剣帝VS人類最終+α

「次に行くか…」

レーヴェが次に進む。
《剣帝》の名をほしいままにする男。
次の標的は誰となるのか…。

 ◇

「もうここはいいか?」
「おう。俺様ももういいと思うぞ」

今俺たちは隠されし 絶望の 聖域にいる。
しかし、その探索も終わりを迎えようとしていた。
そんな時の事だった。

「…お前、誰だ?」
「俺か?…しかし青年。人に名前を尋ねる時は先に自分から名乗る者だと教えてもらわなかったか」
「…生憎俺にはそういうこと教えてくれるやつはいねぇよ」
「そうか、ならば名乗ろう。俺はレオンハルトだ。皆はレーヴェと呼ぶが俺はあまり好きではないな」

なら言うなよ。
言わなきゃな知るかよ。んなこと。

「あっそ。俺は岡崎朋也だ」
「俺様は想影真心だぞ」
「そうか」
「まぁ俺らは行くから…」

そういって立ち去ろうとしたが、それは叶わないらしい。
レーヴェは剣を構えてきた。
…なぜそうなる。

「…何のつもりだ」
「敵対するつもりだ」
「何で?」
「守りたいヤツがいるからな」

守りたい奴。
俺にはいないだろう。
なら俺はこいつに殺されるべきなのか?
いや、そんなことは無いだろう。
何も無い俺だが、生きていこうと決めたのだから。
死ぬわけにはいかない。

「だからって俺たちを殺して何になる!?」
「さぁな」

さほど興味なさそうに言う。
何でだ!?何故そんな平然としてられんだ!
俺たちの命を何だと思っているんだ!
ぶん殴ってやる。
ぶん殴って逃げればいい。
そうすれば、
と歩みだしたとこで真心が声を発した。

「まぁ朋也。そこでお前が殴っても殺されるだけだと俺様は思うぞ」
「…」

まぁ、そうだな。
俺が掴みかかっていくとこで斬られて終わりがオチだろう。

「ん。どうした。こないのか?」
「悪いが俺は勝てない相手に戦いを挑むほど命がいらないわけじゃあない」
「…そうか。ならば俺から行かせてもらおうか」

そう言った。
そして、その時には橙色が視界に入った。

「はっ!」

真心が手で殴りかかる。

キィン

剣で防がれてしまった。
…。
何なんだよ…こいつら。
なんでこんな戦えるんだよ。
なんでこんな戦いなれしてんだ!?
意味が…分からない。

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

今度はレーヴェが何やら力を溜め始めた。
そして、技を繰り出した。
その場を中心にし、回転するように斬りかかる。
それと同時に幾多もの斬撃も、真心に降りかかる。
しかし真心はその全てを上手い具合に捌いていく。
…。
俺は何をやっているんだ?
こんな端で。
うずくまるようにして。
何もしていないじゃないか。
俺は。
ただ初めにあいつと話した以外。
ホント、無力だ。
今の俺には体力もそうねぇし、腕も上がらない。

ヤクタタズ。

…クソッ!
俺は、何なんだ。一体。

 ◇

少し時間が立った今でも戦いは続いている。
しかし決着はもうすぐ着きそうな感じだった。
真心の勝利で。
いや、真心が勝つこと自体は不思議じゃない気がする。
SPD差も結構あったし、逆にいえばレーヴェが今まで負けてないのが不思議なぐらいだ。
…あぁ。決着がついたらしい。
真心の《一喰い》(イーティングワン)とやらが炸裂したらしい。
右腕が破損した。
まぁ、エグイな。この図は。

「くっ………」

そしてそのまま倒れた。

「げらげらげらげらげらげらげらげらげらげら。俺様の勝利だ」
「よくやったな。真心」
「おう。頑張ったぞ俺様」

はたして俺にこんな事言う権利はあるのだろうか。
なにもせず眺めていただけの俺が。
頑張ったな。なんて、言えるのか。

「で、朋也。こいつどうすればいいんだ?」
「…まぁほっておいても大丈夫だろ」
「甘いな。朋也は変なところで。ますますいーちゃんにそっくりだ」
「だから誰なんだよいーちゃんって」
「ん?自己評価がめちゃくちゃ低い優しい人だぞ。でも俺様はいーちゃんが大好きだ」
「そうか」
「うんそうなんだ」

と。
真心が振り向いたところで、

レーヴェガタチアガッタ。

ソシテソノマママゴコロノセナカヲキリサイタ。

「ちぃ、…しま、った…ゆだ、んしちゃった、な」

チガフキダス。
―――エ?
ナンデダ。
ナンデコンナ。
ナンデダ。
ナンデコンナ。
ナンデダ。
ナンデコンナ。
カチヲカクシンシタノニ。
マケハナイトオモッタノニ。
ナンデ。
…。
ここで俺の意識は飛んだ。

 ◇

気がつくと、そこには誰もいなかった。
レーヴェの死体も、真心の死体も。
ただそこにあったのは、

血に塗れた日本刀だけだった。

…。
そうか。
おそらく俺はあのあとレーヴェに止めをさしたのだろう。
何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も
何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も
何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も
何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も
何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も
俺はあいつを、斬り、刺し、抜き、蹴り、殴り、ありとあらゆる。
考えられる攻撃を全て取ったのだろう。
俺は
俺は
俺は
俺は
俺は。


ナニヤッテイルンダ?


俺は。


【想影真心@戯言シリーズ:ログアウト(死亡)】
【レオンハルト@空の軌跡:ログアウト(死亡)】

【岡崎朋也@CLANNAD】
[状態]精神疲労(中)
[ステータス]
LV:35 HP:419/701 SP:54/54
ATK:57(+5) DEF:58 SPD:42
[装備]日本刀@現実
[道具]支給品一式
[所持金]1708
[思考]
基本:生き残る
1:…俺は



同時刻。
1人の少女が1人の少年を見つける。

「あら、朋也じゃない。やっと見つけたわ」

藤林杏が現れた。

【藤林杏@CLANNAD】
LV:32 HP:351/650 SP:27/57
ATK:56 DEF:53 SPD:38
[装備]帝釈廻天@烈火の炎
   辞書セット@不明
[道具]支給品一式、快速のタスマリン×1
[所持金]1098
[思考]
基本:主催者を倒す
1:朋也に告白


金の翼、散り、舞い、落ちる 投下順 成長過程(ヨシュア編)
今のところある意味一番平和な奴らの談話 想影真心 GAME OVER
今のところある意味一番平和な奴らの談話 岡崎朋也 告白(濃く吐く)
剣帝VS黒き薔薇 レオンハルト GAMEOVER
成長過程(杏編) 藤林杏 告白(濃く吐く)

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最終更新:2011年05月22日 17:44
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