不死鳥とチャイナ娘


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「うおおおおおお!!ラピュタアアアアアアア!!」
テレビに映るラピュタの姿に、神楽は全力で興奮していた。
彼女に支給されたのはジブリDVDセット(ラピュタからポニョまで)。
傍から見れば外れ支給品以外の何物でもないが、神楽はそれなりに満足しているようだった。
開始最初は老人への報復で頭がいっぱいだったが、食料の次に出てきた(食料はその場で食い尽くした)これを見た途端大はしゃぎした。
運のいいことにスタート地点が民家だったため、さっそくその場で見始めたのだ。
しかも名シーンのみを繰り返し再生で、だ。
ラピュタの名シーンを十回ずつ見て、そろそろ魔女宅に変えようかとジュース(民家にあった)を飲みながら考えていた時、
「…何やってんのあんた?」
後ろから声をかけられた。
振り返ると居たのは、小柄な少女(と言っても神楽と大して変わらないが)。ラピュタに夢中になり入ってきたのに気ずかなかったようだ。
「何ってラピュタアル。宮崎アニメ鑑賞中ネ。知らないアルか?」
「いや、知ってるけど…あんた、名前は?」
「おいおい、人から名前聞くときはまず自分からだって教わらなかったのかヨ。なめてんのか」
少女は神楽の罵倒交じりの言葉に顔を歪ませたが、しかたないとばかりに名前を言った。
「凰鈴音。IS学園の一年生よ」
「リンイン?嘘つけヨ、そんな名前名簿に載ってなかったアル」
「はあ!?」
「あ、ちなみに私の名前は神楽アル」

神楽の言葉を聞いているのかいないのか、鈴音は袋をあさり名簿を取り出すと、それを神楽の前に突き付けた。
「ほらここ!ちゃんとあたしの名前載ってるでしょ!」
鈴音が指差す場所には確かに『凰鈴音』と書かれている。
しかし神楽は一瞬呆けた顔となりさらにとんでもないことを言った。
「ああ、それ何て読むかわからなっかったから『スズネ』って読んでたネ」
「す、スズネェ!?なに人の名前間違えてんのよ!同じ中国人でしょ!」
「私中国人じゃないアル。よくチャイナ娘って呼ばれるけど、どこに要素があるかさっぱりネ」
「その服装と口調ゥゥゥゥ!!まんま中国人じゃない!」
「人を見かけで判断すんじゃねーヨ。だいたい、それ言ったらお前中国人っぽさゼロじゃねーかスズネ」
「こっ、これはIS学園の制服だから仕方ないじゃない!それにあたしは凰鈴音だって―」

「なるほど、おぬしが凰鈴音か」

「っ!?」
一秒前まではいなかった。しかし、一秒後にはそこにいた。
その男が現れる様子は、そうとしか語れなかった。
袖の切り落とされたしのび装束。
全身に巻かれた鎖。
腰には一本の刀がぶら下がっている。
妖しい、としか二人は表現できなかった。
「我と同じく『凰』の字を持つ名を見つけたのでいささか興味はあったが、よもやこんなに早く邂逅するとは思わなかったぞ」
「『凰』の字ってまさか…」
「真庭鳳凰。真庭忍軍十二頭領が一人」
男は―鳳凰はゆっくりと構える。

「死んだ我が何故かどうしてこの場にいるのかは疑問だが、そのようなことは今は問題ではない」
片手を、刀の柄へとそえる。
「最後の一人になれば願いがかなう。ならば我は真庭忍軍復興のため、あの老人の言うことを信じるまでだ」
出来上がったのは、居合の構え。
「つまりは、この殺し合いに乗ってるってこと?」
「つまりはそうなるな」
「だったら…」
鈴音も袋から取り出した自身の支給品―レヴァンテインとグリフォン・ハードカスタムを構える。
「痛い目見てもらうわよ!」
殺し合いに乗るということは一夏を傷つける可能性があるということだ。
そんなことはゆるさない。そんな相手は何もできないくらい痛めつける。
それが鈴音の出した結論だった。
「はあああああああ!」
鳳凰へ向けて、踏み出す。
まずは相手の初手であろう居合への対策。
刀身の長いレヴァンテインをしっかりと持ち、居合を受け止める。そして、グリフォン・ハードカスタムで攻撃。
(いける!)
脳内イメージは完璧。IS学園で鍛えた腕前は伊達ではないのだ。
(やばいアル)
しかし、神楽は違った。
(あの男も刀も、やばい匂いがするアル)
真庭鳳凰と、鳳凰が構える刀の放つ気配をいち早く感じていた。
「よけるネェエエエエ!!スズネェエエエエ!!」
「え!?」
神楽の言葉に、鈴音は思わず踏みとどまる。
その時鳳凰が刀を抜き、

