50話 The desire is not exhausted.
黒い巨躯の狼、レックスはエリアE-5の小中学校保健室にて放送を聞いた。
「随分死んでいるなぁ……もう俺入れて16人しか生き残ってないんだ」
32人分の名前が横線で消された名簿を見ながらレックスが言う。
禁止エリアはいずれも現在いる小中学校があるエリアからは遠いので、
取り敢えずは気にしなくて良さそうだ。
「これからどうしようかな……近くに島役場とやらがあるからそこへ行ってもいいけど……。
ここは考えを変えて……森を抜けて北の方に行ってみようか」
次の行き先についてレックスは思考する。
特に宛ても無いので、会場の北にある市街地を目指そうと考えた。
だが、そのためには島の中央にある山、そして森を抜けなければならない。
一応海沿いを迂回すれば行けるのだが、遠回りになってしまう。
考えた末、レックスは一度森の中のエリアC-6にあるという処刑場を目指し、
そこから北の市街地へ向かうというルートを編み出した。
ルートのすぐ近くの湖があるエリアB-5が禁止エリアに指定されているが、
十分に注意すれば、恐らくは大丈夫だろう。
「あ、そうだ」
何かを思い出し、レックスは寝そべっていたベッドから下り、
保健室から出た。
廊下に転がる、喉を食い千切られたほとんど全裸の兎耳少女の死体。
先刻、レックスが凌辱した末、牙に掛けた者だった。
その傍に落ちている自動拳銃ツァスタバCZ99を口で拾いデイパックに入れる。
更に兎耳少女のデイパックから、ツァスタバCZ99の予備マガジン、
中折れ式のリボルバー拳銃と予備弾、更に顔写真付きの名簿を発見する。
「顔写真付き……成程……ほうほう、まだ結構可愛い女の子残ってるみたいだね」
自分を除く、生き残りの15人の顔を確認し、まだ自分好みの女性が残っていると、
レックスは笑みを浮かべる。
「にしても、俺の写真なんていつ撮ったんだ?
いや……これはどう見ても隠し撮りされたアレだな。まぁいいけど」
顔写真付き名簿を自分のデイパックに入れる。
校庭に放置された同じく喉を食い千切られた青髪の少女の死体からも、
銃器と弾薬を回収した。
保健室に戻るレックス。
武器が無くても一応、困る事は無いが、折角の武器をそのままにしておくのも勿体無い。
「腹減ったし……メシ食ってから出よう」
自分のデイパックから食糧を取り出し、レックスは腹ごしらえを始めた。
【一日目/昼間/E-5小中学校一階保健室】
[状態]健康、口元が血塗れ、返り血(大)、食事中
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式(食糧消費中)、スオミM1931(71/71)、
スオミM1931予備ドラムマガジン(71×5)、USSRマカロフ(8/8)、
USSRマカロフ予備マガジン(8×2)、タウルス レイジングブル(0/5)、
.454カスール弾(15)、ツァスタバCZ99(11/15)ツァスタバCZ99予備マガジン(15×3)、
RSAFエンフィールドNo.2(6/6)、.380エンフィールド弾(18)、コルト パイソン(3/6)、.
357マグナム弾(18)、顔写真付き参加者名簿、五郎入道正宗、バスタードソード
[思考・行動]
基本:優勝を目指す。とにかく生き残る。女を犯す。
1:食事が終わり次第、処刑場経由で北へ向かう。
2:男は即、殺で。
[備考]
※俺得ロワ本編開始前からの参戦です。
※小中学校へは南から近付いています。
最終更新:2010年08月21日 23:30