愉快犯


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20:愉快犯

黒と茶色の毛皮を持つ狼獣人の青年、然堂正信は住宅街の裏路地で、
自分に支給された旧式のボルトアクションライフル、SMLEライフルを眺めていた。
装弾数は10発とこの手のライフルにしては装弾数は多い。

「…ん、誰か来るな」

耳がピクピクと動く。二人分の足音を察知した。
正信はSMLEとデイパックを持ち、ゆっくりと表通りの方へ歩き出す。
そして電柱の陰から、足音の二人の姿が見えるのを待った。

夏樹句家子と三宅隆幸は市民プールを後にし、住宅街を歩いていた。

「…たまに遠くから銃声みたいの聞こえるよね、夏樹さん」
「聞こえるわね…」

銃声らしき音が耳に届く度、誰かが撃ち殺されたのだろうかと二人は思った。

「…誰もいないわね…」

静かな住宅街の様子を見回しながら句家子が言う。殺し合いに乗っていない参加者を捜そうにも、
今の所誰とも会っていない。自分達以外に殺し合いに抗う気でいる者が本当にいるのかどうか不安にさえなってくる。
死と隣り合わせの殺し合いのただ中に18歳の少女と14歳の少年の二人は、恐怖で押し潰されそうになった。

(…何か、楽しい話題で話でもしようかしら。気を紛らわしたいし…)

句家子は隣に歩く竜人の少年にふと話題を投げた。

「ねえ、三宅君」
「? 何ですか夏樹さ――――」


ドォン!!


「…………」

隆幸の顔面に生温かい飛沫が降り掛かる。隆幸の表情は句家子の方を向いた時のまましばらく固まっていた。
目の前で少女の頭部の一部が破裂し、少女はそのまま前のめりに倒れ、アスファルトの上に血と脳漿を撒き散らした。

「…………………」

最初、何が起きたのか分からなかったが、次第に状況が理解出来てくるにつれ隆幸の表情が変わってゆく。

「………………………………あ」

夏樹句家子が、死んだ。

「あ、あぁあああああああああアアアァアッーーーーーーーー!!!!!!?」

涙を流し、絶叫する。そして直後。


ドォン!!


背中から銃弾が刺さり、隆幸の心臓を貫く。
更にもう一発が隆幸の首を貫通し、その時にはもう隆幸少年の意識は消失していた。

「…結構、使えるなこれ」

SMLEのボルトを操作し空薬莢を排出しながら狼青年然堂正信が言う。

「……」

そしてしばらく空を見上げて物想いに耽る。
始めて人を殺した。それも二人――だが、想像していたよりもあっさりだった。
蚊を手で潰した時や蝿を蝿叩きで殺した時でさえ「生き物を殺した」と言う実感があったのに。
それ程の実感もわかない。意外な事だった。

「…簡単なんだな、人殺すのって…クス、クスクスクス」

右手を顔に当てながら、正信は嗤った。


【夏樹句家子  死亡】
【三宅隆幸  死亡】
【残り32人】


【早朝/A-3市街地】
【然堂正信】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]SMLEライフル(7/10)
[持物]基本支給品一式、.303ブリティッシュ弾(20)
[思考]
1:殺し合いに乗る。特に優勝したい訳でも無いが。
2:次はどうするか…。
[備考]
※特に無し。


≪オリキャラ紹介≫
【然堂正信(ぜんどう まさのぶ)】
24歳の狼獣人の青年。黒と茶色の毛皮で筋肉質、巨根。両刀使いの会社員。
ハッテン場に繰り出して男を漁ったり女性をナンパしてラブホへ直行したりしている。
射撃場通いが趣味。なので銃に少し詳しい。


嵐の入口 時系列順 空っぽの器には何も入らず
嵐の入口 投下順 空っぽの器には何も入らず
GAME START 然堂正信 今そこにある危機
おねショタと言うには年齢が高過ぎるか 夏樹句家子 死亡
おねショタと言うには年齢が高過ぎるか 三宅隆幸 死亡
ツールボックス

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