『ハジマリ』


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彼らにとっての始まりは、自室に置いてあった一枚の便せんだった。
気配もなく、いつの間にか置かれていたそれに書いてあるのは自分の名前だけ。
宛名も消印も切手もない、シンプルで何のへんてつもない封筒。
彼らはそれを、仕事帰りに、学校帰りに、リラックス中に、見つけた。
突如として舞い降りた得体のしれない封筒に、彼らの一部は何も思わずに、一部は面白そうに、一部はいぶかしみながらも、その封筒に引きつけられるように封を切る。
そして、真っ白な便せんを引っ張りだした。
そこに書かれていた内容は、いたってシンプル。

今から皆さま方を楽しいショーにご招待します。

その一文。
たったそれだけの、神経質そうな筆跡で書かれた手書きの文章。

ある人間はいたずらと信じた。
ある人間はその言葉に興味を持った。
ある人間は何の感情も抱かなかった。
ある人間はそもそも意味が分からなかった。
反応は様々。
しかし、この後起こる結果は1つ。

彼らがその文章を読み終えて。
勉強し始める、ベッドに入る、食事を取る、手紙をゴミ箱に捨てる、その他さまざまの次のアクションをしようとした瞬間に。
彼らは突然謎の光に包まれ―――意識を失ったのだ。

そして、彼らが目覚めたのは、巨大なステージの上。
その上にいるのは、茶髪にピアスのまだ20代前半と思われる青年。
彼は全員が起きたことを確認すると、楽しそうに告げた。

皆さんには、これから殺し合いをしてもらいます。

多くの人間が意味が理解できず呆然とする中、茶髪の青年はその「ショー」の内容を告げていく。
今から、島で殺し合いをしてもらうこと。
ドッキリなどではなく本当のことであり、島は外部から遮断されているため助けを呼ぶことは不可能であること。
生き残れるのはただ一人で、例外は基本的に認められないこと。
今彼ら全員がつけられている首輪には爆弾が仕掛けられていて、もし抵抗したらすぐに爆発させるということ。
一人1つのリュックを渡してあるが、そこには地図や武器と共に参加者の名簿が入っていると言うこと。
最後に残った一人には、何でも願いを叶えてあげると言うこと。
自分は生命の復活についての調査と開発を進めている科学者のはしくれで、これは実験の一環であること。
実験がうまくいけば、『死んだ人間を蘇らせる』ということも可能であるということ。

それだけを足早に説明し、茶髪の青年はおもむろに左手に入ったボタンを押した。
すると彼らの中の一人―――金髪の少年の首輪から音が鳴りだし、やがて吹き飛ぶ。

少年の首が。

動揺するもの、泣き出すもの、怒鳴り出すもの、無言のもの―――さまざまな反応をする彼らに向かって、茶髪の青年は言う。

首輪が爆発するとこのようになりますので、気をつけてください。
決して首輪をはずして逃げ出そうなど、考えないようにしましょうか。
では、と言う言葉と共に光が走り、彼らの視界は暗転する。

彼らが次に目覚めたとき、そこは殺し合いの場だ。


「さあ、実験の始まりだ」
誰もいない空間で、青年は一人呟く。
青年の目の前に、巨大なスクリーンが開け、そこに1つの映像が映し出される。

それは、若く美しい女性が手足を縛られ口をふさがれ監禁されている姿。
そんな普通の人間なら心を痛めるであろう光景を、青年は楽しそうに見つめている。
それも当然、女性をこのような状態にしたのは青年本人なのだから。

「君が絶望する顔を見るのが楽しみだよ」
楽しそうに笑いながら、青年はスクリーン越しの女性に語りかけた。

【鏡音レン@VOCALOID 死亡】

【主催 青年(???)@オリキャラ】
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