14話 これは非常事態ですか? いいえ、案外そうでもありません
「う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
田畑 耕作(たはた こうさく)は走っていた。
ただひたすらに。
なぜ走っているか?そんなことは簡単だ。
追われているから…だ。
ちなみに追っているのは……
「待ちなさい!獲物!」
「獲物とか言う奴を待ってやる暇はない!」
C-4の公園内を二人は走っていた。
サキュバスの少女、高松 仁美(たかまつ ひとみ)の追いかけている理由は。
「私の栄養になりなさい!」
「いやだね!断る!」
こんな理由である。
ちなみに栄養とは精神力の事である。
「くそ……」
「あと少し…捕まりなさい!」
「嫌だよ畜生!」
追いつかれる、という所で目の前の視界が悪くなる。
その視界の悪さの原因、それは
「う、おりゃあああああああああああ!!」
「いっ…痛ぁ……」
遊具から出てきた久世竜二により行動は止められていた。
スモークが当たりに充満して、完全に何も見えなくなる。
それが消えた時には二人の男は消えていた。
「ぐ、絶対…あの二人を……栄養にして…ころ、す」
高松は立ちあがり歩き出した。
二人の男を探すために。
【一日目/朝/C-4総合公園】
【高松仁美】
[状態]腹に刺し傷(行動に支障あり)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:男を栄養にして、優勝する。
1:さっきの二人は絶対に殺す。
○ ○ ○ ○ ○
「大丈夫か…あんた」
「どうして俺を助けたんだよ」
所変わりまた遊具の下。
高松から隠れるために身を潜めていた。
「うーん、なんでだろうな」
「は?」
「ま、なんとなくだよ……悪い奴じゃなさそうだったし」
「…ありがとな」
「どういたしまして」
【一日目/朝/C-4総合公園】
【久世竜二】
[状態]健康
[装備]九五式軍刀
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:この殺し合いを止めたい。
1:しばらく田畑と隠れる。
【田畑耕作】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、ノートPC
[思考・行動]
基本:この殺し合いからの脱出、そして首輪の解除。
1:しばらく久世と隠れる。
2:首輪のサンプルを見つけたい。
【オリキャラ紹介】
【田畑耕作】
21歳:男:眼鏡をかけたやせ形
機械系に詳しい。
田畑なのに機械系とか、そんな事いわない。
【高松仁美】
18歳:女:緑髪の長髪
見習いのサキュバスの少女。
本人は気付いてないが精神力を吸い取った相手を服従させる事が出来る。
最終更新:2011年06月04日 20:32