飛沫降る夜に

「畜生…ッ!」
茶髪にピアスの少年、紀田正臣は警官拳銃を持って、学園を疾走していた。
追いかけてくるのは、緑がかった髪の少女である。
園崎詩音。
『救われない』世界の、最悪の終わりを迎える前から連れてこられた、悲しき少女であった。
その手には、クロスボウ。殺傷力抜群の鋼鉄矢である。

実は正臣は、拳銃を発砲していた。しかし、訓練をしていない少年では動く標的に弾丸を、しかも足に当てるのは難しかった。
詩音は裏社会の娘な為、多少扱いは心得ていたので、戦いは自然とワンサイドゲームになっていった。
「ちくしょう!消えろ!」
バンッ!
ヒュウンッ!
二つの音が交差した。
正臣の弾は詩音の髪の一部をかすめ。
詩音の矢は、正臣の眉間に無情にも突き立てられていた。


「……手間かけさせてくれましたね」
詩音は、正臣の拳銃を奪い取りながら、吐き捨てる。
血飛沫をわずかに浴びたが、詩音はただ、死体を見おろすだけであった。

園崎詩音には、想い人がいた。
北条悟史。
控えめで優しく、妹の沙都子のためなら手を血に汚すこともいとわない、とても不器用な人だった。
彼は消えた。
四年目の祟りの“鬼隠し”として。

園崎詩音の、願い。
北条悟史を帰ってこさせたい。
そのためになら、詩音は鬼にも悪魔にもなってやる覚悟であった。

そんな時だった。詩音の視界を光が包み、その意識を奪い取ったのだ。


「ーーーーーうまくいったな」
【悪徳のジャッジメント】KAITO。
彼の欲するのは金である。人の感情を捨てた法廷の主は、なにを企むのか。

【一日目/深夜/a-1】
【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に】
[状態]気絶中
[装備]クロスボウ
[所持品]警官の拳銃
[思考・行動]
基本:優勝して願いを叶える。
※目明し編、梨花殺害後からの参戦です

【KAITO@VOCALOID】
[状態]視界不良
[装備]なし
[所持品]強化スタングレネード×2
[思考・行動]
基本:金を集める。

【紀田正臣@デュラララ!!】
【残り34/40】

噛み合わない歯車 投下順 追想のディスペア
噛み合わない歯車 時系列順 追想のディスペア
GAME START 園崎詩音 [[]]
GAME START KAITO [[]]
GAME START 紀田正臣 GAME OVER

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最終更新:2011年05月15日 20:35
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