悲しき終わりの後の小話

45話 悲しき終わりの後の小話

「おっす、明日葉来てたのか」
「あ、両津さん」
久しぶりにあった気がするな。
当たり前だ。あれからもう一週間経つんだし。
あれからいろいろあった。
「わしのところは、麗子やらいろいろ悲しんでた、くそ!もう少し何かできたかもしれない」
「…僕のところは」
鏑木さんが、今までにないくらいに泣いていて、藤君も焦ったような顔をして。
他の人にも回ったが、見ていられないような顔をしていた。
「……忘れとけ」
「え?」
「これから生きる上で、つらいだけだぞ」
「……はい」
両津が立ちあがる。
「じゃあ、またなんかあったら携帯にかけてくれ」
「はい」
そして、両津が去っていった。

「僕は……守られてばっかだったな」

銀さんに、守ってもらい死んでしまい、両さんに守ってもらい、死ぬ寸前までいってしまった。

「よし!今日も生きていこう」
僕は立ちあがり、歩き出していった。

【完】

おしまいおしまい? 時系列順
おしまいおしまい? 投下順

おしまいおしまい? 両津勘吉
おしまいおしまい? 明日葉郁

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年02月02日 17:10
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。