狂わば死鐘


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47話 狂わば死鐘


第一回放送が終わった後、ダーエロは絶望と悲しみに打ちひしがれていた。
死者の発表で呼ばれた32人の名前の中に、自分の思い人の名前があったからだ。

「ヘレンたんが……そんな……嘘だろ……」

今まで、ヘレンのために、自分は見知らぬ狐獣人の少女、
同僚であり仲間、親友である剣豪、その剣豪と同行していた見知らぬ緑髪の女性を手に掛けた。
だが、ヘレンは死んだ。どこか知らない所で。
今まで自分がやってきた事は全て、無駄だった。

「……俺は、何の、ため、に……」

自分でも気付かぬ内に、ダーエロの目から涙が溢れる。
自分はもう殺人鬼だ。思い人のために手を血に染めた。
だがもう思い人はいない。


――そんな事して、その大事な人が喜ぶと思う?
私だったら絶対無理。逆に殴ってでも目を覚まさせるよ

――……ホント、馬鹿、みたい。いつか後悔する時が、来るよ


初めに手に掛けた狐の少女の言った言葉がダーエロの頭の中で再生される。
後悔する時が来る――今が正にその時だった。
だが、いくら後悔した所で、もう後に戻れないのだ。

「……ふふ」

不意に、ダーエロが笑い出した。

「あははははははははははははははははははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

笑い声はどんどん加速していく。そして、突然止んだ。

「……もう、どうでもいいや」

笑うのを止めたダーエロの目には、明らかな狂気の光が宿っていた。
自動拳銃ベレッタM92FSを手に取り、構える。

「……壊してやるよ、何もかも。あは、はははははは」

希望を失った哀れな男の心は、壊れてしまった。



【一日目/昼間/B-5中央部湖の畔】
【ダーエロ@VIPRPG】
[状態]肉体的疲労(中)、精神崩壊
[装備]ベレッタM92FS(6/15)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM92FS予備マガジン(15×2)、Cz75(15/15)、
 Cz75予備マガジン(15×3)、千鳥、改造ニンテンドーDS、特殊警棒、ハンティングナイフ、
 水と食糧(1人分)
[思考・行動]
 基本:皆 殺 し 。
[備考]
 ※魔法が一切使えなくなっています。
 ※精神に異常を来しています。



第一回放送 時系列順 人は何故……。
第一回放送 投下順 人は何故……。

男は愛する人のために、女は己のために ダーエロ THE END OF THE GAME
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