彼は意外にも理性的だった


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12話 彼は意外にも理性的だった


ダークエルフの男、ダーエロは悩んでいた。
突然始まった、バトルロワイアルと言う殺し合い。
首には爆弾付きの首輪がはめられ、下手な事をすれば爆発する。
生きて帰るためには最後の一人にならなければならない――。

この殺し合いには多くの知り合いや、自分の仲間が呼ばれていた。
中でも、自分と同じ魔王軍四天王のドラゴナスとムシャ。ドラゴナスは妻子もいる。
このような殺し合いで死んで欲しく無かった。

「そう言えば、俺の支給品は何だ…?」

自分のデイパックを開け、支給品を確認する。
そして出てきた物は除草作業で使われる普通の鎌と、粉状の除草剤一袋。

「おいおい、草取りでもしろって言うのかよ……これは外れだな………」

鎌と除草剤、これではまるで草取りでもしろと言わんばかりの酷い支給品である。
仕方無くダーエロは鎌を装備するが、当然これだけではこれから先心許無い。
早々にまともな武器になり得る物を探す必要があったが、現在位置は森の中で、
適当な物は見当たらなかった。

武器の件は一旦保留にし、ダーエロはこの殺し合いでどう行動するべきか考える。
殺し合いに乗る事は考えていなかった。ドラゴナスやムシャ、アレックス達と合流し、
脱出手段を探そうと考えていた。

自分は機械には強い、この首にはめられた首輪もどうにかして内部構造を知る事が出来れば、
或いは解除する手段が見付かるかもしれない。
そうと決まれば行動あるのみ、ダーエロはデイパックからコンパスと懐中電灯を取り出す。
そしてコンパスで方角を確認した。

「取り敢えず東に行ってみるか」

行き先を東方向に決め、コンパスをしまい、ダーエロは懐中電灯で前を照らしながら歩き始めた。


「リーヴァイ…こんなに早く再会出来るとは思わ無かった」
「お兄ちゃん…」

銀と白の人狼の青年・ヴォルフと彼の義理の妹の水色と白の雌人狼・リーヴァイは、
ゲーム開始直後、奇跡とも言える早い段階での再会を果たしていた。

「これからどうしよう、お兄ちゃん」
「そうだな…問題は首輪だな」

ヴォルフは首にはめられた金属製の首輪を触りながら言う。

「脱出しようにもこの首輪をどうにかしないと……無理に外そうとしたり、
逃げようとしたりすればこいつは爆発する」
「うん…」
「だが、俺達じゃ完全にお手上げだ。となると、誰かそういう機械的な知識に
長けた奴を捜す必要がある」
「だけど……参加者の中に、そんな人がいるのかな?
もしいたとしても、協力してくれるのかな」
「……」

リーヴァイの懸念も尤もだ、とヴォルフは思う。
自分達兄妹を含め、この殺し合いの参加者は全部で51人。
この中に首輪を解除出来る可能性のある人物は果たしているのだろうか。
いたとしてもその人物が殺し合いに乗っていたら?

「…悪い方向に考えていても仕方無いよリーヴァイ。
とにかく仲間になってくれそうな人を探そう」
「そうだね……あれ?」
「どうした………ん?」

ヴォルフとリーヴァイはある物に気付く。
それは暗い森の奥から揺らめく、懐中電灯の光だった。

「誰かいるのか?」

懐中電灯の主――ダーエロは、懐中電灯の光の先の人影を見付け声を掛ける。
人影――人では無く二足歩行の狼のヴォルフとリーヴァイは警戒し身構えた。

「待ってくれ。俺は殺し合うつもりは無い」
「本当か?」
「本当だ。俺はこの殺し合いから脱出したいと考えている。
そのために仲間を捜していたんだ。あんたら、殺し合いには……」
「……乗っていない」
「乗っていないよ」
「そうか……俺はダーエロ。あんたらは?」
「俺はヴォルフだ。そしてこっちが妹のリーヴァイ」

