終わりし者たちへの鎮魂歌

32話 終わりし者たちへの鎮魂歌

「桂さん…大丈夫かな?」
「…あの人なら大丈夫だよ」
放送からだいぶ時間がたっていた。
「…!おい派出須さん!外にガキがいるぞ!」
「え…!!本好君!」
派出須が昇降口に走る。
「あ、待て!危ないぞ!」
人吉も急いで派出須を追いかける。

「本好君!!」
「っ!派出須先生…」
「大丈夫だったかい?」
「ええ、でも美っちゃんが…」
「…守れなかったのは、僕が見つけてやれなかったからだ、ごめん」
「先生のせいじゃないですよ…」
その後沈黙が続き、、善吉が到着した。
「ねぇ先生、優勝したら願いがかなうって言ってたよね?」
「え?」
「!!」
善吉が軽く戦闘態勢に入る。
「だから、死んでください!美っちゃんのために!」
本好がバットを刀に変え派出須に襲いかかる。
「危ねぇ!」
善吉が刀を蹴り上げ職員室の近くまで飛ばしてしまった。
「テメェ…どういうつもりだ!」
「…僕は美っちゃんを……生き返らせなきゃいけないんだ!」
「ふざけるな!」
そこで声をあげたのは派出須だった。
「そんなことで美作くんが喜ぶと思っているのかい?
甘い考えだろう!そんなことしたって喜ばない!
やさしい彼の事だ、一生重荷を背負って生きていかなきゃいけなくなるんだよ!」
「……僕……は…?」
「あとは、君に任せるよ本好君」
「……」


「ふん!まだまだだ!」
「……」
(くそ…このままでは桂には…)
一瞬周りを見渡したところで気づいた。
弱みを見せる物が。
岡田は全速力でその子供のもとに走って行った。
「岡田!敵前逃亡か!」
しかし返事は帰ってこない。
桂が事の重大さに気付くのはすぐだった。
「ッ!しまった!!」
桂も岡田を追いかけて行った。


「………!!」
善吉が気付いた、でかい刀を持った男がすごいスピードで来る事を。
しかしきたのは善吉の方ではなく、本好の方だった。
「…!うわ!!」
ボギィ!!
「………え?なんで…」
「……だい…じょ…う…ぶか…い?」
本好の前に派出須が立っていた。
「なんで…僕のためなんかに…」
「君は、僕の生徒なんだから、当たりまえだろう?」
「……」
言葉を失っていた。
「僕、はね?生徒を守、れて、しあ、わ、せ、なん、だ…」
そう言い静かに目を閉じて眠って行った。
「う、うわあああああああああああああああああ!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「て、テメェ!」
人吉が岡田に殴りかかるが
「そんな気を張り詰めては勝てんぞ!」
そう言い刀を引き、腹部に刺した。
「が、ハァッ!」
肺から口から、息が出ていく
「ちく…しょう…めだ、かちゃん、ちく…しょ、」
「く…ハハハハハハ!」
「おおおおおおおおおかああああああああああああああだあああああああああああ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様あアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
桂が後ろから切りかかるが、今の岡田を止められない。
すさまじいスピードで回転し、桂の腹部を斬った。
「な…」
「ふ、ハハハハハ!桂に勝ったんだ!お前の負けだよ!桂ぁぁ!!」
「……俺は桂じゃない、侍だ」
「は?」
「せめて、死ぬときは、敵をも、道連れにする!」
全速力で相手の懐に入り、斬る、斬る、斬る。
みるみる出血していく。
「が、ハハハ!面白かったぞ!桂よ…」
岡田は、自分の血の湖に沈んで行った。

「ふん…甘いな…」
しかし自分の体も限界だ。
「もう潮時か…」
いまだ出血が止まらない。
「あとは任せたぞ…銀時よ」


「……」
みんな僕のせいだ。
ここに来なければ、派出須先生が斬られなかった。
思考が止まらなかった。
「僕は…何をすべきなんだよ」
少年の目から涙が止まらなかった。
【派出須逸人@保健室の死神 死亡】
【人吉善吉@めだかボックス 死亡】
【岡田似蔵@銀魂 死亡】
【桂小太郎@銀魂 死亡】
【一日目/10時45分/D-3高校校庭】
【本好暦@保健室の死神】
[状態]精神に異常?
[装備]山本のバット@家庭教師ヒットマンREBORN
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:美っちゃんがいないこの世界なんていらない…のか?
1:僕は…どうすれば?
[備考]
※参戦時期は病魔にかかって派出須に治してもらった後です。

超能力者と生徒会長と気づかれない男 時系列順 道連れロマンティック
超能力者と生徒会長と気づかれない男 投下順 道連れロマンティック

悲しみの向こうで狂う少年 本好暦 それは単なる通過点
侍二人と高校生二人養護教諭も入れて 派出須逸人 死亡
侍二人と高校生二人養護教諭も入れて 人吉善吉 死亡
侍二人と高校生二人養護教諭も入れて 桂小太郎 死亡
侍二人と高校生二人養護教諭も入れて 岡田似蔵 死亡

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最終更新:2011年01月30日 08:26
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