ダヴィッド同盟

(何が起こったんだ?
最後の一人になるまで殺し合えなんて、これじゃまるでプログラム……違うな。
俺も本物のプログラムなんて知らないけど、こんな超科学の代物じゃないはずだし、
それに、軍部があんなオカルトを研究してるなんて聞いたことがない)

白スーツの男の話は大半が意味不明だったけれど、とにかく『殺し合え』と言われたことは理解した。
しかし現在、七原秋也の頭を占めているのは『殺される』という恐怖でも『殺さなければ』という強迫観念でもない。

それは『こんなことが起こり得るものか?』という、現状への疑問。

一瞬であの広間から森の中にワープしたりと、ここで『実際に起こった非現実的なこと』を上げればキリはないのだが、
何よりも現状は、それまでに浸かっていた『日常』とギャップがあり過ぎた。


最後に覚えていたのは、クラスメイトの喧騒と、とても優しいまどろみだった。
何故なら彼は、クラスメイトと共に一つのバスに乗車していたのだから。
楽しい楽しい――というほどではないが、それなりに楽しい――ありふれた修学旅行が待っているはずだったのだから。


そう、祖国に対する愛情など欠片もなかったが、学校には親友がいて、好きな人も(振られたけど)いて、しかも音楽とギターまであった。
決していい世の中じゃなかったけれど、毎日の日常は平和で穏やかで、おおむね満足していた。


それなのに、叩き起こされたように目覚めて、気づけばあのファンタジックな空間に放り込まれていた。
果たして、走行中のバスから、クラスメイト42人の内の、たった数人を昏睡させて連れだすという真似ができるものか。
できるとしたら、今ごろ城岩中学ではどんな騒動になっていることやら。

そう、何よりあの『第六十八番プログラム』と大きく異なるのは、参加者が中学校のクラス固定ではなく、ほとんど知らない面子だということ。
それから、『魔法』というトンデモ要素が飛び出したこと。
参加者名簿を見る限り、秋也の知り合いは三人しかいなかった。

桐山和雄。
相馬光子。
三村信司。

正直に言うと、三村が呼ばれている事は有難かった。
いや、こんなデスゲームに呼ばれること自体は、有難くもなんともない。
しかし、三村は何より頭が切れるし、様々な能力において中学生離れした実力を持っている。
例えば本物の政府の『プログラム』に呼ばれたとしても、政府の施設を爆破するなどして皆を脱出させるんじゃないかと、そう思ってしまうようなカリスマがあった。
何より、すごくいい奴だ。決して殺し合いなどしないという信頼がある。

他の二人のことは、それほど知らない。
『町内でも有名な不良』の評判としては知っているけれど、交友があるという意味の『知り合い』ではない。

桐山和雄に関しては、あまりいい話は聞かない。
能力面に関してはずば抜けた賞賛ばかりが広まり、性格面に関しては悪い噂ばかりが広まる。
しかし、話の通じない人間ではないと秋也は思っている。
実際に彼の仲間である『ファミリー』の、沼井充や笹川竜平たちからは、絶対の信頼を置かれているのだ。
仲間意識はあるはずだし、信頼を築けない人間ではないだろう。

相馬光子に関しても、同じくお世辞にも素行が良いとは言えない。
しかし相馬光子は――何と言っても、女の子だ。
まさか人を殺して回るようなことをするはずがない。

何より、あの3年B組に、人を平気で殺せるような人間がいたとは思いたくなかった。
問題のある生徒も多数いたが、それなりに仲良く楽しく集団生活をしていたのだから(過去形にはしたくないが)。

なら、まず合流すべきはクラスメイトである三村、桐山、相馬(特に三村)であろう。
少なくとも、赤の他人よりははるかに信頼のおけそうな相手なのだから。

まずはどこへ向かおうかと、秋也は地図を広げた。
秋也がいるのは住宅街の裏通りだったが、仲間を探すことを考えれば大通りを進むべきか。
それとも襲撃を警戒して裏通り沿いに進むべきか。


しかし、そんな心配は無用だったと秋也は直後に知る。


ディパックを開けた微かな物音か。
手元を照らした懐中電灯の僅かな光か。
秋也のとった行動のどれが原因で、居場所を知られることになったのか。
あるいは、『見つけた側』の方がただ者ではなかったのか。


「手を上げろ」
銀髪碧眼の少年に、拳銃を突きつけられたのだから。



◆    ◆    ◆

路地裏から酒場らしき建物に侵入し、二人の少年は会話を交わしていた。
端正な美少年が二人――それも片方は、銀髪碧眼の氷人形のような美貌の持ち主だ――
闇夜のバーで会話している光景は、サスペンス映画の冒頭を思わせる。
しかし実態は、そんなドラマよりもよほど切羽詰まったものだ。

