15話 もっとリアル鬼ごっこ
銀狐の青年、真柄守隆とポニーテールの美少女、尼崎晴可は畑の畦道を歩く。
灯台にて出会った二人はお互い殺し合いに乗っていない事を確認し、共に行動していた。
守隆はコルト パイソン回転式拳銃、晴可はピッケルを装備している。
晴可のデイパックの中には彼女のもう一つの支給品、爆竹が入っている。但し、着火する物が無いため、
今使う事は出来ない。
「畑みたいだねぇ。ここで青姦に洒落こんだら意外と良いかもよ」
「女の子なんだからちょっとは恥じらえ、この痴女」
「痴女は褒め言葉♪」
「はぁ…全く…ん? 向こうから誰か歩いてくるぞ」
「え?」
守隆が指差す方向には、距離はまだ離れてはいるが確かに人が。
虎に見えるが狼っぽい顔付きの青年だった。
「どうする? 声掛けてみる?」
「いや、待て。ちょっと様子を―――ておい、あいつ何か銃みたいなのこっちに向けて」
ダァン…。
銃声が響く。
守隆と晴可の足元に土煙が上がった。
「マジかおい、撃ってきやがった! やる気になってんのかあいつ!」
「に、逃げた方が良くない!?」
ダァン…。
「こっからじゃ俺の拳銃では当たらないだろうな、俺、銃については素人だし。良し、逃げよう」
「分かった!」
守隆と晴可は小銃らしき物を発砲してくる男から走って逃げ出した。
「逃がさない…ふっふふ」
十三年式村田銃を携えた虎狼青年、小早川好信は歪んだ笑みを浮かべながら守隆と晴可を追跡し始めた。
「うあ! 真柄さん、あいつ追ってきてる!」
「マジか! 走れ! 関わらない方が良い!」
「待て…待て! こ、殺してやるぞ…」
農耕地帯で命懸けの鬼ごっこがスタートする。
【早朝/E-6畑地帯】
【真柄守隆】
[状態]健康
[装備]コルト パイソン(6/6)
[道具]基本支給品一式、.357マグナム弾(12)
[思考]
1:殺し合いはしない。脱出手段を探す。
2:晴可と行動。襲撃者(小早川好信)から逃げる。
[備考]
※どこに向かっているかは不明です。
【尼崎晴可】
[状態]健康
[装備]ピッケル
[道具]基本支給品一式、爆竹
[思考]
1:殺し合いはしない。脱出手段を探す。
2:真柄さんと行動。襲撃者(小早川好信)から逃げる。
[備考]
※どこに向かっているかは不明です。
【小早川好信】
[状態]精神不安定
[装備]十三年式村田銃(1/1)
[道具]基本支給品一式、11.15㎜x60R弾(9)、ナガン M1895(4/7)、 7.62㎜x39R弾(14)
[思考]
1:皆殺しにする。
2:前方の二人(真柄守隆、尼崎晴可)を殺す。
[備考]
※特に無し。
≪キャラ紹介≫
【真柄守隆(まがら もりたか)】 20歳/男/狐獣人/大学生/日本風異世界国家出身
銀狐の獣人で、高校まで柔道をやっていたので身体は引き締まっている。
中学生の頃付き合っていた彼女が交通事故で亡くなった過去を持つ。
サイクリングが趣味。
【尼崎晴可(あまがさき はるか)】 16歳/女/人間/高校一年/日本風異世界国家出身
ポニーテール巨乳美少女。ノーパンノーブラで学校に通う痴女。
自室はエロアニメのDVDやエロ漫画で一杯。小遣いは何かのバイトで稼いでいるらしい。
どんなバイトかは不明だが本人曰く「気持ち良くなれてお金も稼げて最高」との事。
最終更新:2011年05月27日 21:35