26話 最強の騎士、その資格を問う
「…ワリオが死んだのか……」
マリオは放送を聞いていた。
場所はどこだか不明ではある。
「あいつが簡単に殺されるなんて…信じられない……」
放送を終わったと思いマリオは立ちあがったが、バックの中から電子音が鳴り響いた。
少しの緊張とともに、マリオは画面を見始めた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……なんだこれ…………?」
マリオが見せられた映像は焼け野原にされたキノコ王国だった。
ピーチ姫が生きているかも分からないような見せ方だった。
正直最初は動揺を隠しきれなかった。
しかし、さすがは何度も王国の危機を救った英雄、すぐに立ち直る。
そして、立ちあがり扉を開けた。
そこにいたのは、怪異と化した鬼だった。
「……倒しに来たぜ、化物」
「………」
「……何となくここにいそうだって分かってな…今までの勘っていうの?」
神原駿河は立ちあがり、目にもとまらぬスピードでマリオに襲いかかる。
マリオは顔に腕が当たる寸前という所で避ける。
そして、手からファイアーボールを繰り出す。
しかし、そう簡単に当たるはずもなく避けられてしまう。
「くそ…うおっ!」
神原の攻撃は壁が受ける形となりマリオはそこで一発パンチを繰り出した。
その攻撃は的中し、神原は壁に激突する。
そこでマリオは追撃にパンチを繰り出す。
しかし、神原もただやられているわけではない。
マリオをカウンターでブッ飛ばす。
ゴゴゴ…
「…?……音…が?」
急に鳴ったその不気味な音とともにクッパ城が揺れ出した。
そう、実は神原が玉座に座る前に、そこら中を壊していたのだ。
マリオは壊されたところを回ってなかったのでその事実を知らなかった。
「クソ…今から出ても間に合わない…」
マリオがあきらめたその瞬間、マリオの体は宙に浮いていた。
クッパ城の外に出ていた。
ただし、空中だったが。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
どんどんマリオは落下して行った。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……」
「生憎ですわね…貴方は助けるつもりはありませんのよ」
マリオを助けたのは白井黒子。
先ほど助けられたからか、彼を助けたのだ。
「………」
神原は急いで飛び降りようとするが、黒子に抑えられる。
「悪いですが、私とここで死んでもらいますのよ」
「……!」
「…これでおあいこですわよ、赤い帽子のお方」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
マリオは結局受け身を取り、傷という傷はなかった。しかし、クッパ城は崩れていた。
そこには、自分が助けた、そして助けられた少女が埋まっている。
「くそ…結局…俺は誰ひとり、守れてないじゃないか!」
外傷より、心の傷が深かった。
「ち、くしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
自分の非力さに嘆く英雄、しかし、彼はこの殺し合いに対抗できる数少ない人間なのだ。
彼がこの後どういう風になるかは、まだ分からない。
【神原駿河@化物語 死亡】
【白井黒子@とある魔術の禁書目録 死亡】
【残り 26人】
【一日目/黎明/A-2クッパ城跡前】
【マリオ@マリオシリーズ】
[状態]精神的疲労(大) 体中にダメージ(中)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品(1~3)
[思考・行動]
基本:モノクマの打倒。
0:くそ…くそ…
1:ルイージ達を探す。
[備考]
※スーパーマリオサンシャインクリア後からの参戦です。
※見せられた動機はキノコ王国の崩壊です。
最終更新:2011年04月29日 13:47