生まれ持った不平等

7:生まれ持った不平等

森の中に佇む大昔の工場の跡。
伽藍堂となったかつての生産ラインの場所で、目の下に隈があるソバカス顔の
青年下村正人と、美しい銀色の毛皮を持つ雌の人狼アルシオーネは互いの支給品を確認していた。

「俺…面白いのが出てきた」
「え? 何?」

そう言って正人はデイパックから出てきた自分の支給品をアルシオーネに見せる。
「完全自殺マニュアル」と書かれた本だった。
それともう一つ、ロープが入っていた。

「これは『死ね』って事っすか」
「…気にしない方が良いよ」
「…アルちゃんは何が支給されたの?」
「私は……」

アルシオーネに支給された物は回転式拳銃コルトM1917と予備弾。
正人が羨望の眼差しを向ける。

「良いなー」
「あげないよ」
「ふんっ! 欲しくなんか無いんだからね!」
「キモッ」
「……。まああれだ。この鉄パイプでも代わりに武器にしよう」

仕方無くその辺りに落ちていた錆びた太めの鉄パイプを拾い、装備した。

「この廃工場他に何か無いかな」
「無いんじゃない? 相当古い建物っぽいし、床苔生えてるし」
「でも折角だし見て回ろうぜ。どうせ俺もアルちゃんも知り合いいないだろ?」
「そうね…(仲間集めはしたいけど)」

正人とアルシオーネは廃工場内を探索する事にした。


【早朝/C-3廃工場】
【下村正人】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]錆びた太めの鉄パイプ(調達品)
[持物]基本支給品一式、完全自殺マニュアル、ロープ
[思考]
1:殺し合うつもりは無い。死にたくない。
2:アルちゃんと行動。廃工場内の探索。
[備考]
※特に無し。

【アルシオーネ】
[状態]良好
[服装]無し(服を着る習慣無し)
[装備]コルトM1917(6/6)
[持物]基本支給品一式、.45ACP弾(クリップに6発×3)
[思考]
1:殺し合うつもりは無い。脱出手段の模索。仲間を集めたい。
2:正人と行動。廃工場内の探索。
[備考]
※特に無し。


【名前】下村正人(しもむら まさと)
【性別】男
【年齢】19歳
【職業】大学生
【身体的特徴】目の隈にソバカス顔の痩せ型
【性格】気弱、卑屈
【備考】モテない童貞エロゲオタ。エロゲオタ及びパソコンの知識が半端無い

【名前】アルシオーネ
【性別】♀
【年齢】18歳
【職業】野生の人狼種
【身体的特徴】銀色と白の毛皮を持つ美しい身体付きの雌人狼。赤い瞳
【性格】活発
【備考】変態と言う訳では無いが交尾が好き


いつだって気付いた時には遅い 時系列順 咲かせてみせよう阿修羅華
いつだって気付いた時には遅い 投下順 咲かせてみせよう阿修羅華

ゲーム開始 下村正人 重過ぎる委託
ゲーム開始 アルシオーネ 重過ぎる委託

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最終更新:2011年02月20日 13:13
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