数字の世界

ここは高レベルエリア、選ばれし 絶望の 碧野。
ここにあるおかしな男が、高笑いしていた。

「フハハハハハハハハハッ。ゼタ遅ぇ!このヘクトパスカルが!!」

{ゼタ:十核、10の21乗のこと}
{ヘクトパスカル:圧力の単位。100パスカル、1/1000バールと等しい}

この二つの言葉はこの場面では何が間違っても使われることのない言葉ではある。
こんな言葉をこんな風に使う人間なんておそらく1人しかいないだろう。
では改めてこの男の紹介をする。
男の名は南師猩。
冷酷で凶暴、高い知能を持つ18歳。協調性は皆無であり、そして大の数学マニア。
だからなのかは分からないが、こうやって文のところどころで数学用語がでてきたりする。
ちなみに彼はゼタをとても。とかそんな感じに使い、ヘクトパスカルは相手を罵倒する時に使う。
さて、そのヘクトパスカルと称された少年は必死に逃げていた。
それも一心不乱に。どのくらいかというと彼の一番の特徴でもあるパソコンを捨てるぐらいだ。
まぁ当たり前と言えば当たり前である。今、南師に殺されそうなんだから。

しかし彼の運命はもう、たった今決められた。いや絶たれた。

「お前はここで4ね!!」
「………!!」

南師の手のひらからエネルギー弾が飛ぶ。見事に少年の至るところにぶち当たる。
少年、いや笛吹和義。――いや今となってはただの肉塊となってしまったが。
すなわち彼は死んだ。あっさりと。無残と。残虐に。
もうパソコンがあったとしても彼がしゃべることはないだろう。

「クッ。手間掛けさせやがって」

めんどくさそうにいう。
そんな南師の目的は、参加者を皆殺しにし、賞品とやらでコンポーザーとして、UGを支配すること。
本当にそんなことができるかどうかは南師自体も疑問らしいが、この程度のことならやってやろういうらしい。

しかし彼にも危機という危機は迫っていた。
モンスターだ。
モンスターが南師に迫る。

「チィ。3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 …」

謎な言葉を発する。
その正体は円周率。
南師は禁断ノイズを作成するときに使う呪文。
今回もその例に則り禁断ノイズが数匹出てくる。

「お前らぁ。俺が引くまでそいつら止めとけ」

命令に忠実なノイズはモンスターと戯れる。
その間に南師は逃げて行った。

【笛吹和義@スケットダンス:ログアウト(死亡)】
【残り37名】


【1日目/深夜/選ばれし 絶望の 碧野】
【南師猩@すばらしきこのせかい】
[状態]健康
[ステータス]
LV:1 HP:60/60 SP:45/50
ATK:3 DEF:7 SPD:5
[装備]
[道具]支給品一式、禁断ノイズ×47
[所得金]0
[思考]
基本:優勝を狙う
1:ここを出るか
[備考]
※ヨシュア編7日目からの参戦です
※能力者扱いです


おれのパートナー 投下順 最強?最凶?最狂?最恐?最杏?
GAME START 笛吹和義 GAME OVER
GAME START 南師猩 追うもの追われるもの

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最終更新:2011年05月03日 20:29
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