夜の病院は怖い


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6話 夜の病院は怖い


泣く子も黙る武装警察真選組の鬼の副長・土方十四郎。
剣の腕は一流、頭も切れる彼だが、重度のマヨラーであり、
ヘビースモーカー、お化けの類や歯医者が怖いなど、人間らしい(?)部分も多い。

深夜の病院。部分的に非常灯しか灯っていない廊下。

「……」

いかにも何かが出そうな雰囲気の場所に、土方は一人で立っていた。

意識を失う前、大勢の人間や獣人――天人だろうか――が集められた広間。
そこには自分の部下である真選組一番隊隊長沖田総悟や、
万事屋の銀髪パーマ甘党侍坂田銀時、その従業員の眼鏡少年志村新八もいた。
モニターの向こうの白衣の男、香取亮太が殺し合いを宣言し、
一人の色黒の少女が、首輪を爆破されて殺された。
あれは、自分達に逆らったり首輪を無理に外そうとすればどうなるのかをわざわざ実演したのだ。

土方は、殺し合いをする気など毛頭無かった。
どこの馬の骨とも分からないような男に従う義理などあるはずも無い。
だが、今はそれよりも何よりも。

「……」

土方の身体が若干震えている。それは本当に近くまで来ないと分からない程、ではあったが。
前述したが、彼はお化けや幽霊の類が苦手なのである。
当人は決して認めようとしないが、身体は正直だ。

(よ、夜の病院、か…ケッ、主催の野郎ォ、中々上等な事してくれんじゃねェか。
い、いや、怖くねーよ? 別に怖くなんかねーし)

心の中で必死に取り繕うが、ここに一番隊隊長のサド王子がいれば、
間違い無くこう言っただろう。

「あれ? 土方さん震えてますぜ。まさか、怖いんですかィ?」

と。

「へっ、怖くなんかねーよ。さて、と。支給品の確認でもすr」
「すみません」
「ぬおわあああああああああああああああ!!!」
「……」

静寂な病院内に、男の悲鳴が響き渡った。

「……ってオイゴルァ!! 驚かせんじゃねえええ!」
「え、いや、驚かせるつもりは無かったんですけど」

思い切り胸倉を掴まれ引き攣った表情を浮かべる、
病院という場所に似合う白衣姿の眼鏡の男――佐藤文博。

「チッ…それで、何だよ? 声を掛けてきたって事は、お前はやる気にはなってねーのか」
「やる気って、殺し合いに乗ってるかって事ですか? はい、乗ってませんよ。
えーと、って言う事はそちらも…」
「……ああ。乗ってねーよ。俺は土方十四郎だ。お前は?」
「佐藤文博です」
「そうか。佐藤。ここで立ち話も何だ。そこの病室で話しようや」
「そうですね……」

土方と文博は手近な病室の中へと入る。
その病室は誰か入院患者がいたのだろうか、使用された形跡のある、
ややしわの出来たシーツと布団が乗ったパイプベッド、
半分程残っている点滴のパックが吊るされた点滴用の柱。
棚の上には干からびたリンゴと錆の浮き出た果物ナイフが置かれている。
洗面台もあったが、なぜか、鏡が叩き割られていた。

「……」

何なのだろう、このホラーゲームに出てきそうな雰囲気の病室は。
棚の辺りを調べればハンドガンの弾か、入院患者の日記が入手出来そうだ。
土方は冷や汗をかきながらそう思っていた。

土方が椅子に、文博がベッドに座り互いに向かい合う。
まず、支給品の確認を行った。

「俺は……直刀に、煙草1カートンか」

土方の支給品は、鍔の無い真っ直ぐな刀身を持った片刃の長剣、直刀と、
何の変哲も無い煙草が1カートン分。
どちらも土方にとっては適性がある。

「えーと僕は……」

文博が自分のデイパックの中を漁り、そして支給品を取り出す。
木製の銃床、被筒を持った筒型弾倉型ボルトアクション小銃、二十二年式村田銃と予備弾十数発。
そして、大きなボトルに入れられた業務用のマヨネーズが彼の支給品のようだった。

