12話 その病気、治らない事につき
「ねぇ、返事してよ…私が愛してあげるから…ねぇ…」
A-2商店街に若林 薫(わかばやし かおる)が立っていた。
その傍で呻き苦しんでいるのは、川越 哲司(かわごえ てつじ)。
若林の特徴を簡単にまとめると『ヤンデレ』である。
「ねぇ…返事してよ……」
「ぐ…化物が……」
「……え?」
「俺から離れろよ、ばけものおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「なんで?なんで愛してくれないの?私はこんなにも愛しているのに…」
「初対面で告白してきて、断ったら鉈で切りつけてくる奴なんか愛せるか!」
当然の反応である。
しかし、その反応は間違いである。
少なくとも、この相手に対しては。
「私を愛してくれないなら、」
死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ死んじゃえ
死んじゃえ
○ ○ ○ ○ ○
少なくとも、この物語はどの方向に進んでもBADENDだった。
正しい反応は何なのだろうか?
そんなことは分からない。
だって、彼女は
病気なんだから
【川越哲司】【死亡確認】
【人数状況 31/38】
【一日目/朝/A-2商店街】
【若林薫】
状態]精神的異常
[装備]鉈
[所持品]基本支給品×2、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:愛してくれる人を探す。
1:愛して…。
【オリキャラ紹介】
【川越 哲司】
21歳:男:不幸体質
限りなく、不幸が降りかかる。
ちなみに彼女はいない。
理由については今回の話。
【若林 薫】
19歳:女:ヤンデレ、スタイル良し
小さいころに親に虐待されて、愛に飢えている。
愛してくれないなら殺します。
それが彼女のポリシーです。
最終更新:2011年05月28日 20:16