狂人は狂人によって葬られその狂人は虚空に消える


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36:狂人は狂人によって葬られその狂人は虚空に消える

「18人、ねぇ~…結構死んでるネェ」

公民館の中で氷室勝好はツァスタバM57拳銃を握りながら言う。
彼は廊下の壁の、柱部分の影に身を潜めていた。

「18人、ねぇ~18人。俺が19人目にナッチャウかもね~」

ダダダダダダダッ!!

ベレッタM1938A短機関銃を勝好が隠れている辺りに撃ち込む、虎獣人の少女がいた。
目は血走り、涎を垂らし歪んだ笑みを浮かべている辺り、正気では無い事は確実。

「こ、殺してやる、ふふ、あははっ」
「狂人かよォ、狂っちゃヤ~よ♪ 狂ってる奴殺しても面白くないもんねー」
「ごちゃごちゃ、うるさいんだよ!」

ダダダダダダダッ!!

壁や天井、床にも無数の穴が空き空の薬莢が床に落ちる金属音も聞こえた。

「……そうだ、あれを使ってみるか」

勝好は自分のデイパックの中からある物を取り出す。
小さなガラス瓶に入った液体。ラベルには「濃硫酸」「劇薬につき取り扱いには要注意」と書かれていた。
それを銃撃が止んだ隙を突き、柱の陰から虎少女、中元梓紗に向かって投げた。

「!!」

自分に向け投げられたその小さなガラスの瓶を、梓紗は反射的にM1938Aで撃ってしまう。

バリンッ!

空中で瓶が砕け、ガラスの細かい破片と中身の濃硫酸の液が、梓紗の顔面に襲い掛かった。

「…ぎゃああああああああああああああああっ!!!?」

ジュウウッという音と共に、梓紗の顔が、衣服が焼け爛れ、苦痛に梓紗は苦鳴を上げる。
持っていたM1938A短機関銃を床に落とし、梓紗は顔を両手で押さえ痛みに悶えた。

「熱い、熱い熱い痛い痛い痛い痛い熱いいいいい」

周囲に鼻を突く刺激臭が漂い始める。勝好は隠れていた柱の陰から出て、
ツァスタバM57の銃口を虎の少女に向け引き金を引いた。
四発の7.62㎜トカレフ弾が少女の身体を容赦無く貫き、その命をあっさりと奪った。

「19人目にならなくて良かった~ちゃっ☆ いや、もう二十数人目かもナ。
ああ臭い臭い、硫酸ってこんな臭いすんの?」

少女が持っていたM1938A短機関銃を硫酸に気を付けつつ拾い上げ、更に少女のデイパックも漁る勝好。
二丁の拳銃及び予備弾、更に刀を発見し喜ぶ。
それらを回収し、刺激臭と、硫酸により酷い有様となった死体からさっさと遠ざかるように、勝好はその場を後にした。
そして、天窓がある明るく広い、待合ホールらしき場所に足を踏み入れる。

「……あ」

勝好の足が止まる。一人の獣人の少女がいた。今度は赤髪の、狐の少女。
腹部に傷を負っているが辛そうには見えない。

(う…何だこいつ…目が死んだ魚みてぇだ…気持ち悪――――)

ドォン!!

ホール内に轟音が響いた。少女――小神さくらが持っていたスチーブンスM520散弾銃が火を噴いたのだ。
散弾銃をまるで拳銃のように片手で保持し、難なく射撃したのだ。
散弾を全身に食らった勝好は後ろに吹き飛ばされ倒れた。

「あっ…ぐはっ…ア……おい、オイ、マジ、すか…ショットガン、片手撃ちとか…ねーよ」

血を吐きながら目の前の可憐にも見える少女の常人離れした射撃に驚きの感想を述べる勝好。
さくらはゆっくりと倒れた勝好に近付き、装備を拳銃であるCz75Bに持ち替え銃口を向けた。

「…へへへっ…君さぁ、何でそんな目濁ってんの? 可愛いのに、それで台無しになってる、ぜ」


三発の銃声の後、銀髪の殺人鬼の青年の声は、二度と聞こえなくなった。



【中元梓紗  死亡】
【氷室勝好  死亡】
【残り12人】


【午前/D-4公民館】
【小神さくら】
[状態]腹部に散弾被弾(活動に支障無し)
[服装]白カッターシャツに茶色スカート
[装備]Cz75B(12/15)、
[持物]基本支給品一式、スチーブンスM520(3/5)、12ゲージショットシェル(15)、IMIマイクロウージー(0/32) 、
ウージー予備マガジン(32×4)、Cz75予備マガジン(15×3)、IMIジェリコ941(16/16)、
IMIジェリコ941予備マガジン(16×3)、サバイバルナイフ、ブッシュナイフ、発破用ダイナマイト(3)
[思考]
1:殺し合いの遂行。
[備考]
※特に無し。



削られるガラス玉 時系列順 終列車
削られるガラス玉 投下順 終列車
撲殺天使ヒムロちゃん 氷室勝好 死亡
SAD GIRL SO BAD 中元梓紗 死亡
虚無 小神さくら 冷血なりせば
ツールボックス

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