「はっ………はぁっ……怖い、怖いよ………歩…。」
魔装少女ハルナは、突如宣言された殺し合いの宴におびえていた。
フィアンマという男は、魔装少女の力も戻してやれる、と言った。しかしハルナには、この絶望的状況で戦うという選択はできなかった。
だが、ふと支給品をチェックすると、中にはふつうのチェーンソーが入っていた。
前までのものとは違うが、その分ハルナにとっては使いやすい。
「…………どうしようかな。なあ、歩……。」
「大人しく死んでみたらどうでしょうか?」
突然の声。振り向くと、アホ毛が特徴的な青年が立っていた。箱庭学園2年-13組、蝶ヶ崎蛾ヶ丸。
何を言ってるんだ、とハルナは捲し立てるが、蛾ヶ丸は不思議そうな顔をしている。無理もない、彼は”過負荷(マイナス)”、普通の人間とは違うのだ。
しかし突然。蛾ヶ丸の空気が変わった。
「貴女、ずいぶんと偉そうに説教してくれましたね。―――――偉そうにしてる奴は、何されても文句は言えないですよねえ」
ハルナは危険を感じて、チェーンソーを勢いよく構えた。
蛾ヶ丸の首を狙えば、人殺しになってしまうが確実に助かるのだ。
ギュイイイイイイイイイインン!!という音と共に、蛾ヶ丸の首にチェーンソーが触れる。
ハルナは違和感を覚えていた。どうしてこの青年は、いつまでたっても死なない?
「何だよ…、何なんだよ、お前ぇぇぇぇえええええええ!!」
「ご心配なく。こんなのは―――――――ただの不慮の事故ですから」
次の瞬間、ハルナの背後の電信柱が勢いよく倒れてきて、ハルナの頭を押しつぶした。
ぶぎゃっ、という断末魔と共に、ハルナの歯と脳漿が飛散する。ハルナは恐怖で失禁、脱糞し、見るも無残な死体となっていた。
だが、ある種仕方ないことだ。蛾ヶ丸の過負荷は、”衝撃を他人に押し付ける”過負荷なのだから。
【一日目/深夜/a-3:町外れ】
【蝶ヶ崎蛾ヶ丸@めだかボックス】
[状態]:健康、返り血(小)
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品1~2
[思考・行動]:
基本:何でもいいから生き残る。
1:球磨川先輩と合流しましょうか……。
※原作、副会長戦前からの参戦です。
※「不慮の事故」は30分に一度しか使えません。
※電信柱の下敷きになり失禁、脱糞したハルナの死体が転がっています
※死臭がかなりただよっています
【ハルナ@これはゾンビですか?】 死亡
【残り29/30人】
最終更新:2011年04月08日 22:08