胡蝶ノ夢


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

あ、私、死ぬんだ。薄れ逝く意識の中、原村和はやっと気づいた。

「おい、しっかりしろ!死ぬんじゃねぇよ、こんな所で!」

視界がはっきりとしてきた。目の前には、黒髪の少年―――上条当麻がいた。

「わ……た、し、撃たれたんですよ…ね…。」

上条が首を縦に振る。和は、それを見て薄い微笑みを浮かべる。

「私は…原村、和っていいます…。あ、なたは………?」

「上条だ。上条当麻。」

上条当麻。聞いたこともない名前だったが、和を救おうとしてくれた少年。

「私、麻雀部なんです。今年は、大好きな人と、全国に行けて。とても、楽しかったんです」

普通なら、喋るなというところだが、上条は悟っていた。この少女は、もう助からないのだと。楽しかった日々には、もう二度と戻れないのだと。せめて、最期を看取ってやる。それが、上条の役目だと。

「で……も。あれは………すべて、夢、だったんじゃないか、って。よく思うんです」

上条は奥歯をかみ締める。何が幻想殺しだ。こんな非力な少女の幻想すら殺してやれない、そんな男が。

「違うぜ、原村。お前が楽しかったって言うんなら、それは決して夢なんかじゃねぇ」

和は、また薄い微笑みを浮かべると、

「ひと……つ。お願いが……あり、ます」

「私の、大切な友人を……助けてください」

上条は最後に、とびっきりの笑顔で、

「ああ。約束するよ。誰も幸せになれないなんて下らねぇ幻想は、全て残らずぶっ壊してやる」

直後、和の体から力が抜けた。終わってしまったのだ。しかし、和の死に顔は、どこか幸せそうに見えた。上条は拳を握り締める。

「許せねえ………。織田信長ッ!テメェだけは絶対に許さない!テメェという幻想を、まとめて木っ端微塵にぶっ壊してやるよ!!」

***************************
もう、何も見えない。最期に見たのは、あの少年の笑顔。

何でだろう。もう、終わってしまったのに。どうして、安心できるんだろう。

上条くんなら、本当にこの悪夢を終わらせてくれるかもしれない。

――――――――――宮永さん。どうか、幸せになってください。それが、私の最後の願いです。

【原村和@咲-saki-】   死亡 【残り26/29人】

【一日目/深夜】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康、怒り
[装備]なし
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:このゲームをぶち壊す!!
1:織田信長は絶対に許さない。
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。