「秘剣ーーーーー燕返し!」
ザシュゥッとセラフィムの手に握られた模造刀が風を切る。速度は音速に近く、模造刀とはいえ喰らえばただではすまないだろう。
彼女、セラフィムは人間ではない。吸血鬼と忍者の混合種族、吸血忍者である。
彼女は殺し合いに乗ると決めた。理由はただ一つ。あの優しきネクロマンサー、ユークリウッド・ヘルサイズが生き残れば、自分も含めて全員生き返ることができるのだ。
ユーの能力「言葉を現実にする能力」になら、それができるのだから。
そしてそれをしなければいけない理由。それは魔装少女ハルナの死体を見つけたからだった。頭は潰れて歯が飛び散り、脳奬と尿、大便の臭いが混じりあった悪臭。すでにハエが頭と局部にたかりはじめていた。
セラは嘔吐した。かつての同居人のあまりにも無惨な死体を目撃したショックはあまりにも大きすぎたのだ。
「おいおい、凄えなあんた」
少女の声にはっとしてセラは振り向く。そこには赤髪の少女、佐倉杏子が不敵な笑みをたたえて立っていた。
まるで、セラが殺し合いに乗っていることを知っているようなーーー。
セラが模造刀を構えると、杏子も魔法少女となる。
制限時間はたった五分。二人の少女が、同時に激突する。
【一日目/深夜/a-3町外れ】
【セラフィム@これはゾンビですか?】
[状態]精神的ダメージ(大)
[装備]来ヶ谷唯湖の模造刀
[所持品]基本一式、不明1、チェーンソー
[思考・行動]
基本:ユーを優勝させる。
1:目の前の少女を殺す
※一巻、京子撃破後からの参戦です
※ハルナの死体を確認しました
【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]健康
[装備]槍
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:殺し合いに乗る者を殺す。
1:知り合いはできるだけ生かしたい。
※死亡後からの参戦です
最終更新:2011年04月09日 23:38