39話 エピローグⅢ(青木百合+?編)
「ねぇ、お兄ちゃん、起きてよ…もう朝だよ…」
彼女の精神はもう崩壊してしまった。
もう、救いはなかったのだ。
「なんで起きないの…?ねぇ…」
「あーあ、なんだこりゃ……酷い事になってんな」
その声に青木百合は反応する。
そして、青木林を守るように警戒の態勢を取った。
「いや、大丈夫…私はあんたの味方よ」
「……」
「その人、君の大事な人なの?」
「…………」
「目を、覚まさせてあげない?」
「……え?」
「私に協力してもらうけど、上手く行けばその人の目が覚めるわよ」
「……本当?」
「ええ」
「嘘だったら、殺すわよ」
「ご自由に」
しばらく二人の間に沈黙が生まれた。
そして、青木百合はこう返事した。
「分かった、協力するわ」
「いい返事、ありがとね…私の名前を言ってなかったわね…私は」
「古川明美…よ」
【青木百合編 WORST END】
【DOLバトルロワイアル2nd 完】
最終更新:2011年04月29日 23:23