9話 取られる苦しみと、取る悦び
「二宮くん…怖い……」
「大丈夫だよ寺島さん、俺が守ってあげるから…」
D-2住宅街のある民家から出てきた二人は道を歩いていた。
二宮 史郎(にのみや しろう)は手にシャベルを持っていた。
武器としては心許ないが、仕方ないだろう。
「…絶対に守ってあげるから」
彼らは、元いた世界で彼氏彼女同士だった。
そして、運悪く殺し合いに呼ばれてしまった。
「……誰かいないかな」
「だね」
歩いて行く…。
一歩…一歩……。
バァン
そんな乾いた音が聞こえると、彼女の横にいた二宮の首が吹っ飛んでいた。
顔に血が付き、彼女の眼の色が変わる。
「き、きゃああああああああああああああああああ!!!!!」
彼女の意識はそこで途切れた。
そして、その傍には…。
○ ○ ○ ○ ○
「……」
(あれ……ここどこだろう)
目が覚めても視界は真っ暗だった。
目を手で押さえようとしても、手が動かない。
(え…?どうして……?)
少しづつ思い出す。
自分の彼氏である二宮と合流出来て、その後…。
思い出した、いや…思い出して『しまった』が正しいだろう。
彼女はもがいた、しかし手はきつく縛られほどけない。
(…声も思ったように出ない)
そして、体にまとっていた物の感覚がない。
つまり………。
(大分、いや…すごいピンチ…?)
さらに焦りが出てきた。
クールにならないと…、落ち着いて…。
しかし、そんな時間は一切無かった。
「おーう、目が覚めたかぁ…!」
直感で分かった。
声しか聞こえないが、声色が危険すぎる。
叫ぼうにも声が出ない。
「まあ、すぐにお前もこいつのように…っと見えないか……まあいいか」
足音が遠ざかっていく。
少しの安堵、そして再びの恐怖。
自分は一体何をされるのか…。
細かい事は分からないが、それがとにかく危ないことだと分かった。
「おーう、大丈夫だったかー?」
「……」
男がなにを持っていたかは分からない。
しかし、それは身を持ってすぐに知ることになる。
「…っ!」
男は急に私の…に触れてきた。
そして、何か楕円形の小さな物を入れてきた。
「さぁて…」
男が何かを持ったような音がした、それと同時に。
「っ…………!」
ヴヴヴヴヴ……
音とともに刺激が体を襲う。
「っ…っはぁ……!」
声が出てきた、といっても万全ではない。
その快楽は、確実に私から体力と精神力を奪っていった。
そして
「あ、ああああああああああああああああああああああああ!!!!」
最上の快楽が到来する。
が、それでは終わらなかった。
「あ……も、やめ………」
「やめる訳ないだろ☆」
「ひ、あ……」
○ ○ ○ ○ ○
「こんな上玉の女がこんなんになってるって…あまり見れないな」
彼女が気絶している床には、涙から不浄の体液まで、様々な物で水たまりを作っていた。
彼は彼女の顔を見つめこういった。
「お前も仲間に入れてやるよ…よかったな」
「うん、OKだな…」
長谷川は薬を飲ませてくつろいでいた。
そこでこんな事を思いついた。
「そういえば…あの主催の娘、可愛かったな…」
少し黙ったあとにやりと笑う。
そして、最悪の考えを思いついた。
「そうだ、あいつも俺の奴隷にしよう…決定だ」
こうして、この物語はBADENDで終了した。
【二宮史郎】【死亡確認】
【人数状況 34/38】
【一日目/朝/D-2住宅街】
【長谷川祐治】
[状態]肉体的疲労(小)、最高の気分
[装備]コルトパイソン(6/6)
[所持品]基本支給品×2、357マグナム弾(18)、精神操作剤(残り3個)、ピンク○ー○ー、シャベル
[思考・行動]
基本:優勝はしたい。女は気に入ったら奴隷にし、気に入らなかったら殺す。
1:準備をする。
2:あの主催の女を奴隷にする。
【国分由貴】
[状態]肉体的疲労(中)、精神操作されて奴隷状態、首輪にロープがつけられている
[装備]なし
[所持品]基本支給品、フォーク、スプーン
[思考・行動]
基本:長谷川について行く。
【寺島雪菜】
[状態]肉体的疲労(極大)、精神操作状態?、いろいろ酷い状況
[装備]アイマスク
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:???
【オリキャラ紹介】
【寺島雪菜】
18歳:女:黒髪の短髪、普乳
二宮史郎の彼女であるキャラクター。
最初の時点でロクな目に会わない設定でした。
【二宮史郎】
18歳:男:筋肉質、イケメン
寺島雪菜の彼氏であるキャラクター。
当初はまじめ君にしようと考えていた。
二宮だけに…。関係ないか。
最終更新:2011年06月04日 19:11