「日本語が上手なんだな……なんですね」
「敬語を使わなくてもいい。
それより聞きたいことがある。ナナハラと言ったな」
「ああ、そう言うあんたはラザフォードさんだな」

アイズ・ラザフォードという男は、先刻から鋭い眼光で秋也を観察している。
感情の組みとれない切れ長の青い瞳が、何故だかクラスメイトの川田章吾を思い出させた。
外見で言えば、武蔵坊弁慶と童話に登場する王子様ぐらいかけ離れているのに、不思議な連想だ。
青く鋭い眼光に宿る、恐ろしいほどに冷静な、ある意味では冷徹な威圧感が、類似していたのかもしれない。
そう言う意味では、桐山を思わせるところもあった。
拳銃を取り扱っていた所作といい、バーに侵入する際の警戒といい、素人とは思えないほど洗練された動きだ。
単に、サマになっているだけではない。研ぎ澄まされた『隙のなさ』から生みだされる優雅さだった。

正直なところ、『頼もしい』というより『怖い』という印象が勝る男だ。

しかし、秋也は戦意がないかを問われたきり、何も攻撃されなかった。
殺し合いに乗ってはいないようだ、と秋也はある程度の信用を置く。

「ナナハラは、あの演説していた男に覚えはないか?」
そして、この外国人も、秋也と同様に突然に連れて来られたらしい。
ほぼ鎖国状態の大東亜共和国において、イギリス人の少年を拉致するなど、どういう手段を使ったのやら。
「いや、全くの初対面だよ」
「そうか……なら、『魔法』や『魔女の口づけ』といった言葉に心当たりは?」
「いや、それも。と言うか、全く何が何やら分からないよ。
俺はクラスメイトと一緒に修学旅行に行く途中だったのに、気が付いたらここに連れて来られてたんだ」
「そうか……」

それきり、ラザフォードは口を閉ざして沈思黙考を始めた。
手の中にある支給品の金属片を、無言のまま色々な角度からながめる。

「なぁ、ラザフォードさんは殺し合いに乗っていないんだよな。
だったら一緒に力を合わせないか?
俺はクラスメイトたちと合流したいし、ラザフォードさんにも知り合いがいるんだろう?」

知り合ったばかりの男だが、『殺し合いに乗っていない』というだけで信用する理由にはなる。
何より、秋也一人で何とかできる事態ではないのだから。『仲間』が必要だ。

「俺との同行を希望するなら止めはしない。もっとも、己の命には己で責任を持ってもらうことになるがな」

淡々とした、しかし否定的ではない答えに、秋也はほっと肩の力を抜き、
「しかし、行動を共にするのだとしたら、断っておかねばならないことがある」



「俺はあの主催者の男と知り合いだ」



爆弾発言。

「……知り合い?」
「ああ。言葉通りの意味だ」
無表情で肯定されて、秋也は、どう問い返すべきか困った。
「じゃあ……なんで、なんで俺に、主催者を知ってるか聞いたんだ?」
「あの男は顔が広いからな。ここにいる参加者が、どういう基準で呼ばれたのか。それを考えてみようと思った」
「どういう知り合いなんだ?」
「それを言うことはできない」
「何だよそれ…! 俺はそいつに殺し合いを命じられてるのに、聞いちゃいけないのか!?」
秋也は声を荒げていた。
主催者と知り合いであるにも関わらず、主催者のことを語れない。
その自己保身とも取られかねない不可解さに、ラザフォードに対する信用の目盛が不安定にぶれる。

「怪しいと思ったか……?」

ずばりと言い当てられた。
「いや……それは」
「それでいい。それが普通の反応だからな。
しかし、少なくとも今の段階で教えることはできない。
出会ったばかりでまだ信用を築けていないこともあるが、元よりあの男に関わる情報は、うかつに漏洩できないというのが理由だ。
それこそ、外部に広まることで、軽く数十人の首が飛びかねないほどのな」
どう応えたらいいものか、困惑する秋也を見て、ラザフォードは微かに口元を緩めた。
微笑んだのかもしれない。

「しかし、教えられる範囲で、知り合いの情報は交換しておこう。
把握している参加者は多い方がいいからな」
「あ、ああ……それなら、あんたにも答えられるんだな」

二人は参加者名簿を取り出し、互いの知り合いを丸印で囲んで行った。

「ナナハラ、お前はクラスメイトと合流したいと言ったな。
そのクラスメイトは、お前にとって信頼に値する人材なのか」
「ああ、そうだよ。三村はいつでも冷静で頼りになるし、すごくいい奴だ。絶対に殺し合いに乗ったりしない。
桐山と相馬もガラは悪いけど……俺と同じクラスにいたんだ。俺は二人を信じたい」

