部分はツルリと先端を受け止め、何の抵抗もなく一息に亀頭全体を包み込んだ。やっぱり処女膜は既に裂かれている状態だ。 「はぁぁぁぁんんっ!」 気持ち良さそうに呻くしきみ…。 「痛いか?」 ハヤトが前髪を指でときながら優しく尋ねた。首を振るしきみ…。薄目で彼を見つめる。 『まぁいい…、痛くないなら思いっきり楽しませて貰うぜ…』とばかり、今度は遠慮なく一気に腰を沈めた。口を半開きにして喘ぐしきみ。 一気に奥まで刺し貫いて先端が彼女の子宮口を舐めるように2,3度突いて、更に根元でクリトリスを互いの恥骨で挟み込むようにしてコソギ上げてから、今度は退きにかかる。大きく張り出した彼の雁首が、膣壁の凹凸を舐めるようにして引っ掻くと、彼女の快感は更に増幅された。ゆっくりゆっくりそれを繰り返すハヤト。 「あぁぁぁ~気持ちいいっ!」 「な、なんだよ…お前処女じゃなかったんだな…」 締めつけてくる膣口の反動に合わせて雁首を出し入れさせる…ちょうど『処女膜』と呼ばれる肉襞がトグロを巻いている辺りだ。 「…そこは…ひまわりの…く、くれた『ナス』でふざけてたら…さ、裂けちゃったのよ…」 しきみは恥ずかしそうに横を向いて一瞬真顔になって訴えた。 「だ、だから、…バージンだもん…」 真っ赤になって抗議の表情をみせる。だがもうハヤトとは繋がっているからバージンではない…。 「そっか…、まぁ痛くないならそれに越したこたぁないわな…」 「ど、どうでもいいから…続けてぇ~」 もう快感に貪欲になってしまっているしきみの脚がハヤトの腰を引き寄せるように交差して揺れる。ハヤトもそれに応えた。彼の長いペニスがしきみの胎内に潜っては現れ、潜っては現れのストロークを繰り返す、その度にしきみの泡立った膣液が外に掻き出され泡立ち糸を引いて垂れ落ちる。ハヤトは退く度に戸口近くで一旦腰を落とし、グリグリとクリトリスの裏側にある突起とくぼみの感触を楽しむ事を忘れない。丁度そこはGスポットと呼ばれる急所の存在する場所でもあり、都度しきみの快楽中枢にジャブを与えるのだった。 一度『軽イキ』したのを見計らって体位を変える。脚フェチのハヤトは彼女を横向きにして右足に跨るようにし、左足を持ちあげ抱きかかえ、松葉崩しの体勢をとった。これは正上位よりさらに深い結合を楽しめる。先端が子宮口の裏側に回るように挿入され、まるで中にある自立した「舌」が舐めるように亀頭にまとわりついてきてこの上ない快感が得られた。抱きかかえるしきみの脚を、ニーソックスの上から舐めながら腰をグラインドさせる。段々と尿道のあたりが熱くなってくるのを感じた。 「あぁぁぁ、もっぅぅぅぅぅ~だめぇぇぇぇぇ、ぃく~ぃぃぃぃっちゃぅぅぅぅ~」 上手い具合にしきみもイキそうらしい。 「お、おれも出すぞ、いいか、一緒だぞぉ~いいなぁ~」 しきみは返事をしない代わりにコクリコクリ頭を振った。 「うぅ、くっ…」 「あぁぁぁぁぁぁんっっ~」 ハヤトがまたしても熱い迸りを大量に放出すると、同時にしきみもオルガスムスに達した。膣壁がポンプのように収縮し、ハヤトの肉茎を圧迫して一滴残らず精液を搾りこむための自律運動を開始する。永遠に続くかのような快感に打ち震えながら辛うじて意識が遠のくのを堪える二人…。やがて崩れ落ちるかのようにしきみの横に倒れ込むハヤト。息を弾ませて潤んだ視線を送るしきみ…。恋に陥る事の叶わない二人だったが、この瞬間だけは間違いなく互いの心を通わせていた。 「くは~~~~~っ」 天を仰ぎ深呼吸するハヤト。大きく胸を上下させて息を弾ませるしきみ。ハヤトは彼女を背後から抱きかかえるような位置に突っ伏して快楽の余韻に浸った。まだ硬さを保ったペニスはしきみの陰唇を巻き込みしっかりとソコへ半身を埋没させたままだった。 「こんな…初めてなのに…こんな…」 「…何だよ?…良かったんだろ?…」 返事はなかったが、しきみはコックリと頷いて見せた。 「想像を超えてる…単なる生殖行為じゃないワ…」 「そうやって何でも理屈で考えるな…セックスってのは自然の一部なのさ…」 力を失ったハヤトのペニスがしきみの膣圧に負けてドロンと抜け落ちた。大量の精液が垂れ、しきみの臀部を伝う。 「このこと…誰にも言わないで…」 「分かってるよ…」 しきみは振り向くとハヤトの眼をマジマジと見る。良く見ればこの男もなかなかハンサムだ…。 「どうした?」 「ううん、何でもない…」 そう言うと身体を反転させ、ハヤトに向き直った。あの生意気なクラス委員長の顔はどこかに消えていた。 「また、来てもいいかしら?」 「・・・」 ハヤトは少し厭な予感がした…ひまわりとの事もある…。 「卒業までに、いろいろベッドの上の『一般教養』を教えて欲しいの…」 そういうことなら…、ハヤトは内心でほくそ笑むと返事は返さずに、またしきみを抱き寄せると唇を吸いにかかった。 終わり。

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