アウラはどこかメカニックな場所にいる。
というか簡単に言うと「The World」を管理する中枢部分。
彼女はもう、参加者に聞いて回ることはやめて、次の仕事に移った。
それは参加者の行動を縛ること。
…最初からやれよ。という意見があるのかもしれないが、
それは不可能だった。
参加者40人の動きを制限するのは、あの時の彼女の力だけでは不可能だった。
玖渚友。
彼女の力はそれだけに強大だった。
さすがはあの《仲間》を統率できた者だ。
しかし今はもう少ない。
だから活躍ができる。
【愛】
【恋】
【思考】
【悪】
導き出した答えは…。
やっぱり殺し合いを止めることだった。
あの『先生』は実をいうと彼女が造りだした者。
AI。
彼の正体は放浪AIだった。
この現実、いや幻想はサコにとってはとても酷いことかもしれない。
しかし、
殺し合いに乗ってる人が殺し合いを止めるのが…最優先だった。
これから無事でいられるのであれば、それでいい。
アウラはそう、考えた。
それは正解か否かは分からない。
ただ一つ言えることは、
アウラの反撃が、始まった。
◇
「うにー。まいっちゃうね。アウラちゃんも中々やるねぇ。
僕様ちゃんもやる気がでてきちゃうよ。うーん。よっしゃー。僕様ちゃんも頑張らなくてはね」
CC社のとある部屋。
玖渚友がモニターに向かいカタカタとキーボード(の様な物)を叩く。
力は玖渚が上もしくは同等。しかし何があるのか分からない。
もしかしたら一瞬のうちに勝敗がつくのかもしれない。
だから気が抜けない。
アウラとの一騎打ちに集中する。
「うーん。ちょっと怪しいなぁ」
玖渚は考える。
「うにー!分かんないよ!?どういうことなのかな!?」
終わる証だった。
蒼が消える。
青が消える。
そして、黒の片鱗が、少しづつ、少しづつ、表しだした。
【アウラ@.hack】
スタンス:対主催
【玖渚友@戯言シリーズ】
スタンス:黒幕
最終更新:2011年05月29日 23:42