あの青い空のように

空は、気持ちが悪い程に、青かった。

「思えば、いつも空は青かったのです。それは、この殺し合いでも同じことなのですねー、とミサカは詩人風に語ってみます」

「やっぱり一人称はミサカなんですか…。」

二人の男女が、ほのぼのと雑談している。志村新八と御坂妹(一〇〇三二号)だ。

征天魔王、織田信長によって開催された実験で、御坂妹はとある可能性を思考した。

それは、「妹達」の使用だ。御坂妹は、人間ではない。

超能力者、御坂美琴の量産型クローンというのが正しい

残り八千以上の妹達が、織田信長の下で利用されている可能性がある。

妹達は傷つけられないと、協力を求めたのが新八だったのだ

新八は坂田銀時を、御坂妹は上条当麻、一方通行を探している。

「ミサカさんの妹さんたちも、僕が必ず助け出します、安心してください」

新八は坂田銀時よりずっと弱い。だがそれ以前に、彼は侍だ。

その誇りは、並大抵のものではないのだから。

「くっふふふふふふふふ………仲睦まじいことですねぇ」

突如声がした。新八と御坂妹は、背筋に寒気を感じる。

キケンダ、コノオトコハ。チカズクナカカワルナタタカウナハナスナ

「あ、なたは?とミサカは名前を貴方に問います」

御坂妹は震える声で銀髪の男に話しかける。男はクスリと嗤い、

「明智光秀――――――――と申します」

「明智さんというんですか。貴方は……どうなんですか」

「どう、とは?」

「殺し合いに、乗っているんですかって……ことですよ…!!」

光秀はくふふ、と微笑し、

「もちろん、」

「貴方方の敵ですよ」


:::::::::::::::::::::::::::::::::
「下がってください、ミサカさん!!」

新八が叫ぶ。新八の手に握られているのは、波状の大剣、フランベルジェ。

「くははははははは!美味しそうなにおいがします、いいですねぇ、やはり殺戮はこうでなくては!くふふふっ!!」

光秀が駆ける。その手には、一本の鋼鉄の鎌がおさまっていた。愛器、桜舞ほどではないが、長さはかなりのものだ。

新八は待ち構え、光秀を迎え撃つ。

「(武器でなら勝ってるんだ………!!冷静に、冷静に……)」

「なかなかいい構えですね!ですが…まだまだですッ」

新八の真横に、鎌の刃が迫った。とっさにフランベルジェの柄をぶつけ、軌道を反らす。

次の瞬間、光秀の回し蹴りが、新八を崩す。鎌が迫ってくる、死んだ、と新八は確信した。

「ミサカにだって、できることくらいはあります」

意図していなかった角度からの、電撃攻撃が、光秀を襲った

「珍妙な技ですねぇ…。くふふふふ、面白いですよぉ、貴方たち」

しかし、御坂妹の電撃はLV2か3程度の能力なので、光秀を倒すには至らない。

御坂妹が、追撃を放とうとしたとき、新八が吼えた。

「手を出すな………ミサカさんから、離れろぉぉぉぉおおおッ!!」

ある少年を、御坂妹は思い出していた。幻想殺しの少年を。

だが、光秀の追撃は来ない。

「なかなかに美味しかったですよ、お二人とも」

妖しく嗤う光秀

「ですが、美味しいものは寝かせておくものです。また会いましょう…くふふふっ」


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「――――――――すいません、何もできませんでした」

「いえ、貴方は偉大ですよ、とミサカは貴方の苦労をねぎらいます」


【一日目/深夜】
【志村新八@銀魂】
[状態]疲労(中)、敗北感
[装備]フランベルジェ
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗らない。妹達を助ける。
 1:僕は、弱い……。
[備考]
 ※原作吉原編終了時からの参戦です。


【一日目/深夜】
【御坂妹@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]制服
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗らない
 1:上条当麻、一方通行に会いたい。
[備考]
 ※原作八巻、上条に助けを求めた後からの参戦です。
 ※電撃は弱体化しています


【一日目/深夜】
【明智光秀@戦国BASARA】
[状態]疲労(小)、高揚感
[装備]鋼鉄製大鎌
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いを楽しむ。
 1:勝ち残ったら信長公を討つ。
[備考]
 ※アニメ最終話、片倉小十郎に討たれたあとからの参戦です。

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最終更新:2010年10月11日 14:33
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