保健医の女とドラゴン…どう言う組み合わせだ

3:保健医の女とドラゴン…どう言う組み合わせだ

浅井うららは30歳の中学校保健医である。
しかし、30歳には見えない、20代前半に見える美女でもあり、巨乳のナイスバディでもある。
「保健の女医」と聞くと淫靡な想像をするであろう思春期の坊主諸君、
彼女は正にそれを体現しているのだ。君達の想像は空想の世界だけでは決してない事を知って貰いたい。

「…殺し合いなんて、出来る訳ないじゃない…」

海が見えるボロボロの道路が走っている平原地帯で、白衣姿の金髪のショートヘアの美女、
浅井うららは海を見詰めながらそう言った。
デイパックを開き、名簿を取り出し開くと、男女別で三十二人の参加者の顔写真と名前が載っていた。
男――♂側は人間は一人もいないようだ。女――♀側は美女、美少女、人間に近い魔物の雌ばかり。
言うなれば「美女と野獣」の様相を呈している。うららは♀01番。その次の♀02番は。

「なっ…さららまで…」

うららの下の妹、浅井さららも参加させられている。
三姉妹なのだが、もう一人の妹でありさららの上の姉に当たる浅井きららはいないようだった。

「きららはいないのね…いや、安心出来ないけど…さらら、捜さなくちゃ…。
…そう言えば、何が支給されたんだろ、ランダム支給品」

更にデイパックを漁るうらら。

「何これチェーンソー? 重っ…もう一つある……」

大型のチェーンソーともう一つ、小型榴弾投擲銃ワルサーカンプピストル、予備の榴弾3発が出てくる。
チェーンソーは重過ぎ扱えそうに無いのでカンプピストルを装備するうらら。

「あら…あそこに人影が。人って言うか…ドラゴン?」

遠方の道路を歩く一匹の緑色の竜を発見する。

「話し掛けてみようかしら」

少し怖かったが、思い切ってうららは緑色の竜に話し掛けてみる事にした。

「ね、ねぇ」
「…! 誰っ? …あ? 人間…」
「あなた…アーネストさんね? 私は浅井うらら」
「…どうして俺の名前知ってるんだ?」
「名簿、まだ見てないの? 顔写真と名前載ってるのよ」
「……まだデイパック、中身確認してないから……」
「確認しましょうよ、そこに良い感じに草むらがあるから」
「……(コクリ)」

しかし当のアーネストはデイパックの確認云々よりもうららの美貌、そして身体に興味を引かれていた。

(綺麗な女の人だなぁ…凄い…おっぱい大きい…こんな人と…エッチな事…したいな…)

不謹慎な事を考えつつ、うららとアーネストは背の高い草が生い茂る場所にやって来た。
道路からはまず、二人の姿は見えないだろう。
アーネストは自分のデイパックを開けてランダム支給品が何か見る。

「これは……銃?」

アーネストが持つとかなり小さく見えるそれは、.357マグナム弾を使用する小型リボルバー、
コルトローマンであった。予備の.357マグナム弾も少量用意されている。

「俺には小さくてちょっと使いづらいな」
「じゃあ、私のこれと交換しない?」
「何…? …チェーンソーか、これなら合いそうだ。分かった、交換しよう」

自分の身体に合った武器の方が良いと考え、アーネストはローマンと予備弾をうららに渡し、
自分はチェーンソーを受け取った。うららは装備をカンプピストルからローマンに切り替える。
小型のグリップはうららの小さめの手にはしっくり来たようだった。

「アーネストさん…」
「…うららさん、何歳? 俺、17歳」
「えっ…? わ、私、30……」
「そうなんだ(三十路にはとても見えないけど)」
「っていうか女性に年齢を聞くのは関心しないわよ! …まあ良いか…じゃあ、アーネスト君、
ここで聞くのも何だけどあなたは殺し合いには…」
「…乗ってないよ」
「そう…安心した。私も…それでね…妹が、この殺し合いに参加させられているみたいなの。
浅井さららって言って…この子なんだけど、会ってない?」

名簿を取り出し、自分の妹の顔写真を指差しアーネストに尋ねるうらら。
しかしその問いにアーネストは首を横に振る。

「ごめん、うららさんが初めて会った人だよ…」
「そう…」
「…心配? 一緒に、捜そうか」
「本当? …ありがとう、アーネスト君」
「……いえ(言えない、綺麗な女の人と一緒にいたいだけなんて)」
「……(可愛いなこの子……食べちゃおうかな……でも原っぱじゃちょっとムードに欠けるし…タイミングを見計らって…)」

互いに卑しい下心を隠しつつ、保健医の女性と童貞の雄竜は共に歩き始めた。


【早朝/F-2平原】
【♀01番:浅井うらら】
[状態]健康
[装備]コルトローマン(6/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)、ワルサーカンプピストル(1/1)、26.6㎜榴弾(3)
[思考・行動]
0:殺し合いには乗らない。妹のさららを捜す。
1:アーネスト君と行動。隙あらば性的な意味で食べたい。
[備考]
※特に無し。

【♂01番:アーネスト】
[状態]健康
[装備]チェーンソー(バッテリー残り100%)
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
0:殺し合いをする気は無い。
1:うららさんと行動。出来る事なら性的な交わりをしたいが、無理かな…。
[備考]
※特に無し。



【チェーンソー】
木の伐採等に使用される電動式の自動鋸。ホッケーマスクの殺人鬼の得物として有名(但し本人は一度も使用していない)。
使用する際は注意しなければ自分自身が致命的な傷を負う危険がある。

【ワルサーカンプピストル】
元は信号拳銃だった物を小型榴弾投擲銃(グレネードピストルのような物)に改修した物。
軽装甲程度の車両なら破壊可能な程度の威力はある。カンプピストルとはkampf pistole:戦闘拳銃の意。

【コルトローマン】
.357マグナム弾を使用する小型回転式拳銃。ローマンは「法執行人」という意味で、
警察や法執行官向けに開発された。

【名前】浅井うらら(あさい-)
【性別】女
【年齢】30歳
【職業】中学校保健医
【身体的特徴】金髪ショートヘアの巨乳美人、20代に見える
【性格】好色
【備考】淫らな保健医。しかし医療知識は確かなもの。妹に浅井きらら、浅井さららがいる

【名前】アーネスト
【性別】雄
【年齢】17歳
【職業】野生の竜
【身体的特徴】緑と白の身体の竜。引き締まった身体付き
【性格】少しスケベだが純朴
【備考】RPGファンタジー風世界の住人。チェリーボーイドラゴン。ねぐらのゴミ箱は丸まったティッシュが一杯…


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最終更新:2011年04月23日 20:56
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