25話:The great friend of mine is where.
同行者の死を見届けた後、篠原世以子は少しショックを受けた様子だった。
それでも気力を奮い立たせ、クラスメイトの姿を捜し歩く。
いつしか、島役場だったと思われる建物に辿り着いていた。
「直美……会いたい……」
どこにいるか分からない親友の名前を呟く。
雑草だらけの敷地内を通り、入口から役場跡の中に入った。
「誰だ…?」
「あ…!?」
役場跡には既に先客がいた。
黒い制服を着た眼鏡を掛けた男。手には日本刀らしきものを持っている。
世以子は警戒し、持っていた小型回転式拳銃S&WM36を男に向けて構えた。
しかし誤って発砲しないように引き金に指は掛けていない。
「落ち着いてくれ。僕は殺し合う気は無い」
「本当…ですか?」
「本当だ。だから銃を下ろして欲しい」
「……」
世以子は男に促されるままM36を下ろした。
「僕は伊東鴨太郎。君は?」
「し、篠原世以子です…伊東さん、あの、私と同じ制服着た女の子と、
金髪の頭の高校生の男の人見てませんか?」
「(篠原…奇遇だな)…いや、見てない。君とは別の制服を着た少女になら会ったがな…」
先刻、病院にて交戦した白髪猫耳尻尾の少女の事を思い出しながら、
また、自分に協力してくれていた真選組監察の男と目の前の少女の苗字が同じだった事に
少し驚きながら、伊東が世以子の問いに答える。
「そうです、か……」
「知り合いが呼ばれているのか、この殺し合いに」
「はい…」
「ん…? 服に血が付いているぞ。怪我でもしたのか?」
伊東が世以子の制服に付着した血痕を見付け尋ねた。
「あ、違うんです、実は…」
世以子は先刻起きた出来事を伊東に話した。
「そんな事があったのか……」
「……早く、友達を見付けたいんです……この役場の中、誰かいました?」
「まだ、全ての部屋は回っていない。僕もここに来てそんなに経っていないからな」
「…一緒に探索しても良いですか」
「ああ」
一人で行かせるのも危ないと思い、伊東は役場跡の探索に世以子を同行させる事にした。
【一日目/朝方/E-6島役場跡】
【篠原世以子@コープスパーティーBCRF】
[状態]腰にダメージ、軽い精神的ショック
[装備]S&WM36(5/5)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(15)、ブローニングM1918(9/20)、
ブローニングM1918のマガジン(5)、エグゼキューショナーズソード、鉈
[思考]
1:殺し合いはしない。直美、委員長(篠崎あゆみ)、岸沼君を捜す。
2:伊東さんと行動。島役場跡内の探索。
3:私は死んだはずじゃ……?
[備考]
※本編死亡直後からの参戦です。
【伊東鴨太郎@銀魂】
[状態]良好
[装備]姫鶴一文字
[道具]基本支給品一式、インスタントカメラ(残り使用回数5)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。首輪を何とかしたい。
2:篠原君を同行させる。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※シルヴィアの外見を記憶しました。
最終更新:2011年01月22日 21:32