剣帝VS魔法教師

この2人は各々守りたい者があった。
一方は魔法技術主任教員を務めている男。守りたい者は娘。
一方は《執行者》NO.Ⅱであり《剣帝》。守りたい者は弟とその周辺の人物。
その二人は今、戦っている。

 ◇

「シルバーソーン」

娘を守りたい者の周りに、何本もの柱のようなものが立ち光る。

(何なんだ。この魔法。見たことがない)
「―クッ。チャージ!」

そういうとプレートを中心に渦が巻く。そしてプレートに情報が入った。
それと同時に、男の持っているおたまが巨大化した。

「ほぅ」
「これでも喰らえ」

男の持ったおたまは周りの柱を喰らった。
この間10秒以内。
今までのことは全て瞬間の出来事である

「オープン!シルバーソーン」

男がそう言い放つと、今度は青年の周りに柱が立った。


しかし青年は慌てることもなく、男に旋風を叩きつける。
その技は「零ストーム」というらしい。

「……ぐっ、はっ」

その「零ストーム」をくらった男は倒れた。体中から血を噴き出して。
でもまだ死んだわけではなかった。とはいってもあと5分がいいとこと言った具合だが。

「悪いな。ヒイラギとやら。俺はあいつを守ってやらなきゃいけないんだ。
あいつはこういう時に限っておかしくなる奴だからな。
フッ。それはエステル・ブライトに託したのだがな。俺もあいつに甘いのかもしれないな」

しかしきっとその声は、男には届いてないだろう。もう自分の世界といった感じだ。
それをなんとなく分かった青年はこの場を立ち去る。
その青年の名はレオンハルト。皆からはレーヴェと呼ばれる男だった。
《剣帝》の名は、魔法使いを打倒するものであった。

「……愛花すまない。俺はもう駄目だ。
チッ。お前にこんなこと頼むのは全っ然嫌だが九澄。愛花をよろしくな。最後に、愛花。必ず生き残るんだ」

もちろんここには九澄大賀も柊愛花もいない。
もしかしたらそれは、幻影に話していたかもしれないし、もしかしたら、ただ思ったことを口にだしただけかもしれない。
どちらにしても、男は、柊賢二郎は親としての最後の言葉を遺して、息を静かに引き取った。

男の死を確かに確認した後、男の下から転送する時に現れる黄色の輪が遺体を包みこんだ。
輪がなくなったかと思うとそこには何もなかった。
こうして、男はこの世界から消滅したのであった。

【柊賢二郎@エム×ゼロ:ログアウト(死亡)】

【残り39人】




【1日目/深夜/選ばれし 絶望の 聖域】
【レオンハルト@空の軌跡】
[状態]健康
[ステータス]
LV:1 HP:80/80 SP:48/70
ATK:7 DEF:5 SPD:6 
[装備]剣(《盟主》より授かった剣)
[道具]支給品一式
[所持金]0
[思考]
基本:ヨシュアを守る
1:ヨシュアを探すか…
[備考]
※死亡後からの参戦です
※能力者扱いです


※選ばれし 絶望の 聖域
推奨LV 37 火属性

『ニセモノ』の再誕 投下順 戯言遣いの退屈
GAME START 柊賢二郎 GAME OVER
GAME START レオンハルト 剣帝VS黒き薔薇

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最終更新:2011年05月10日 20:44
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