鈴音の腹を、レヴァンテインごと切り裂いた。


「なあ!?」
破ける制服、腹部に奔る激痛。そのどれもが、鈴音にとっては予想外のことだった。
いくら居合とはいえ、レヴァンテインを破壊するとは思っていなかったのだ。
「浅いか」
鳳凰の言うとおり、鈴音の傷は致命傷へは至らなかった。
踏みとどまったことにより、運よく傷が浅く済んだのである。
「その刀一体…」
見た目は普通の日本刀だった。
しかし、今は鈴音にもわかる。
ただの刀ではないことを。
「我は蝙蝠ほど接待好きではないのだが…よかろう。四季崎記紀が作りし完成形変体刀十二本が一本、斬刀『鈍』。言うなれば、何でも切れる刀だ」
何でも切れる刀。つまりは、刀すら切る刀。
刀剣勝負は、始まる前に終わっていた。
「さて、忍者も人も根本は変わらぬな」
鳳凰は再び『鈍』を構える。鈴音の命を刈り取るために。
「生きて、死ぬだけだ」
そして『鈍』振り下ろそうとした時だった。
「ホアチャァアアアア!!」
横から思い切り、蹴り飛ばされた。
飛ばされそのまま壁を突き破り、庭の煉瓦に叩き付けられたところで体勢を立て直す。


「くっ!」
しかし、部屋の中を見てもすでに二人の姿は消えていた。
「逃がしたか…まあいい」
どうせ、他にも殺す相手はいくらでもいるのだ。
「もちろん、虚刀流や奇策士殿も例外ではない。我は我の願いを叶えるまでだ」
再び不死鳥の名を持つ忍は動き出す。己の願いのたねに。

【E-4・民家/一日目・夜中】
【真庭鳳凰@刀語】
[状態]ダメージ(中)
[装備]斬刀『鈍』@刀語
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考]基本:優勝し、真庭忍軍を復興する
1:なるべく多くの人間を殺す
2:他にも変体刀があるなら蒐集する
3:我と同じ『凰』の字を持つ娘か…おもしろい
※参戦時期は死亡後

【備考】
※E-4の民家の一軒が戦闘で荒らされました。内部にレヴァンテインの残骸があります

【斬刀『鈍』@刀語】
真庭鳳凰に支給。四季崎記紀が作った完成形変体刀十二本の一本。刀身によって分子結合を破壊し、なんでも切る刀。


「うおおおおおおおお!!!」
神楽は鈴音を担ぎ病院へと走っていた。
「しっかりするネェエエエエ!スズネェエエエエ!」
「だから…鈴音だって…言ってるでしょーが…」
二人のチャイナ娘は病院を目指す。
向かう方向にあるかどうかは、別問題として。

【E-4・住宅街/一日目・夜中】
【神楽@銀魂】
[状態]疲労(小)、爆走中
[装備]なし
[道具]基本支給品(-食料)、ジブリDVDセット(-ラピュタ)@現実、ランダム支給品0~2
[思考]基本:殺し合いには乗らない
1:スズネを病院まで運ぶ
2:鳳凰はいつかもう一回ぶっ飛ばす
3:あのジジイ(死神博士)もいつかぶっ飛ばす
※病院に向かっていますが、方向が正しいかは不明です
※鈴音の名前を間違っています(半分わざと)

【凰鈴音@IS】
[状態]腹部に傷(治療すれば問題なし)、疲労(大)(血液損失のため)
[装備]グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考]:殺し合いには乗らない、乗った奴は痛めつける
1:病院へ向かい、治療する
2:知り合いを探す(一夏優先)
3:鳳凰にはいつか再戦する
4:だから鈴音だって言ってるでしょ…
※神楽に名前を間違えられています

【ジブリDVDセット@現実】
神楽に支給。あの宮崎アニメのDVDをラピュタからポニョまで収録。ファンには絶賛の一品
【レヴァンテイン@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
凰鈴音に支給。ライトニング02、シグナムの持つアームドデバイス。
【グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ】
凰鈴音に支給。住百合学園の一年生、西条玉藻の愛用するナイフ。


果報は寝て待て 投下順 堕ちる翼
GAME START 真庭鳳凰 [[]]
GAME START 神楽 [[]]
GAME START 凰鈴音 [[]]
ツールボックス

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