「つまり、お前はそのキリヤマとソウマのことをよく知らないということか?」

その口調が責めているようにも聞こえ、秋也は彼と対峙して何度目かの気まずさを味わった。
「……だって、普通の中学生が殺し合いなんてすると思えないだろ?
そういうあんたはどうなんだ? ずいぶんたくさんの知り合いにマルをつけてるけど」

「微妙、というのが正直なところだな。
鳴海歩は間違いなく信用できる。結崎ひよのも、少なくとも殺し合いに乗ることはないだろう。
しかし後の四人は駄目だな。冷静に動いているならば協力できるが、そうでない場合も多分に考えられる。
殺し合いに乗らないとは断言できない」
「いや…………そいつら、『火澄』って人以外は、ラザフォードさんの親友なんだろ?
あんた、『仲間』同士で殺し合いができると本気で思ってるのか?」
憤りのにじんだ声で、秋也は反論してしまった。
見ず知らずの他人が信用できないというのなら分かる。
極端な話、参加者の中に指名手配中の快楽殺人者が紛れ込んでいたとしてもおかしくはないのだから。
しかし、ラザフォードが『乗るかもしれない』と挙げたのは、彼が『仲間』だと紹介した三人。
秋也の立場で言えば、三村信史との殺し合いを想定するようなものだ。

「ナナハラ、そう言うお前はどうなんだ?」
「え?」
「俺は少なくとも、奴らの能力、性格、その他の事情を考慮して『乗るかもしれない』と言っている。例によってその事情を語ることはできないが。
しかし、話を聞く限りでは、お前はキリヤマとソウマという人間をよく知らないのだろう?
お前はよく知らない人間を、無条件で『乗るはずがない』と決め付けられるのか?
例えばそいつらが、家庭の事情などから『どうしても死ぬわけにいかない理由』を抱えていないと、断言できるのか?
あるいはこんな状況から、恐怖で発狂しないと保証できるのか?
信憑性という意味では、よく知らない人間に対して無警戒になる方が危険だ」

冷めた表情で淡々と論破され、秋也はただ、圧倒された。
『信用できない』という主旨の言葉に反射的な反発が湧きあがり、しかし同時に、ラザフォードの話し方をとても論理的だとも思った。

「まぁ、それでも考え方が一致しないと言うのなら、無理に共に行動する必要もない。
ここで別れよう。
実際、今の俺の言い分だと、お前が俺を信用するのも危険なことだからな」


秋也は、自らを『危険』と称する銀髪碧眼の少年を見つめた。

『信用』することは必要だ。
しかし、彼の言い分では、うかつな『信用』をすれば、裏切られて寝首をかかれることも、また自明。

そして最初の問題は、この少年を『信用』すべきかという一点。

主催者の関係者だが、己の身分も主催者の身元も明かすことをしない。
知り合いがこの殺し合いに大勢呼ばれているが、殺し合いをしない保障はないと言う。
そして、七原秋也のことも、未だ完全に信頼するつもりはないらしい。
しかし、その行動や言葉から、奇妙に荒事なれした印象や、頼もしさを覚えてしまったのも事実……。

果たして、秋也の返答は――



◆    ◆    ◆ 

アイズ・ラザフォードはまず考えた。
己のなすべきことを考えた。

重大事は幾つかある。

例えば、『彼』との決着を間近に控えていた鳴海清隆が、唐突に姿を現し、『殺し合い』などという意味のない企画を催したこと。

例えば、大切な仲間の一人である竹内理緒が、いとも簡単に殺されてしまったこと。

例えば、親友であり血を分けた兄でもあり、そして何より故人であるカノン・ヒルベルトの名前が、名簿に記されている事。

特に後者は、『アイズ・ラザフォード』という人間にとって、根幹に関わる一大事だ。
彼を失ってから、ほんの数日しか経過していないのだから。
彼を失ったことによる事態の流動で、今現在のラザフォードや火澄の状況があるのだから。

しかし、それはあくまで、『彼個人の事情』に過ぎない。
最も必要なことは、清隆の企みの中で、大局を見て行動することだ。
その為に、彼は『カノン・ヒルベルト蘇生の真偽を確かめたい』という願望を、ひとまず封印する。

色々なものを失ったが、それでもまだ彼は守るものを抱えている。
つい数日前、ラザフォードはそのことを再確認させられたばかりだったのだ。
ある少年が、ブレード・チルドレンを守るために、半身といってもいい少年を見捨て、切り捨てた。
その上で、彼はラザフォードに言ったのだ。

