叶うならば

12:叶うならば

「綺麗な湖だねぇ。水も良く澄んでるみたいだし。微生物がいるのかもしれないけど。
こんなに綺麗な湖があって、青空なのに、空気も澄んでるのにさあ……殺し合いなんて」
「本当、だね……」

手漕ぎボートやスワンボートなどが係留されている桟橋の近くのベンチに座り、
私服姿の猫獣人の少年、神田川住春と銀と白の毛皮の人狼少女、北条春奈は湖を眺めていた。
対岸にも何らかの施設が見えるが地図によればこの湖の向こうは地図の外で禁止エリアになる。
禁止エリアに入れば首にはめられた首輪が作動してしまう。

「何でこんな事になっちゃったんだろう……俺、スケベな事ばかりしてたから?」
「い、いや知らないけど…具体的に何を?」
「あんな事こんな事……」
「それはスケベじゃない、変態って言うのよ」
「今だって、正直言って春奈さんのおっぱいを揉みしだきたい」
「それじゃあ、揉む?」
「OK!」


~しばらくお待ち下さい~


「はぁん…」
「ああ、凄い柔らかかった…」

腰が砕け顔を赤く染める春奈の横でたった今までその両手に感じていた乳房の感触を思い返す住春。
その後、住春は軍用スコップ、春奈は自動拳銃IMIジェリコ941を装備し、荷物を纏め北にある公園に向かった。

「ところで、俺、こんなのも支給されたんだけど」
「…拡声器、ね」

住春は自身のもう一つの支給品である、赤色の電池式拡声器を春奈に見せる。

「これで呼び掛けてみる? 『殺し合いなんてやめよう』って」
「……いや、やめた方が良いと思うよ」

住春の提案に、春奈は否定的だった。

「下手に大声出すとまずいよ。『自分はここにいます、殺して下さい』って言っているようなもんじゃん」
「うーん、確かに……まずい、な」

春奈の意見はもっともである。呼び掛けを行い自分が返って危険に晒されては元も子も無い。
住春は思い留まり、拡声器をデイパックの中にしまい込んだ。



【早朝/G-5北部湖畔】
【神田川住春】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]軍用スコップ
[持物]基本支給品一式、拡声器
[思考]
1:殺し合いはしない。何とかして脱出したい。
2:春奈さんと行動。
[備考]
※特に無し。

【北条春奈】
[状態]良好
[服装]無し
[装備]IMIジェリコ941(16/16)
[持物]基本支給品一式、IMIジェリコ941予備マガジン(16×3)
[思考]
1:殺し合いはしない。何とかして脱出したい。
2:住春君と行動。
[備考]
※特に無し。


≪オリキャラ紹介≫
【神田川住春(かんだがわ すみはる)】
15歳の猫獣人の少年。高校一年。灰色の毛皮のケモショタ。スケベなガキでのぞき盗撮痴漢何でもアリ。
そのせいで基本的に女子からは嫌われている。勿論バレンタインチョコなど貰った事無し。
本ロワ参加者の立津手斗は同じ学校に通う同級生だが面識は無い。

【北条春奈(ほうじょう はるな)】
20歳の人狼種の女性。喫茶店で働いている。銀と白の毛皮で美乳。
淫乱と言う訳では無いが貞操観念が希薄。ツーリングが趣味で休日は良く愛車の大型バイクを駆り、
遠出している。ラーメンが好物で家にはカップ麺専用の戸棚がある。


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最終更新:2011年03月22日 23:03
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