男達よマダオであれ


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51話 男達よマダオであれ



………


頭部が破裂した男の死体を見下ろしながら、
赤いワンピース姿の少女、篠崎サチコは立っていた。

「酷イ様……デモ、沢山死ンダ人ヲ送レルカラ、良シトシヨウカナ」

サチコの目的である、死者の魂を母親の元に送る事は達成された。
元気一杯の馬鹿な少年や、狼男と言った人外まで。

「オ母サン…喜ンデクレルカナ…クスクスクス」

生きている者がいなくなった部屋に、少女の歪んだ笑い声が響く。

「ヴ……ヴヴ」
「ウフフ…貴方モオ疲レ様」


………


長谷川泰三はいつものように、公園のベンチに座りだらけていた。
殺し合いから生きて帰ったが、相変わらずの人生である。
ただ、一つだけ変わった事があった。

「仕事見付からない?」
「全くだな」

どう言う訳か、泰三の世界に上杉憲顕が来ていた。

「そう言う上杉さんはどうなんだ? 元の自分のいた世界には帰りたくねぇのか?」
「んー…方法は探してるけど、この大江戸ってトコも結構面白いしな。
主人には悪いけどしばらくこっちにいるのも悪く無さそう」
「ポジティブだな……」

憲顕も泰三と同じく公園で寝泊まりするようになっている。
周囲には「言葉を話す外来(宇宙)狼」として通っているようだった。

「……あの殺し合い、夢だったんじゃないかって思うよ」
「俺もだ」
「…この話が出来るの、あんただけだもんな…」
「…俺もだよ」
「…………」

殺し合いの事を、泰三は知人の誰にも言っていない。
どうせ話しても信じてくれないだろうと思っていたのもあったが、
さっさと忘れてしまいたいと考えていた事が大きい。
とは言え、やはり完全に胸にしまっておくのは難しい。
自分と同じく殺し合いの生還者で、話が通じる憲顕は少なからず泰三にとって嬉しい存在であった。

「…ま、命があるんだ。それで良しとしようぜ」
「そーだな」

泰三は職を探し、憲顕は自分の世界に帰る方法を探しつつ大江戸を観光しながら、
今日も平穏な一日を送る。




【俺得バトルロワイアル4th  END】



光の向こうへ 時系列順 END
光の向こうへ 投下順 END
俺得ロワ4th第二回放送――そして 篠崎サチコ ???
光の向こうへ 上杉憲顕 生還
光の向こうへ 長谷川泰三 生還
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