とても怖くて、勇気が無くて


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21:とても怖くて、勇気が無くて

瓦礫同然となった廃屋も多い。吹きさらしになっている廃家が多数を占める。
人が住まなくなってどれぐらい経っているのだろうか。
黒髪の美少女、の姿をしたサキュバス、ローネと黒豹の少年、荒巻眞一は、瓦礫が散乱する通りを歩いていた。

入ればもれなく倒壊しそうな荒れ果てた木造家屋が多く休むに休めない。

「廃屋だらけだなぁ…」
「もう少し行ってみよう、眞一君」

どこか休める場所を探さなくてはならないと、二人は廃屋を見て回る。
しばらくして、ようやく比較的状態の良さそうな廃家を見付けた。

「あそこが良いんじゃないか?」
「そうね…」

二人がその廃屋に入ろうとした。
だが、近くの曲がり角から桃色の髪を持ったエルフの少女が現れた。全裸で、体液に塗れている。

「……!」
「あれは…エルフじゃない、何で裸…」

突然現れた全裸のエルフ少女に二人は少し驚き思わず動きを止めた。
エルフ少女の手にはその瑞々しい肌の色とは全くそぐわない、銀色に光る短機関銃が握られている。
少女――イヴは短機関銃、IMIウージーの銃口を黒髪少女と黒豹少年に向け、引き金を引いた。

ダダダダダダダダッ!!

銃口から火が噴き、弾丸が掃射される。
気付いた時、眞一は身体を横に跳ばし、掃射を回避していた。

「うっ……っ、! ろ、ローネさん」

ローネの事を思い出し、すぐさまローネが立っているはずの方向に顔を向ける。
だが、そこにローネは立っていなかった。ゆっくりと崩れ落ちる途中だった。
胸元や顔に穴が空き、血が噴き出している。地面に倒れたローネは血溜まりを作り、二度と立ち上がる事は無かった。

「…ロー、ネ、さん……う、うああぁ、ああああ!」

ローネに駆け寄る眞一だったが、既に事切れていた。
彼女を見捨てて、自分だけ避けてしまった。ローネの手を引っ張るなり、一緒に横に跳ぶなりすれば、
ローネも助かったかもしれないのに。エルフの少女が銃口を向けた時、怖かった。死にたくないと思った。
その時ローネの事は頭から消えてしまっていた。
自分の童貞を奪ってくれた恩があると言うのに、あっさり目の前で失ってしまったのだ。

「俺は…俺はああああああ」

ダダダダダダダダッ!!

後悔し、悲嘆に暮れる眞一を、鉄の雨が襲う。銃声と共に身体中に焼けるような痛みを感じ、
眞一は喉の奥から鉄錆の味のする熱い液体が込み上げてくるのを感じた。
撃たれたのだと、彼はすぐに理解した。同時に自分も間も無く死ぬと言う事も。
ローネの身体の上に倒れ行く中、眞一はずっと自分の先程の行動を後悔していた。

二人が死んだ事を確認すると、エルフ少女、イヴは眞一の持っていたコルトガバメント拳銃と、
デイパックの中の予備マガジンを回収し、その場を後にした。


【♀16番:ローネ  死亡】
【♂02番:荒巻眞一  死亡】
【残り19人】


【朝/C-6廃集落】
【♀03番:イヴ】
[状態]お尻に傷、全裸、身体中体液塗れ、秘部より体液垂れ流し
[装備]無し
[持物]基本支給品一式、IMIウージー(12/32)、IMIウージー予備マガジン(3)、
シグザウエルP228(13/13)、シグザウエルP228予備マガジン(3)、コルトガバメント(7/7)、コルトガバメント予備マガジン(3)
[思考・行動]
0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
1:次はどうしようかな。
[備考]
※特に無し。


※C-6廃集落路上にローネ、荒巻眞一の死体及びデイパック(ローネ:基本支給品一式、荒巻眞一:基本支給品一式、ペンナイフ)、
剣鉈が放置されています。


020:素晴らしきこの世界 目次順 022:INCONVENIENT IDEAL

007:腐ってもホテルだし ローネ 死亡
007:腐ってもホテルだし 荒巻眞一 死亡
008:魅惑と幻惑 イヴ 030:人生山あり谷あり奈落あり
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