だいぶ警戒感も薄れてきた所でダーエロとヴォルフ、リーヴァイ兄妹は互いに自己紹介し合う。
そしてダーエロが二人に共闘する事を提案した。

「…どうする? お兄ちゃん、私は大丈夫だと思うけど」
「良いなぁお兄ちゃんなんて」
「何か言ったかダーエロ」
「いや何も」
「……」

ヴォルフとリーヴァイはダーエロの提案を受け入れる事にした。
その後、ダーエロは自分の支給品を見せた。

「俺の支給品はこの鎌と、除草剤なんだ…もし武器があったら貸して欲しいんだが」

その言葉に、二人はまだ自分達が支給品を確認していなかった事を思い出し、
デイパックを開けて中身を漁り始めた。
そしてヴォルフのデイパックからは8㎜南部弾を使用する短機関銃、
一〇〇式機関短銃と予備のマガジン5個、鋼鉄製のショートソードの二つが、
リーヴァイのデイパックからは3点バースト射撃が可能な機関拳銃、
ベレッタM93Rと予備のマガジン3個が出て来た。
ダーエロはヴォルフから一〇〇式機関短銃と予備マガジンを譲って貰った。
これで武器の確保は一応完了である。

「さて……どうするダーエロ」
「周囲は森だしなぁ…宛ても無いから、東の方へ行ってみようと思うんだが」
「何で東なの? ダーエロさん」
「いや、何となくなんだけど」
「…まあ辺りには道らしい物も無いからな。ここはダーエロの言う通り東へ行ってみよう」

ダーエロ、ヴォルフ、リーヴァイの三人は東方向に森を歩いてみる事にした。


【一日目/深夜/G-5森】
【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]一〇〇式機関短銃(30/30)
[所持品]基本支給品一式、一〇〇式機関短銃マガジン(30×5)、農作業用鎌、除草剤
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪の解除方法を探す。
 1:ヴォルフ、リーヴァイと行動。
 2:ドラゴナス、ムシャと合流したい。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。

【ヴォルフ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]ショートソード
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。何とかして脱出したい。リーヴァイを守る。
 1:リーヴァイ、ダーエロと行動する。
 2:襲われたら戦うつもり。
[備考]
 ※特に無し。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]ベレッタM93R(20/20)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM93Rマガジン(20×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。何とかして脱出したい。ヴォルフから離れない。
 1:ヴォルフ、ダーエロと行動する。
 2:襲われたら戦うつもり。
[備考]
 ※特に無し。



≪支給品紹介≫
【農作業用鎌】
除草作業に使われる、普通の手鎌。

【除草剤】
不要な植物(雑草)を枯らすための農薬。

【一〇〇式機関短銃】
旧日本軍が開発、使用した純国産の数少ない短機関銃。
物資の欠乏により生産数が限られてしまったり輸送船が撃沈されるなど、
兵站が崩壊しかけていたことから前線に数が届かず、「義号作戦」など
一部を除き活躍の場はほとんど無かったと言う。

【ショートソード】
その名の通り短い剣。切り先が鋭く先端にいくに従って幅が狭くなっていくのが特徴。
乱戦や刺突などを考慮し丈夫に作られている。

【ベレッタM93R】
ベレッタM92をベースに改良を加えられ開発された機関拳銃。
セミオートと3点バーストの切り替えが可能。トリガーガード前部に折畳式の
フォアグリップがあり、これは3点バースト射撃時の制御を容易にするための物。
本来は公的機関のみの販売で市販されていないが、
結構な数が流出し市場に出回っているとの事。


≪オリキャラ紹介≫
【名前】ヴォルフ
【年齢】20
【性別】男
【職業】野生の人狼
【性格】冷静
【身体的特徴】銀色と白の毛皮を持った獣足型狼獣人。引き締まり程良く筋肉が付いている
【服装】全裸(服を着る習慣が無い)
【趣味】狩り、走る事、妹とじゃれる事
【特技】自己流格闘術、多少銃も扱える
【経歴】両親が物心つく前に他界し、10歳の時に同じ境遇の雌人狼の子供と一緒になった
【備考】リーヴァイという2歳年下の義理の妹がいる。

【名前】リーヴァイ
【年齢】18
【性別】女
【職業】野生の人狼
【性格】朗らかで明るく、ちょっと子供っぽい
【身体的特徴】薄い水色と白の毛皮を持った獣足型狼獣人。魅力的なスタイル
【服装】全裸(服を着る習慣が無い)
【趣味】ボール遊び、兄と遊ぶ事
【特技】兄から手ほどきを受けた格闘術。結構強い
【経歴】人間が捨てたエロ本で性の知識を養った
【備考】ヴォルフという2歳年上の義理の兄がいる




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