離れ小島を出よう!


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古泉一樹は、困惑していた。
なぜなら、彼のスタート地点は本島から離れた小島だったからである。
本島まで橋が架かっているわけでもなければ、船が用意されているわけでもない。
完全に孤立した状態だ。

「こちらから移動できないということは、向こうからもこちらに来られないということ。
 殺し合いという現状を顧みれば、決して悪い条件ではないのですが……」

独り言を呟きながら、古泉は苦笑いが貼りついた顔に手をやる。
海という天然の防壁に囲まれているこの島は、ただ生き残ることだけを目的にするなら悪くない場所だ。
だが古泉は、一カ所にじっとしているつもりはない。
すでに名簿をチェックして、自分以外のSOS団メンバーも殺し合いに参加させられていることは確認済みだ。
まずは彼女たち……とりわけ涼宮ハルヒの安全を確保しなければ、話は始まらない。
観察者である古泉にとって、涼宮ハルヒは絶対に失ってはいけない人物なのだから。

(支給品に、何か海を渡れそうな物はありませんかねえ……)

ゴムボートでも入っていれば、という淡い期待を抱きつつ、古泉は自分に支給されたデイパックをあさる。
しかしそこから出てきたのは、彼の期待には応えてくれない代物ばかりであった。
具体的には、携帯ゲーム機のような謎の機械、印籠、「SPIRITS」という特殊部隊の装備一式の三つである。

(特殊部隊の装備はまだしも……。他の二つは何に使えというのでしょうか……。
 説明書にも、「仮面ライダー」やら「シンケンジャー」やら意味不明の固有名詞が並んでいてわけがわかりませんし……)

溜め息を漏らしつつ、古泉は支給品をデイパックに戻す。

(こうなれば……。一か八か、海に入ってみますか……。実は歩いて渡れる深さだったりするのかもしれません)

古泉の考えは、何も単なる希望的観測ではない。
主催者側が島を出るための用意を何もしていないのは、何も用意がなくても島を脱出できるのではないか、という推論に基づくものである。
おそるおそる、古泉は片脚を海に突っ込む。すると、その脚はあっさりと海底を捉えた。

「これは……。やはり、本島まで歩いていけるようになっていましたか」

おのれの推論が当たっていたことに気をよくし、古泉はかすかな笑みを浮かべながら軽快に歩を進めていく。
そして10歩ほど進んだところで、彼の体は海に消えた。


◇ ◇ ◇


「不覚……。僕としたことが、調子に乗りすぎました……。
 浅い箇所と深い箇所があったとは……」

数分後、なんとか自力で島まで戻ってきた古泉は、息も絶え絶えに独り言を呟いていた。
とりあえず、服がずぶ濡れなので支給品にあったSPIRITSの装備に着替えることにする。
よほど防水性能がしっかりしているのか、デイパックの中の物はまったく濡れていなかったのは彼にとって幸いであった。

(明るくなれば深い場所と浅い場所の区別は付くでしょうが、こう暗くては……。
 仕方ありません、夜が明けるのを待ちますか。それまで、皆さんがご無事だといいのですが……)

物憂げな溜め息を漏らすと、古泉は草の上に寝ころんだ。


【一日目・深夜/D-6・離れ小島】

【古泉一樹@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】
【状態】いちおう健康
【装備】SPIRITSの装備一式@仮面ライダーSPIRITS
【道具】基本支給品一式、ケータッチ@仮面ライダーディケイド、インロウマル@侍戦隊シンケンジャー、北高の制服@初期装備
【思考】
基本:SOS団メンバー(特に涼宮ハルヒ)の保護
1:朝になるのを待って、本島に渡る


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