HENTAIは褒め言葉

11話:HENTAIは褒め言葉


茶色の艶やかな長髪を持つ、年齢の割にまだ少女とも取れる
背丈と顔立ちの女性、戸高綾瀬(とだか・あやせ)はエリアC-2市街地の道路を歩いていた。
右手には支給品の一つである青竜刀が抜き身の状態で装備されている。

首にはめられた首輪を左手の指でなぞる。
冷たい感触が指先から綾瀬の脳へと伝えられた。

「脱出するにもこの首輪を何とかしないと……」

綾瀬は殺し合いに乗るつもりなど無い。
この殺し合いには大学の友人も数人呼ばれている他、
自分の趣味が元で知り合ったとある少年も呼ばれている。
彼らを殺すなど、いや、それ以前に殺人に手を染める気にはなれなかった。
精密機器工場で働く父親の影響で綾瀬は精密機器にやたら詳しくなっていた。
下手に外そうとしたり、逃げようとしたりすれば爆発すると言う、
首にはめられた黒い首輪も、内部構造さえ分かれば或いは、解除も出来るかもしれないと、
綾瀬は思っていた。

「だけど…内部構造をどうやって……ん?」

前方十数メートル先に人影を発見し、綾瀬は即座に近くに停めてあった車の陰に隠れる。

「……あれは」

その人影の様子を窺うにつれ、それが自分が知る人物である事が分かった。
綾瀬は車の陰から飛び出し、明るい表情を浮かべ、
まだ綾瀬に気付いていない、灰色のブレザーを着た小柄の狐獣人の少年に向け
声を掛けた。

「宏叔君!」
「!」

狐の少年――香瀧宏叔(こうたき・ひろとし)は突然聞こえた女性の声に驚き、
声のした方へ振り向く。
そして、その女性が自分も良く知る人物だと分かると途端に安堵の表情を浮かべた。

「綾瀬さん…」
「ここで会えるとは思わなかったわ……宏叔君、宏叔君は殺し合いは…」
「してません! してませんよ! 出来る訳無いじゃないですか…」
「そうだよね…私もよ」

互いに殺し合いに乗っていない事を確認する綾瀬と宏叔。

「ここで立ち話も何だから適当な建物に入ろうか…」
「そうですね」


宏叔少年と綾瀬の出会いは、とある廃墟のラブホテルでの事だった。
遭遇時、二人は全裸だった。
宏叔は尻に馬のナニを模した玩具を挿し込んだまま、
綾瀬は内部で振動する玩具をあの部分に挿し込んだままだった。
そう、二人は同じ趣味を持っていた。

「廃墟で全裸になりいやらしい事をする」という趣味。

そこから二人が、それまで全く互いの事を知らなかったと言うのに趣味が同じという事で、
どんどん親密になっていき、ついには身体を重ね蜜月を交わすまでに至った。
単なる趣味では無くかなり特異な趣味だった事も要因の一つだろう。

それはさておき、エリアC-2市街地の一角にある、
家具販売店の奥、ベッドコーナーで二人は情報を交換していた。

「…私の支給品はこの青竜刀と…この…ファイアクリスタル3個」

綾瀬が自分のデイパックから取り出して宏叔に見せたのは、
テニスボール程の大きさの赤い水晶玉。
三つの内一つを宏叔は手に持たせてもらう。すると毛皮に覆われた手の平から、
温かい感触が伝わってきた。
水晶玉そのものが何らかの力によって熱を帯びているようだ。

「投げ付けると炎が巻き起こるって説明書には書いてあったんだけど…。
火炎瓶みたいなものかなぁ」
「多分、そうだと思いますよ。どうも、タダの玩具とも思えませんし」
「一つ、宏叔君にあげるよ」
「あ、ありがとうございます」

宏叔はファイアクリスタルを一個、綾瀬から譲り受けた。

「宏叔君は……その銃?」
「はい…予備のマガジンも入ってました」

綾瀬が指差す、宏叔が会った時から装備している銃器。
木製のストックとドラムマガジンを持ったそれは、トンプソンM1921。
.45ACP弾を使用する短機関銃、サブマシンガンであった。
当たりの部類に入る支給品だが小柄な宏叔にとっては重く取り回し辛い。
しかし使いこなせれば強力なはずなので、やや無理しつつ宏叔はM1921を装備する。

