アザヤカナキセキ


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30話:アザヤカナキセキ


黒狼レックスは森を抜け、市街地へと出ていた。
ここに来るまで、誰にも襲われ無かったのは運が良かっただろう。

「葉月…一体どこにいるんだ…」

最愛の女性の名前を呼びながら、レックスは静かな市街地を歩き回る。
殺し合いが始まって二時間程経つ。
遠方から時折響く銃声。微かに耳に届く悲鳴や怒号。
それを聞くたびに、果たして葉月は無事なのかと不安になる。

もしかしたら、もう既に――――。

「いや、そんな事無い! きっと生きてる…きっと」

最悪の結末を考え無いようにしながら、レックスはひたすらに、
赤髪の女性の姿を追い求めた。

「……!」

そして、それは唐突に訪れた。
レックスの鼻が、良く嗅ぎ慣れた匂いを嗅ぎつけた。
それは、いつも彼女が料理をしている時、一緒に風呂に入っている時、
寝台の上で熱い交わりをしている時に良く嗅いだ、彼女自身の香り。

「…葉月」

気付いた時にはレックスは走りだしていた。匂いを辿りながら、周囲を警戒する事も忘れ。
ハッ、ハッ、と息を切らせながら、あの曲がり角、この路地を曲がって行く。
そして、ついに見付けた。

「…葉月! 葉月! 葉月ぃぃぃぃ!」
「レックス…? レックスね!? レックスぅぅぅぅ!!」

エリアA-4、B-4の境界線付近の市街地にて、二人は再会を果たした。
黒き妖狼レックス、赤髪グラマー美女稲垣葉月は道路の中央にて熱い抱擁を――――。

「げふぅ!?」

交わせなかった。
レックスの方が葉月より体重もあり、質量も大きく、走る速度が速い。
故に、葉月はさながら小型車に撥ねられたぐらいの衝撃を受け後ろに吹っ飛ばされた。

「ああ、葉月! ごめんよ、大丈夫!?」
「だ、大丈夫…」

吹き飛びアスファルトの上に倒れ空を仰いでいる葉月をレックスが謝りながら心配する。
スカートがめくれあの部分が丸見えになりながら葉月は無事を伝えた。

「会いたかった、会いたかったよ、葉月…もう離さないよ」
「私もだよぉ…レックス…レックスぅ…」

改めて抱き合い、涙を流しながらレックスと葉月は再会の喜びを分かち合った。

「積もる話もあるけどさ葉月…まずは愛を深めようよ」
「うふふ、レックスったら…」

葉月を自分の背に乗せ、レックスは嬉々とした様子で近くの建物の中に入って行った。
その建物は何の変哲も無い、焼き肉屋だったが、二人にとっては行為を行うには
十分な場所だった。



【一日目/朝方/A-4、B-4境界線付近の市街地】

【レックス】
[状態]良好、嬉々
[装備]無し
[持物]基本支給品一式、狩猟ナイフ、皐月眞矢の巫女服
[思考]
 基本:殺し合いをする気は無い。
 1:葉月と××する。
 2:自分の身、葉月の身を守るためなら戦う。
[備考]
 ※平崎吉治(名前は知らない)の外見を大まかに記憶しました。
 ※巫女服についた皐月眞矢の匂いを何となく記憶したかもしれません。

【稲垣葉月】
[状態]身体中に軽いダメージ、嬉々
[装備]S&WM10(6/6)
[持物]基本支給品一式、.38スペシャル弾(18)、ケモノデ○ルド(狼)
[思考・行動]
 基本:レックスに会えた…。
 1:レックスと××する。
 2:リュードに注意。
[備考]
 ※リュードの外見を記憶しました。



こんな村おこしは嫌だ 時系列順 Police station where meaning doesn't exist
こんな村おこしは嫌だ 投下順 Police station where meaning doesn't exist

森の中の黒い狼 レックス 身体交われど血は交われず
妹への愛は海よりも深く 稲垣葉月 身体交われど血は交われず
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