「(バトル・ロワイアル………か)」

一人、青年は心中で呟いた。だが、その言葉は何かを懐かしんでいるようにも聞こえた。

まあ、彼の近くにもし人間がいたとして、彼の考えることを読み取れた人間はいないだろうが。

青年、桐山和雄は”経験者”だ。元いた世界で、国家防衛の戦闘シュミレーションという演目の殺人ゲーム、”プログラム”に参加し、10人以上のクラスメイトを殺した。

――――――――――――――しかし、だ。
桐山は”プログラム”の最後の最後で、中川典子に射殺されたのだ。
なら、何故自分は生きている―――――――――?

最初に浮かんだ可能性は、”バトル・ロワイアル”は”プログラム”の敗者復活戦という可能性。
だが、桐山はそれを即座に脳裏で否定した。
桐山は鼻の横の辺り、つまり顔面を狙撃されている。
貫通しているなら勿論、脳にとどまっていても危険だ。

――――――――――――――ふっ、と。
本当に不意に、桐山の脳内に、”全てを説明する仮説”が浮かんだ。
だが、桐山は最初、それを否定した。
無表情な顔を、ほんの少しだけ曇らせて。

しかし、認めた。それしか、説明できない。

「―――――――――主催は、神か?」

桐山は、霊や宇宙人を信じてもいないし、否定してもいない。
ただ、「どちらでもいい」だけのこと。
否定しろと言うなら、どこぞのプラズマ厨より何倍も納得いく説明をやってのける。
だが、この状況で、否定はできない。主催者はもう一人いて、もう一人は神だ。

桐山はデイバッグの『機関銃/大会限定』と書かれた機関銃を取り出す。
神に勝つ気は、無い。
なら、このゲームを今度こそ、勝ち抜いてやる……!!

【一日目】
【桐山和雄@BATTLE ROYALE】
[状態]健康、優勝狙い
[装備]機関銃(大会限定)
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:神に逆らう気はない。
1.とりあえず七原以外の元世界陣を危険と認識。
[備考]
 ※主催はもう一人いて、その正体は神だという仮説を持っています。
 ※死亡後からの参戦です。

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最終更新:2011年08月07日 22:37
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