協議の結果、二人の行動方針は、互いの知り合いを捜しつつ、
首輪のサンプルを入手し、首輪の調査を行う事を目指す、というものに決定した。

「みんな無事だと良いんだけど…」
「そうだね…所で宏叔君」
「何ですか?」

「折角だし一発ヤろ♪」

その後しばらく、家具販売店の奥からは若い女性と少年の喘ぎ声が響いた。
外に漏れなかった事が幸いだっただろうか。



【一日目/早朝/C-2市街地家具販売店】

【戸高綾瀬】
[状態]全裸、快楽、香瀧宏叔と結合中
[装備]青竜刀
[持物]基本支給品一式、ファイアクリスタル(2)
[思考・行動]
 基本:首輪の内部構造の調査及び解除。友人達を捜す。
 1:宏叔君のおっきいおっきいー!!
 2:首輪のサンプルをどうやって入手するか…。
[備考]
 ※石川昭武、平崎吉治、立沢義の情報を得ました。

【香瀧宏叔】
[状態]全裸、快楽、戸高綾瀬と結合中
[装備]トンプソンM1921(50/50)
[持物]基本支給品一式、トンプソンM1921ドラムマガジン(5)、ファイアクリスタル
[思考・行動]
 基本:死にたくない。友人達や先生を見付けたい。
 1:綾瀬さんの中気持ち良いよおおおおお!!
[備考]
 ※久保遼平、高原正封、冬月蒼羅の情報を得ました。



≪支給品紹介≫
【青竜刀】
戸高綾瀬に支給。
中国武術で使用される中国刀の一種。正式には「柳葉刀」と言うらしい。
片刃で湾曲した片手刀で、日本刀などに比べ、刃の幅が非常に広い。
重量と遠心力をつけ斬りつけることにより威力を発揮する。

【ファイアクリスタル】
戸高綾瀬に3個セットで支給。
炎の魔法を封じ込めた水晶で、赤い色をしておりほんのり温かい。
投擲すると火焔瓶のように炎を広範囲に巻き起こす。

【トンプソンM1921】
香瀧宏叔に予備ドラムマガジン5個とセットで支給。
アメリカで1921年に発売された短機関銃。「トミーガン」「シカゴタイプライター」とも。
頑丈かつ耐久性、信頼性に優れ、重量が5㎏近くあるため、フルオート射撃でも制御しやすい。
本ロワに登場するものは50発ドラムマガジンを使用している。


≪キャラ紹介≫
【名前】戸高綾瀬(とだか・あやせ)
【性別】女
【年齢】19
【職業】大学生
【身体的特徴】茶髪ロングヘアの豊乳美女。10代半ばに見える外見。
 白いカッターシャツと灰色スカート、茶色の編上靴を履いている
【性格】羞恥心が不足している事を除けば普通に明るい性格
【趣味】音楽鑑賞、廃墟探検及び廃墟で全裸になりいやらしい行為をする事
【特技】身体が柔らかい、精密機器の扱い、分解方法に詳しい
【経歴】15歳の時に近所の廃墟で趣味に耽っていた所、発情した野良犬に強姦され、
 純潔を失った(本人は悔いは無いとしているが)。
 またロワ三カ月前にとあるラブホテルの廃墟で趣味に耽っていた所、
 同じ趣味に耽っていた香瀧宏叔と遭遇、仲良くなった
【好きなもの・こと】廃墟探検
【苦手なもの・こと】蜘蛛、廃墟の先住人(ホームレス)に遭遇する事
【特殊技能の有無】一般人
【備考】高原正封、久保遼平、冬月蒼羅は同じ大学の友人。
 香瀧宏叔は趣味仲間で身体も重ねている仲

【名前】香瀧宏叔(こうたき・ひろとし)
【性別】男
【年齢】17
【職業】高校二年生、テニス部所属
【身体的特徴】黄色い狐獣人、小学校高学年ぐらいに見える背丈と顔、
 学校の制服である灰色ブレザーを着用。実は隠れ巨根
【性格】純粋(?)
【趣味】読書(漫画)、廃墟探検及び廃墟で全裸になりいやらしい行為をする事
【特技】数学が得意
【経歴】ロワ三カ月前にとあるラブホテルの廃墟で趣味に耽っていた所、
 同じ趣味に耽っていた戸高綾瀬と遭遇、仲良くなった
【好きなもの・こと】グレープファンタ、廃墟探検
【苦手なもの・こと】牛肉
【特殊技能の有無】一般人
【備考】石川昭武、平崎吉治は同じ学校の友人、立沢義は学校の数学教師。
 戸高綾瀬は趣味仲間で身体も重ねている仲




For the appearance of the loved elder sister 時系列順 ナイスバディも良い事ばかりじゃない
For the appearance of the loved elder sister 投下順 ナイスバディも良い事ばかりじゃない

ゲーム開始 戸高綾瀬 Police station where meaning doesn't exist
ゲーム開始 香瀧宏叔 Police station where meaning doesn't exist

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最終更新:2010年12月12日 00:56
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