黒き薔薇を裂かせましょう

 0

幸せの価値なんて皆同じ

 1

ぼくは今カイトくんとヘルバさんとともに談話している。
というかヘルバさんがぼくのこと睨んでいてなんか怖いんだけど。
兎吊木と同じ感じを感じるんだけど。気の所為だよなぁ。気の所為だよな…。
まぁ2人の簡単な紹介をしておくと、
カイトくん。この世界の勇者で、この世界のチートキャラ。
ヘルバさん。この世界では何でもできるハッカーである。
…。
なんでこいつらもっと活躍しないの?
宝の持ち腐れじゃん。
さっさと終わらそうよ。
戯言の境地だね。
何て感じで、この物語もそろそろ終焉を迎える感じだった。
ブラックローズちゃんが来たからだ。
…。というかぼくだけなんか浮いているのは気の所為か?
いやまぁそりゃメイド服だからさ、目立つのは分かるけど、そういう意味じゃない。
それにしてもブラックローズちゃんは随分とまぁ肌を露出したエデュットにしたなぁ。

「カイト!ヘルバ!…と誰だか知らないけどメイドちゃん。退くわよ!」

そして腕を引っ張られて、視界が光に包まれた。
…は?

 2

「…で、なんで僕たちはマク・アヌに戻ってきたの?」
「まぁ今から説明するけど、この人。誰?」

おいおい勝手に連れてきたくせにそれは酷くないか?
全くみんな自分勝手なんだから。潤さんとかさ。まぁいいや。

「はじめまして。ブラックローズちゃん。ぼくのことは
いーちゃん、いーさん、いー兄、戯言遣い、…その他エクストラ。まぁそんな感じで呼んでね」
「うん分かったわ。いーさんと呼ばせてもらうわ」

さすがはゲーマーだ。
本名を教えないのは当たり前の作法となっているのか。
くだらないところで感心する。
…どうでもいいなホント。
なんて思っていると
ブラックローズちゃんが口を開いた。

「さてと、それでここに来た理由だっけ」

そしてその物語を話し始めた。

 3

まぁ簡単に言うと、自身たちが不利だからここに戻ってきたとの事らしい。
…始めからそう言えばいいのに。
ちなみにヘルバさんはいなくなった。
何やらしなくてはいけないことになったらしい。
そして話の途中、なんか鬼太郎みたいな外見の人に銃をもらった。
いらないんだって。

「さてと行きますか」
「そうだね」
「そうしようか」

ぼくたちは次のエリアに向かった。

 4

そこには少女がいた。
囚人服姿の愛くるしい少女である。
しかしそれは姿だけ。
もう隠すつもりはないのか殺意がにじみ出ていた。

「おまえら、しんでもらうぞ」

なんて言って襲ってきた。
拳を構え、走り、殴りかかる。
…なんでみんなこんな血の気が多いんだろうね。
まぁこんな風に本来なら言ってられないのだろうけど、
生憎今回は心強い味方がいる。

「はい、一回やめやめ」

少女の拳はブラックローズちゃんによって止められた。

「あぁカイトと、いーさんは逃げといて。ちょっとこの子と話したいことあるし」

ブラックローズちゃんは言う。
それにカイトくんは

「大丈夫?」

と聞いて、
その問いにブラックローズちゃんは

「任せといて」

と答える。
…なんだかこの二人は、
ぼくには見えない糸でつながれているのかもしれない。
戯言だけどね。

「じゃあ行こうか」
「うん。そうだね」

僕たちはこの場から立ち去った。


【1日目/午前/選ばれし 禁断の 聖域】
【戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]健康
[ステータス]
LV:20  HP:315/358 SP:57/57
ATK:42 DEF:46 SPD:27
[装備] グロック17(残り14発)、スタンガン、対ロングレンジ用エプロンドレス@戯言シリーズ
[道具]支給品一式、いやしの水×4
[所持金]126
[思考]
基本:何もしない
1:カイトくんについていく。

【カイト@.hack】
[状態]健康
[ステータス]
LV:20 HP:269/272 SP:60/70
ATK:27 DEF:30 SPD:28
[装備]双剣
[道具]支給品一式、薄明の腕輪
[所持金]0
[思考]
基本:主催者を倒す
1:戯言遣いと行動
[備考]
※浸食率10%です

 ◇

「さてと、それであなたはあの魔法使う子の仲間なのかしら」
「まほう!?アリスのことか!?」
「いやまぁ名前までは知らないけど…」

女2人は変な緊張感の中、話をしている。
話題は今は亡きアリスの事の様だ。

「がいけんはどんなかんじだった!?」
「う~ん青い髪をした小さい女の子だったわよ」

そのときサコの顔が変わった。

「おまえ!アリスを見捨てたんだな!?そうなんだな!?」
「へ?い、いやちが」
「ゆるさない!」

突如戦闘が再開された。

「あぁもうなんでもうなるのよ!」
「ねっけつぱんち!いっくぞ~!」

サコの拳には炎が溜められる。
そして、放つ。

「あたれっ!」

その炎の拳は
油断していたのか何なのか、ブラックローズの腹を貫いた。

「――――あ」

 ◇

「ゆるさないゆるさないゆるさない!」

サコは狂う。
ユコが死に、
キサラギが死に、
アリスも不明。
この幼き少女を壊すのにこれ以上ないぐらい
十分過ぎる材料がそろった。
もう彼女は止まらない。


【ブラックローズ@.hack:ログアウト(死亡)】

【サコ@クリミナルガールズ】
[状態]精神異常(大)
[ステータス]
LV:13 HP:129/252 SP:58/90
ATK:23 DEF:21 SPD:23
[装備]グローブ
[道具]支給品一式、
[所持金]389
[思考]
基本:皆殺し
1:さっきのあかいやつとメイド服のやつ殺す
[備考]
※ステータスバランスがおかしいのでステータスが下がりました。


僕の幸せの在り方 投下順 金の翼、散り、舞い、落ちる
剣帝VS黒き薔薇 ブラックローズ GAME OVER
赤い勇者と黒い薔薇 カイト 勇者は決意しAIは戸惑う
ぼくのみたちつじょ 戯言遣い 成長過程(戯言遣い編)
堕ちていくのは… サコ 漂浪するアナタ

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最終更新:2011年05月29日 23:43
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