出来るなら、戻りたい、あの頃に


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41話:出来るなら、戻りたい、あの頃に


「なあ高原ー。今度の土曜空いてる?」
「え? 何だよ久保」
「いやさ、合コンやんだけどちょっと男の数足りなくてさー」
「合コンね…どうせ割り勘だろ? やだよどうせおごらされるの目に見えてるし」
「そこを何とか!」
「石田とか宮村とかは?」
「あのねぇそいつらが呼べんならお前を呼んだりしないよ」
「何か突っかかるなその言い方」
「頼むよ~」
「……ハァ、分かったよ。今度ラーメンおごれよ」
「サンキュー!」


つい数日前の遼平との会話を思い出していた。
遼平はもういない。俺が殺した。
放送でも当然名前が呼ばれた。同じく友人の冬月蒼羅の名前も。
だけど――なぜか撃ち殺したはずの、遼平と同行していた少女の名前は呼ばれ無かった。
あれで生きていると言うのか?

ともあれ、放送の時点で生き残りは俺を含め27人になったらしい。
今もリアルタイムで死者が出ていると思うが。
たった四時間で半分近く脱落するなんてな。
俺が生きていられるのは幸運だって事か。

「…腹減ったな、飯でも食うか」

デイパックから支給された食糧――適当におにぎりやサンドイッチを取り出し、
民家の台所を漁って見付けたサイダーと一緒に口に入れる。
どうにもおいしく感じられないが、こんな状況で食う物などおいしいはずも無いか。

……何だかしょっぱいな。
塩なんてかけた覚えは……。

あれ…何だこれ…何で俺泣いてんだ?
何で今更…涙なんて出るんだよ……。

…止まらない…。

…くそっ…。

今更…今更後悔したって遅いんだよ…もう手遅れなんだよ…。

分かってるのに……。

「うっ……ぐ……」

二度とあの平穏な日常には戻れないのかと思うと、どうしようも無く涙が溢れた。


【一日目/午前/F-4住宅街・今林家】

【高原正封】
[状態]良好、嗚咽、食事中
[装備]スタームルガーGP100(6/6)
[持物]基本支給品一式(食糧消費中)、.357マグナム弾(9)、ロス・ステアーM1907(10/10)、
 ロス・ステアーM1907装弾クリップ(弾薬10発入り×3)
[思考・行動]
 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:…くそっ…。
 2:誰であろうと殺す。
[備考]
 ※藤堂リフィアの名前と外見を記憶しています。



救いなど無い 時系列順 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落
救いなど無い 投下順 廃墟探索に気を付けなければイケナイ事の一つ=崩落

「友」 高原正封 お姉ちゃん、寂しいよ
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