戦え、と。

たとえどんなに希望が見えなくとも、己の意思が続く限り、最後まで抗ってみせると。
だからこそ、己が諦めない限り、ブレード・チルドレンもまた、諦めることは許されないのだと。
もっとも絶望的な場所に立たされた者が、笑いながら希望を語ってみせたのだ。

なるほど、この現況は、その時の状況から大きく転じている。
何よりその時点で清隆は彼を呼び出し、一対一で決着をつけるつもりだったのだ。
それが何故、己の計画を翻し、このような無意味な殺し合いを企画するに至ったのか。

そこに疑問は尽きないが、しかしその状況でも『彼』は諦めないと確信できる。
ならば、ラザフォードもまた諦めるわけにはいかない。
ラザフォードは彼の計画を唯一知らされたブレード・チルドレンであり、いち早く、彼の計画に賛同してしまったのだから。

だからこそ、考えなければならない。
彼がいつもそうしていたように、論理を尽くして考えなければならない。
鳴海清隆の、目的を。
この『実験』の意味を。
そこから導き出される、己の果たすべき『役割』を。
それも、鳴海清隆が期待した『駒』としての役割ではなく、鳴海清隆の目論みをこえる、『希望』としての役割を。


鳴海清隆にとって、己以外の存在は、すべからく盤上の“駒”である。

しかしそれは、この『実験』の参加者にも、鳴海清隆のためになる、“駒”としての役割が与えられているということだ。
ならば、参加者の持つ“駒としての役割”を調べることで、逆に鳴海清隆の目的を探ることができるかもしれない。

できるだけ多くの参加者との接触。
彼はそれを、己に課した。

『主催者の知り合いだ』という身分をあっさりと明かしたのもその為だ。
主催に不信感を持つ者なら、その身分に注意を喚起されないはずはない。
その伝聞が広まれば、向こうから接触してくれるケースもある。

そういう意味では、七原秋也の同行の申し入れも、『どちらでも構わない』という程度のものだった。
七原が他の参加者に『主催者の知り合いを自称する男に会った』というだけで、充分に『注目を集める』という効果は得られるのだから。
――まぁ、何らかの役割を期待するには、あまりにも頼りない人材だと言わざるを得ないが。


むろん、『主催者の知り合いだ』と公言して回ることで、同時に不信感を招きかねないというリスクも重々に承知している。
しかし、その危険性が大きかったとしても構わないのだ。

何故なら、鳴海清隆を最終的に倒すのは、鳴海歩であって、アイズ・ラザフォードではないからだ。

現時点で、鳴海清隆を打倒できる可能性のある人物と言えば、鳴海歩しかいない。
ミズシロ火澄との対決を見届けて、鳴海歩の精神の強靭さと、覚悟の強さをラザフォードは充分に知らされた。
たとえ状況がどう変わろうとも、鳴海歩は清隆を倒すべく動き、おいそれと挫折することはないだろう。
ならば、己にできることは、鳴海歩がそこに至るまでの道を切り開くこと。

むしろ、ラザフォードに参加者の眼が集まれば、その分だけ鳴海歩は安全になるのだ。
『主催者の知り合い』という意味では、むしろ実の弟である歩の方が危うい立場にいるのだから。

竹内理緒からは、死ぬ覚悟よりも死なない覚悟を持てと叱られるかもしれない。
ラザフォードにしても、危険を伴う役目を果たすとはいえ、おいそれと命を粗末にするつもりはない。

それでもラザフォードが捨て石になることが、鳴海歩の――ひいては守るべきブレード・チルドレンたちの――未来に繋がるなら、彼にとっては満足のいく結果だった。


【G-5/劇場前大通り 裏道の酒場/一日目 深夜】

【七原秋也@バトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]城岩中学校の学ラン
[道具]基本支給品一式、不明支給品0~3
[思考]基本・殺し合いには乗らない
1・ラザフォードと行動する? それとも…
2・三村信史、桐山和雄、相馬光子とは合流したい(三村信史を最優先)

【アイズ・ラザフォード@スパイラル~推理の絆~】
[状態]健康
[装備]核金@武装錬金、S&W M59(残弾15)@現実
[道具]基本支給品一式
[思考]基本・鳴海清隆を打倒する為に鳴海歩をサポートする。
1・ナナハラと行動するかは彼次第
2・他の参加者と出来る限り多く接触し、鳴海清隆の目的を考察する。
3・知り合いとは合流したいが、ブレードチルドレンに関しては最悪『スイッチ』が入った場合も想定し、一応は警戒しておく。
4・カノン・ヒルベルトの蘇生に疑念。
※参戦時期は最終巻、火澄との決着後から、歩と清隆が対決する日までのどこかです。

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GAME START 七原秋也 Next:0432つのラプソディー ~serendipity~
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最終更新:2012年03月01日 23:05
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