23話 灰に咲く花のように
可愛い女の子と一緒にいれて、好きな時に行為をさせてくれて、幸せだと、
人狼ローレンツは思う。こんな殺し合いの中にいなければ幸福の絶頂だったはずだ。
しかし生憎首に爆弾内蔵の首輪をはめられ優勝者と言う名のたった一つの椅子を巡る、
死の椅子取りゲームに自分と少女、粕谷結菜は参加させられてしまっている。
改めて、ローレンツと結菜の心の中で、主催者の荒神健児に対する怒りが湧き起こる。
森を東に進み、市街地に出る事が出来た。
ローレンツと結菜は適当な民家に入り休息を取る事にする。
「ふぃ~」
疲労が溜まった結菜は和室に入るなり畳の上に横になった。
「しばらくここで休もう」
ローレンツも腰を下ろす。
結菜に性的に襲い掛かりたい衝動に駆られたが、彼女も疲れているだろうと思い自重した。
(……襲ってきてくれないかな)
もっとも結菜はローレンツが襲い掛かってきてくれる事を期待していたのだが。
(…来ないな。私の事気遣ってくれてるのかな…まあ、それはそれで良いか…)
どうやら来る様子が無いと察すると、座布団を枕に目を閉じた。
【朝/C-3住宅街青木家】
【ローレンツ】
[状態]健康
[装備]ブッシュナイフ
[道具]基本支給品一式、除草剤
[思考]
1:殺し合いには乗らない。
2:結菜ちゃんと行動。しばらく休む。
[備考]
※特に無し。
【粕谷結菜】
[状態]健康、はいてない
[装備]AM オートマグ(7/7)
[道具]基本支給品一式、AM オートマグ予備マガジン(3)、濃硫酸
[思考]
1:殺し合いには乗らない。
2:ローレンツと行動。しばらく休む。
[備考]
※パンツを穿くと死にます。
最終更新:2011年05月29日 22:39