光の途絶


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

47話:光の途絶


戸高綾瀬と香瀧宏叔の死体から首輪を剥ぎ取った後、
死体を便所に隠し、レイ・ブランチャードは警察署内のとある一室で調査を開始していた。
倉庫から引っ張り出してきた工具で、半ば無理矢理首輪を分解する。
もしこれが機能している状態で同じ事を行えば間違い無く爆発しているだろう。

「…むぅ…」

内部構造は見えたが、予想以上に複雑な作りとなっていた。
非常に高度な技術が使われている事は確かで、理解するのは至難の業と言える。

「だが…やっと光が見えてきた」

ここで諦める訳にはいかない、それでは何のために同行者二人の命を奪ったか分からない。
レイは更に首輪の分解を進めた。

「……」

しかし、一旦手を止める。
何者かの気配を感じたのだ。
傍に立て掛けておいた自動小銃M1ガーランドを手に取り、警察署玄関へ向かう。

「……?」

だが、人影は無い。
閑散としたロビーがそこに広がっているだけだった。

「…? 気のせいか?」

少し感覚を尖らせ過ぎていただろうかと、レイは元いた部屋に戻ろうとした。
だが、レイの予感は当たっていた。その事に本人も気付かなかった。
受付のカウンターから、一人の少女が身を乗り出し、レイに向け発砲した。

ドンッ! ドンッ! ドンッ!

「うぐ、あ…!」

銃弾はレイの胸元と腹を抉り、真っ赤な鮮血がレイの綺麗な肌を赤く染めた。
片膝を床に突き、口から血を吐いて息を荒げるレイ。
意識が急速に遠退くのを感じた。

「……っ、血が、多い…動脈が、傷付いた、か?」
「そうかもしれないですね」

少女――皐月眞矢はレイに拳銃を向けながら冷めた声でそう言った。
レイは眞矢の持つ銃に見覚えがあるような気がしたが、それどころでは無い。
身体中の体温が下がっていくのが分かった。

「はぁ…ガハッ、ゴフッ……はぁはぁ、く、そ…」
「そろそろ死にますね……」

折角首輪を手に入れ、後一歩だったと言うのに、つまらない油断をして、
結局ここで最期を迎える事になるとは。
レイは薄れゆく意識の中で自分を嘲笑した。


「これは…」

レイの死を見届けた後、眞矢は一階トイレで首を切断された女性と狐獣人の少年の
二人の死体を発見する。
惨い有様だったが特に感じるものは無かった。
赤の他人なので特に心も痛まない。

「沢山の命が消えたのね…この街で」

殺し合いが始まってから既に6時間近く経過している。
今一体何人生き残っているのだろうか。

「…私には関係の無い、事だけど」

眞矢は死体に背を向けると、トイレを後にした。



【レイ・ブランチャード    死亡】
[残り10人]


【一日目/午前/D-3警察署】

【皐月眞矢】
[状態]良好
[装備]レイ・ブランチャードの拳銃(4/14)
[持物]基本支給品一式(食糧一食分消費)、レイ・ブランチャードの拳銃マガジン(3)
 コルトパイソン(1/6)、.357マグナム弾(18)、M1ガーランド(7/8)、 M1ガーランド装弾クリップ(5)、
 青竜刀、皐月眞矢のナース服
[思考・行動]
 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:しばらく警察署に留まる。
 2:友人(藤堂リフィア)には出来れば会いたくない。
[備考]
 ※特に無し。



終末に近付く物語 時系列順 カウントダウンBR
終末に近付く物語 投下順 カウントダウンBR

ある意味幸せな死に方 レイ・ブランチャード 死亡
相反する二人 皐月眞矢 幕を引く時主役は舞台に
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。