「マヨネーズか。良いな」
「土方さんマヨネーズ好きなんですか?」
「まぁ、な」
「それじゃあ差し上げますよ」
「おお、こいつは有り難い」

元々マヨネーズが余り好きでは無かった文博は業務用マヨネーズを土方に手渡す。
もしここで文博が土方にマヨネーズが好きでは無い事を公言したら大変な事になっていただろう。
その後、土方は病室内で見付けた100円ライターで煙草を吸いながら、
殺し合いに呼ばれた自分の部下及び知り合いについて大まかに話した。

「…とまあ、こんな所だ」
「成程…僕は……名簿を見る限りじゃ、知り合いはいません」
「そうか……」

土方の言った「真選組」「江戸」「天人」といった聞き慣れない単語に疑問を抱きつつも、
この状況では敢えて言及する必要も無いと判断した文博は、
そのまま流し、自分には殺し合いに呼ばれている知り合いはいないと告げた。

「それで、これからどうしましょう、土方さん」
「そうだな…下手に動き回るのも危ないが、かと言ってじっとしたままでも
いられんだろ。病院を出るか」

正直な所、土方が「病院を出よう」と提案した理由の大半は、
知り合いを捜しに行く、や、同じように殺し合いに乗っていない参加者を集める、
と言うよりも、不気味な夜の病院には長居したくない、というものだったが、
当然それを表に出すような土方では無い。

「……分かりました」

だが、初対面の時の土方の様子を見た文博は、何となくではあるが、
土方が病院を離れたい理由が分かってしまっていた。


【一日目/深夜/F-3病院】
【土方十四郎@銀魂】
[状態]健康、喫煙中
[装備]直刀
[所持品]基本支給品一式、煙草(1カートン分、消費中)、業務用マヨネーズ、
 100円ライター(残りガス少ない、調達品)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。首輪を何とかしたい。襲い掛かる者とは戦う。
 1:佐藤文博と行動。坂田銀時、志村新八、沖田総悟を捜す。
 2:病院から出たい。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。

【佐藤文博@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]二十二年式村田連発銃(8/8)
[所持品]基本支給品一式、8㎜×53R弾(16)
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。脱出手段を見付けたい。
 1:土方十四郎と行動。
[備考]
 ※坂田銀時、志村新八、沖田総悟についての情報を得ました。
 ※土方の言う「真選組」「江戸」等の単語に疑問を抱いていますが、
 特に言及するつもりは無いようです。



≪支給品紹介≫
【直刀】
鍔のない、真っ直ぐな刀身を持った刀。

【煙草】
1カートン分ある煙草。

【二十二年式村田連発銃】
1889年(明治22年)に旧日本陸軍制式となった、初の国産連発小銃。
装弾数は当時としては破格の8発だが、筒型弾倉により装填が面倒、
故障が多い、命中率が悪いなど欠点が多く兵士からは不評だった。

【業務用マヨネーズ】
大容量のボトルに入ったマヨネーズ。


≪オリキャラ紹介≫
【名前】佐藤文博(さとう・ふみひろ)
【年齢】25
【性別】男
【職業】医師
【性格】温厚で真面目
【身体的特徴】茶色の短髪、中肉中背、近眼なので眼鏡を使用
【服装】白衣姿
【趣味】映画観賞(アクション物やサスペンス物)
【特技】一通りの医療知識に精通している
【経歴】やや裕福な家庭の二男として生まれ育った。三歳年上の兄・文定は、
 国防軍の地方駐屯部隊司令官となっている
【備考】道具があれば応急手当、簡単な外科手術が出来るかも




サド王子は空を仰ぐ 時系列順 家族を愛する父親の最悪の愚行
サド王子は空を仰ぐ 投下順 家族を愛する父親の最悪の愚行

ゲーム開始 土方十四郎 警察+医者+人狼+女性…これ何の集団?
ゲーム開始 佐藤文博 警察+医者+人狼+女性…これ何の集団?
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