コンプレックスと親近感

6:コンプレックスと親近感

E-7の森の中。帽子を逆に被ったパーカー姿の少年と、大柄な黒い牛獣人の中年男が相対していた。

「俺の名前はたちつてと」
「ワシの名前はかでのこうじさえもんさぶろうきよひろ」

漢字表記だと立津手斗及び勘解由小路左衛門三郎清廣。
片や本名かどうか疑いたくなるような珍名、片や驚異的に長い苗字。

「…俺はこのギャグみたいな名前で良くからかわれました。
『たちつてととかねーよwww』『ギャグ杉クソワロタwww』とか」
「ワシもだ。『苗字長過ぎ』『よう左衛門三郎』『かでなんとか』……」
「……」
「……」

グッ

「…一緒に、この殺し合い潰そうぜ勘解由小路さん」
「宜しくな手斗。あと、清廣で良い」
「分かった清廣さん」

不思議な親近感、シンパシーを感じた二人は即決でコンビを結成した。

「俺は…ボウガンと予備の矢が支給された」
「ワシは…と…薪割り用の斧と…手甲だな」
「にしても、これからどうする? この首輪…爆弾内蔵されてんだよな」

手斗が首にはめられた首輪を触りながら苦々しげに言う。
無理矢理外そうとしたり会場から逃げようとしたりすれば爆発すると言う死の首輪。
威力は開催式の時にモニター越しに見せ付けられた。あのマネキンのようにはなりたくは無い。
殺し合いを破綻させる――脱出するには首輪を何とかして解除しなければならないだろう。

「ワシは精密機械に関してはさっぱりでな…」
「俺も」
「…参加者の中に機械に詳しい奴がいるかもしれん。捜してみよう」
「それしかねーよな…あ、清廣さんって、この殺し合いに知り合いって、いる?」

クロスボウを試しに構えてみながら手斗が清廣に尋ねた。

「いや…開催式の時や名簿で確認したが一人もいないな。お前は?」
「俺も。みんな知らない奴ばかりだ。だからって殺したくは無ぇ」
「…だな」
「取り敢えず、どこ行くよ?」
「…西に行くと学校があるらしい。行ってみよう」
「よし」

手斗と清廣は学校を目指し森の中を歩き始めた。


【早朝/E-7森】
【立津手斗】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]クロスボウ(1/1)
[持物]基本支給品一式、クロスボウの矢(10)
[思考]
1:殺し合いを潰す。首輪を外せそうな人を捜す。
2:清廣さんと行動。学校へ向かう。
[備考]
※特に無し。

【勘解由小路左衛門三郎清廣】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]薪割斧、鋼鉄製手甲
[持物]基本支給品一式
[思考]
1:殺し合いを潰す。首輪を外せそうな人を捜す。
2:手斗と行動。学校へ向かう。
[備考]
※特に無し。


≪オリキャラ紹介≫
【立津手斗(たちつ てと)】
15歳の人間の少年。高校一年生。同年代の男子と比べ身長が低め。帽子を逆に被るスタイルが気に入っているらしい。
変な名前のせいでよくからかわれておりネット上の匿名掲示板に恨み節を残すのが趣味と化している。
本ロワ参加者の一人神田川住春は同級生だがクラスも出身中学校も違うため彼は知らない。

【勘解由小路左衛門三郎清廣(かでのこうじさえもんさぶろう きよひろ)】
45歳の牛獣人の男。黒い身体で筋肉質、大柄。腕の良い大工でもある。
異常に長い苗字が悩み。既婚者で、妻と息子二人がいるがそれらも同じ悩みを抱えているとか。
最近尿路結石を患い困っているらしい。性格は豪放に近い。牛肉が好物。



平凡な名前の全然平凡じゃない人 時系列順 愚奔舞狐
平凡な名前の全然平凡じゃない人 投下順 愚奔舞狐
GAME START 立津手斗 空っぽの器には何も入らず
GAME START 勘解由小路左衛門三郎清廣 空っぽの器には何も入らず
ツールボックス

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